Blind Spots in agricultural chemicals' problem
農薬問題の死角
農薬や化学物質などが何かの責任を負えるわけではありません。
責任を負うのは、あくまでも個々の人間、組織、組織の中の人間です。
しかし、それらが責任回避し続ける時、そのツケは誰が、何が負うことに
なるのでしょう?
真面目に農薬の正しい智恵や価値を伝えたい人達こそ、これらの重大な
疎外因子、農薬に非難を向かわせる最大の張本人である不誠実な組織、
不透明な情報の問題がないか、真剣に見直す必要があるでしょう。
苦痛にあえぐ人達への理解と問題解決に知識を活用するのではなく、
自分達が勝ち誇り現状を維持する方向に知識を利用するようでは、
問題と不信が累積し、農薬ぐるみで化学業界全体が不信を買う結果に
なるのは、当然の帰結でしょう。誰がそれを促進しているのでしょう?
製造過程で生じる問題に、もし地元の人達にさえ、すぐ誠実な対応を
取らない組織ならば、使用過程、残留過程で見知らぬ土地の人達に
問題が生じた時、誠実に情報公開し責任を取ると信用できますか?
従業員への被害に対しては、どうなのでしょうか?
これは決して田舎の三流企業ではありません。
ドイツ、フランス、ベルギー、ブラジル、アメリカの各地に会社や工場
を持つほど海外進出し、国内に膨大な関連企業を傘下に抱える巨大
企業であり、日本の化学界をリードする責任的立場にある戦前からの
伝統ある企業です。考えられますか?実に残念でなりません
東京本社社長に状況を幾度報告しアンケートによる嘆願を届けても、
ただの一度も秘書や地元を通じてさえ返答があった試しはありません。
敷居が異様に高く、まるで、現代の殿様企業か?と驚きます。
最高責任者とは、最高の決定権と責任を持つからこそ、それだけの
給与に価するのですが、給与と地位だけは最高で、もし難題の責任を
引き受けないなら、それは、責任者の名に価するのでしょうか?
汚染被害だけでなく、恥までも残すことにならないよう、お願いします。
足元の製造過程での問題でさえ、こうならば、製品が手元を離れた
使用過程、残留過程で問題が生じた時には、ほぼ絶望的ではないで
しょうか?まともに相手にされるでしょうか?
製造責任者として、ユーザーに、きちんと礼儀や誠意を示すでしょうか?
農家の皆さん、どうお考えでしょう?
保健所は率先して正義を担う立場なのですが、公平な検証と危機管理
が余りにもお粗末なまま、権限だけは恐ろしく立派です。
死者の出る硫化水素という殺人ガスを他人任せにする無責任な権限
でも、堂々と通用させ、押し通すのですから。
多くの人達は死角から外れたレベルにいますが、様々な死角の中で
悶絶死して行く人達もいることを、どうぞ憶えて置いて下さい。
安全だと言われた筈なのに、実は、とんでもない死角だったということ
は、決して稀でも他人事でもありません。
ある苦情
公害汚染なら、どの化学工業にもあり得るし、産業界全般に言える事
なのに、何で農薬工場だけを問題にするのだ、という強いご指摘が、
農薬会社に勤務する方からありました。
私が汚染で苦しめられているのは農薬工場であり、その体験にもとづく
痛みを書けるのは、あくまでもここで起きていることです。そこに集約
されるのは当然であり、他のことは、他の人達がリアルに書くでしょう。
当ホームページに記された中に、他の業界との共通性を見出す人々も
おられます。
ですから、異なる業種であろうと、「禍臥苦工場」とならない為に、との
願いを込めて、当地の苦い教訓を、ご参考に供しています。
農薬以前のこと
地元住民の安全を軽んじる会社は、社員の安全を本気で重視するで
しょうか?農民等の消費者の安全を本気で重視するでしょうか?
情報公開しかりです。
農薬を論じる以前に、更に遡って、農薬を作り出す人達の姿勢と、その
組織の責任が、ずっと問われてきたのが、農薬工場を巡る数々の公害
問題です。自治体等の監督責任も含めて。
三菱自動車工業のような問題隠しが、長年、日常茶飯事で行われている
ことは無いのでしょうか?
自動車部品と違い、複合汚染、慢性毒性の問題は、すぐ目に見える形で
はない為、特に難しく、注意が必要です。
足尾鉱毒事件以来、日本の公害問題は、まだ基本的に解決しておらず、
同じ事が反復されると言われます。それは、馴れ合い行政であり、しかる
べき調査が普段からきちんと行われていないことも大きな要因でしょう。
このホームページにある、「環境常識の死角」 も、どうぞお読み下さい。
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