Blind Spots in Odor Measurement

           
臭気測定の死角   
          


○ 屋内外の空気に於ける相違

http://www.caps.20m.com/topten.htm
から以下に翻訳引用します。

住居内の空気や塵埃は、屋外の空気より10倍かそれ以上高濃度の
様々な農薬を含む場合があり、
それらには、屋外用としてのみ認可
されている殺虫剤も含まれる。
(住人達や隣人達によって、芝生や庭、シロアリ対策の基礎回りなどに
使用された
農薬が、人に付着したり、あるいは流入して屋内に入り、
蓄積し、カーペットや床や空気に何年も残存する。


出典:
"NON-OCCUPATIONAL EXPOSURE TO PESTICIDES FOR RESIDENTS
OF TWO U.S. CITIES". R. W. Whitmore, F. W. Immerman, D. E. Camann,
A. E. Bond and R. G. Lewis in Archives of Environmental Contamination
and Toxicology, Vol.26, No. 1, pages 47-59; January 1994.

"EXPOSURE OF CHILDREN TO POLLUTANTS IN HOUSE DUST AND
INDOOR AIR".
J. W. Roberts and P. Dickey in Reviews of Environmental Contamination
and Toxicology, Vol. 143, pages 59-78; 1995.

"EPA House Dust/Infant Pesticides Exposure Study," by R.G. Lewis,
Chief, Methods Research Branch, EPA, Research Triangle Park, N.C.,


杉並病に於いても、室内に流入した空気汚染のひどさが問題になっています。
被害者にとっては、紛れもない事実ですが、単純な保健所職員や自治体、
環境科学センターの人達は、すぐシックハウスだと簡単に決めつけがちです。

窓の開け方は難しいです。
開けると外から汚染される場合もあり、逆に、窓を開けた方が良い場合も
あり、風向きにも依るので、傍から一律に、窓を開けろと命令口調で指示
することではありません。


「硫化水素の臭いがすれば私はすぐ解りますよ。」と自信満々で言っていた
臭気判定士がいましたが、その人でさえ、分析で検出されるまで、硫化水素
の存在には毎回、全く気付きませんでした。
単独臭ではなく、複合臭であり、複合汚染だという認識が乏しいようです。

室内での測定で、臭気が比較的弱い時と、比較的強めの時とで、
硫化水素は11倍に増えていましたが、その臭気判定士によると、
硫化水素なんて、家の中の生ゴミからでも出るのであり、幾らでも
その可能性はあり、何も工場が原因とは言えない、とのこと。
その発言に、保健所も自治体も工場側も同調していました。
ずっと後になって、やっと工場の敷地境界での測定が実現し、
硫化水素が検出されるまで。

一体、家庭から出る、さほど古くない生ゴミでどれだけの硫化水素が
出るのか、測定してから言ってはどうでしょう?どうやったら、生ゴミで
11倍に硫化水素が増えるのか、環境科学センターの職場で実験
すべきです。生ゴミ(週3回出している)が家の中でどうなるか。

更に、工場内部で測定してから言ってはどうでしょう?
そういう裏付けなしに言うことは、時期尚早であり、無責任です。
環境科学センターなら、それらしく、科学的に考察すべきでしょう。
発言の影響が甚大であることを考慮して。

塩素を膨大に製造している工場の敷地境界で臭気測定するのに、
塩素を測定しない
とは、言語道断です。
塩素系の臭いもするという苦情が頻繁に出ていたにも関わらず。

だから、測定への立ち会いも傍観も自治体は断固として禁じたのでしょう。
工場の人達だけが自由に立ち会って。。

敷地境界での臭気濃度が、工場地帯の最大規定値15をはるか
に越えていたにも関わらず、保健所や自治体は、工場にお願い
しかできない現行法
とは、一体どういう法律でしょう?
行政指導でも要請でもなく、もちろん改善命令でもない、とのこと。

規制速度の数倍ものスピードオーバーに対して、警察官がお願い
しかできない、などということ、あり得ますか?

しかし、公害に於いては、臭気濃度に於いては、実際に、お願い
だけで済まされてしまうのが、日本の環境行政の恐ろしい実態
です。

それほど、公害や化学臭は、人体への影響を軽んじられ、大したこと
がないと、見下されています。
これで公害が減少したら奇跡です。

しかも、異様に煙と臭気が少ない状況下での測定でさえ、そうです。
保健所が絶対に来ない休日、深夜なら、どんな測定値が出たでしょう?

工場の敷地境界から100メートルほど離れた築13年以上経た自宅で、
改築もしていないのに、室内で異常に高い臭気濃度が何度も測定され
ました。
臭いは、測定時よりもはるかに強い日が沢山ありました。

工場地帯の敷地境界に於ける臭気濃度の最高限度値15を数倍も上回る
数値が、そこから100メートルも離れた室内で測定されることの異常さ
をご理解下さい。

数倍の数値が数回測定され、しかも風向きにより、数値に大きな差がある
時に、臭いの原因を家屋や室内のせいにされるのは、不気味を通り越して
恐怖政治の世界
です。
工場側が言うこととと同じ事を繰り返すだけの役人達。
何のための保健所であり環境課でしょう?


家の中の臭いを嗅いだだけで、その足で工場の臭いを嗅ぎに行くことも
ないまま、工場が原因ではないと断定する役人達の不気味さ。


たった1回、家の外の空気を測定しただけで、あらためて原因は工場では
ないと断定した役人達の異常さ。

隣の隣町にある環境センターから臭気判定士が駆けつけ、それから
やおら測定準備をして測定を開始する時には、1時間15分経っています。

その時には風向きが変わり、室内に臭いは残っていても戸外での
臭いは検出されません。

だから、工場が臭いの原因ではない、とは、何と単純な結論でしょう?
これが環境担当官達のレベルと権威でしょうか?

1時間以上経った時には、戸外の風向きは変化していて検出限界以下
でも、室内には臭いが残っているという可能性さえ念頭に置かないとは。

こういう専門担当官達に私達は税金を払って権力を高々と行使されています。

家の外で1回測定して、それで何も検出されなかった以上、工場敷地境界
での測定は必要がない、と言われ続け、それでも散々要請して、
工場敷地境界での測定が実現したのは、苦情を言い始めてから
10ヶ月も経ってから
でした。
異常としか思えせん。まさに企業城下町そのものです。

しかも、測定への立ち会いや傍観は自治体によって堅く禁じられ、しかし
工場側からは幾人も立ち会いました。

異様に煙が少なかった時でしたが、敷地境界での測定で硫化水素が検出
され、臭気濃度は規定の倍以上で、やっと硫化水素が自宅のわずかの
生ゴミのせいにされ続けたことにブレーキがかかりました。
しかもその新鮮な生ゴミの臭いがするかどうか嗅いだわけでもないのに。
量と置き方、位置を確認したわけでもないのに。

しかし、保健所や自治体から工場へのお願いで汚染が解決するほど、
生やさしい事態ではありません。

工場敷地境界風下での測定が、要請通り、早く実現されていたなら、と
残念でなりません。自宅のせいにされ続けて延々と苦悶と徒労を繰り返す

とは。
シックハウスブームに便乗して、工場の汚染を誤魔化し、苦情を頭から
封じ込めようとする姿勢が、最初から、ありありと感じられました。
それ以前にも工場に苦情を言った人達がいないわけではありません。

風向きの状況次第で室内の臭いが止んだり、住居が風下の時に窓を開ける
と、工場からの臭いがひどく、空気清浄機の臭いセンサーも一気に反応する
のに。


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