1/22 wed. さいたま [ ウエハラカカリチョープレゼンツ ]

「うなぎ?」 「うん、お昼はウエハラさんがうなぎ奢ってくれるから」
昼まであと2時間もあるというのに、タカハシを 「うなぎモード」 に突入させてしまったのは、昨日スロットで12万も稼いだウエハラ係長の懐である。猫が捕まえたネズミを見せびらかしに来るのと同じで、ギャンブラーは大勝ちをすると黙ってられないらしい。そして昼を告げるチャイムが鳴る。その時僕は信じられない光景を目にした。事務の女性や部長を含め部の全員が 「さあて、行きますか」 と言っているのだ。ヤマグチ課長などは、ご丁寧に 「たまにはババンと」 という補足まで付けている(営業会議ですらなかなか全員がそろわない多忙を極める部のはずなのに〜うなぎに勝る仕事無しか )***「一番高いの10人前持ってきてくれ」 そう言い放つのはもちろん 「ババン」 のヤマグチ課長である。「え〜、鯉のたたきキラ〜イ」 とか 「エビの天ぷら付きがいい〜」 などの少数意見を 「ババン」 の一言で却下し、お一人3200円の特選うなぎをマジで注文してしまった。***「うなぎをおいしく食べられるのは身体が元気な証拠だよ、あたしゃ幸せだね」 そう笑うタカハシにつられてウエハラ係長も笑っていた。これこそ勝者だと思った。

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