7/29 mon. [ 住基ネット ]
自分には、どれほどの 「バレたら困る個人情報」 があるのかを考えてみた。***名前、年齢、住所、家族構成、本籍など、住民票に記載される内容については今更守る事もない。住民票はまったくの他人でも取ることが出来るからだ。電話番号、年収、職種、既婚未婚なども、既にどこからかバレてしまっているようだし、借金の有無、職歴、持病、前科についても、知られて困るような過去など僕にはない。***「失礼します。所沢市役所 [ 徴兵課 ] の××と申します。あなたは、病気も借金も前科もない、健康な30代の男性なので、多少の脳障害はありますが、お国のために戦ってもらうべく、徴兵の通知をさせて戴きます」 「何言ってやがんだおまえは。それが住基ネットの本性か、誰が国のためなんぞに死ぬかってんだ」 「そんな事を言っていていいんですか?あなたの事は全て知っているんですよ」 「脅しかよ」 「・・・あなたは、平成×年×月。近所のビデオレンタル店で、痴漢電車シリーズを、まとめて17本レンタルしていますね」 「ち、痴漢電車!・・・そんな個人情報まで・・・」 「痴漢電車、お好きなんですか?」 「ああ、好きだよ!それが何だってんだ!その程度の個人情報で、俺様を自由に出来るとでも思ったのか!」 「さすが、超自分ラブのナルシストだけの事はありますね。個人情報通りの人だ」 「ふっ、分かったらとっとと帰るんだな」 「・・・あ、そうそう。先日、あなたの [ お気に入りフォルダ ] を拝見させて戴きましたよ。なかなか興味深いライブラリーですねえ・・・おや、どうかしましたか」 「・・・そ、その個人情報だけは・・・何とか勘弁して戴けないものでしょうか・・・」 ***8月の末には11桁の番号が郵送されて来るそうだ。「だったら私はぞろめがいいな」 とはタカハシの言葉。きっと彼女にも、バレて困るような過去はないだろう。タカハシは、今を、この一秒を、常に愛おしく感じながら生きている。

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