11/18 sun, 第二球場
この蒼い地球には、ランディ・ジョンソンという名のサウスポーが存在する・・・
それほどの男であるはずだが、なぜ、2001年11月18日、日曜日、晴れ、にそのランディ・ジョンソンが日本の埼玉県の所沢市を手持ちぶさたで、ポケットに手をつっこんでうろうろしているのか、それがまるで理解出来ない。あまりのでかさに、最初は、鳥谷部が森慎二をかたぐるまして、そのてっぺんに橋本をちょこんと乗っけたのかと思ったくらいだ。
しかも、「所沢の奇跡」を見に来たお客さんの少ないことったら笑っちゃうほど。おいおいてめーら、ランディ・ジョンソンだぞ、ランディ・ジョンソン。「あら、あの人大きいわねぇ」
じゃねえんだ、でかいのはあたりまえだ、あれはランディ・ジョンソン様なんだからな。宣伝べたな西武球団だと言っても、ちょっとこの客の少なさは、失礼だよなぁ。
もはや、少年野球教室ではなく、「ランディのちょっといいとこ見てみたい!ランディのライオンズ選手野球教室!」といった感じで、何よりビビっていたのはライオンズの選手のように見えた。松坂ですら、あたりまえだが、のけ反りながらの対応を強いられていた。しかし少年達は言葉が分からないのをいいことに
「ランちゃん」 呼ばわりだ。「ジョンソン&ジョンソン」
などと、どこかの登録商標のような呼び方をしているたわけもいた。そのたわけに、ニコリ笑って手を振るランディ。ちょっと天地がひっくりかえったような第二球場だった。しかし、第二球場は第二球場。いつもののどかな晩秋の景色は変わらなかった。芝もだんだん黄色くなってきている。ランディ・ジョンソンが歩いているのは、僕らが見慣れたいつもの芝生であり、のそのそ歩くランディもしだいにファームずれしていった。 |