木苺のジャム

 木苺と言えば俗称にも聞こえますが,バラ科のなかでキイチゴ属という立派な属名をもっています。赤い果実ではクマイチゴ,バライチゴ,ナワシロイチゴが,黄燈色のモミジイチゴ,中間色のニガイチゴが,秩父山地でもっとも普通に見られる木苺といえるでしょうか。梅雨の最中,林縁や林道脇などで見られるこれらの木苺,ほとんどの人が食せることを知っているはずなのに,なぜが乱獲されることなく昆虫や野鳥,様々な哺乳類の舌を鳴らせる役に殉じているようにしか思えません。

 世の中贅沢になったと言えばそれまでなのですが,自動車が巻き上げた砂塵をかぶりやすい環境に多いのも,ヒトの食指が伸びない原因の一つかもしれませんね。

 梅雨空のある日,雨に打たれ埃を落として輝いた森の宝石達を見つけました。雨脚が次第に強まる中,夢中になって摘んできたのを奥さんがジャムにしてくれました。

 今回は,クマイチゴをメインにモミジイチゴ,ニガイチゴの3種類のミックス。本当は,モミジイチゴで黄色いジャムを作りたかったのですが,量がそろわず断念。3割ほど入っていたにもかかわらず,真っ赤なジャムになりました。

 パンに付けるだけでなく自家製ヨーグルトのトッピングに,紅茶に足らしてロシアンティーにと,小瓶一杯に作ったジャムは,あっという間になくなりそう。

 次回は,木苺のリキュールに挑戦してみたいものです。

 

木苺ジャムのレシピ

材料 キイチゴ 250g

    砂  糖 120g

    レモン汁 大さじ2杯程

1 へた,虫食い部分を取ったキイチゴを水洗い。

2 鍋に入れ砂糖を半分まぶし,一時間位なじませる。   

3 水分がしみ出してきたら,鍋を弱火にかける。

4 全体が沸騰してきたら,5分くらい強火で煮る。

5 軟らかくなってきたら残りの砂糖を入れ,さらに煮詰める。

6 アクは,木べらでていねいに取り,とろみがついたらレモン汁をたらして火を止める。

7 熱いうちに消毒済みの手頃なビンに入れ,しっかり蓋をする。

8 冷めてから冷蔵庫で保管する。