OCEANの『気がつけば』
 
 

  いつ頃からか、某大予言を知ったことにより、漠然とではあるが自分の将来に対する疑念が生じていた。

  予言など当たるはずがない、しかもあんな荒唐無稽なものが的中するはずがない。そうは思うものの、ひょっとして、ひょっとしてという気持ちも少なからずあった。

  今思うと、全ては無知ゆえの所産に過ぎなかったのだろう。だが、自分は二十歳まで生きることができないかもしれない、二十一世紀は有り得ないのかも知れないという不安は拭い去ることはできず、遠い未来のことと思っていた運命の年、運命の月を迎えることとなった。

  慌ただしく落ち着かず、忙しく喧しく、それでも普段と何一つ変わらぬ日常。朝起き、日の光を浴びて活動し、夜になると寝る。黙々と皆が同じ毎日を繰り返す。平穏、安定、喧騒、激昂、円満、微笑、感涙、愛憎、それでも日常、ゆえに忙殺。

  特に幸せでもなければ不幸でもない。なんら変わらぬ日常が皆の前にあり、私の前にもあった。今日も一日精一杯生き、明日も一日精一杯生きる。その繰り返し。終わることのない繰り返し。終わらない。生きているうちは、終わらない。

  ある日ふっと思う。

  なんてことだ。

  気が付けば、二十一世紀になっていた。

 

 
戻る