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泡沫の恋。儚き恋。脆く、壊れやすい泡沫の恋。だが壊れた後も、後から後から生まれてくる無限の恋の物語。 泡沫とは儚さの象徴ではない。未来への希望を表す、前向きな言葉。七転び八起き、何度でも何度でも、やり直しはきく。ただ、事が成就することは本来的にこの世には有り得ない。 割れて生まれて壊れて生きて。繰り返し。永遠に続く所作。 人は泡沫の誕生を喜び、消滅を悲しむ。 新たな生命の誕生。それは泡沫。あっという間の生の夢。おめでとう、おめでとう。その言説の裏にあるのは、『さようなら』。現実。目を逸らすことが許されぬこと。それが現実。だが悲しむことではない。 私はおめでとうともさようならとも言わない。ただ、君を受け入れる。 こんにちは。そしてようこそ。 刹那的でもいい。今の現実を謳歌することにしよう。それがたとえ、やがて壊れる泡沫の喜びだったとしても。 そうしないと、とても寂しい世の中だから。 |