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広島県にある 尾道市を知っているだろうか。
坂の町 尾道。
尾道市は本当に、細い道と坂から成り立っている。
海からすぐに山になっており、その山肌に沿って
住宅地が 密集している。
たしかに、住宅地が密集している場所と言うのは
至る所に 存在する。
新興住宅地などは その良い例だろう。
しかし、やはり 違うのだ。
新興住宅地は、綺麗に区画整理をされ
同じ様な家が 一軒おきに建てられている。
どの道を歩いていても 大して変わりはないのだ。
そちらの方が分かり易い と言うのはあるが
どこか無機質で 素っ気ない気がする。
古い町だと実感できるときと言うのは 古い家が
並んでいる事でもあるだろうが、東西南北を向いていない
道や、細く曲がりくねった道を歩いた時ではないだろうか。
私が生まれた町の市街地は 少し尾道と似たところがある。
尾道は、海側から山肌にかけて住宅地があるのだが
私の地元は すり鉢状の形になっている。
ちょうど底辺の部分に大きな道路や 商店街
各種病院 などが存在する。
そして、その周りの斜面が 住宅地になっているのである。
山肌にそった 斜面上に密集した住宅。
それが、市街地を180°とり囲んでいるのだ。
100万ドルの夜景 などとよく言うが、私は
地元の夜景にかなうものは 無いと思う。
山の中腹から向かい側を眺めると
民家の窓から小さな灯りがもれている。
1つ2つではない。
何百何千と言う灯りである。
それがまるで 生き物のように 山の斜面を
高みへと登っていっているのである。
上へ・・・。もっと 上へ・・・・。
しかし、よく考えてみて欲しい。
それは生物なのだ。
1つの灯りは 少なくとも1つ以上の生命を宿している。
不思議な光。
絶景である。
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