ともやの『土』
 
 
 陶器は土から作られる。
 
 土はしっかり練り上げられ、きめ細かな粘土は
人間の手によって形作られる。
 作り手の心の中に存在する その “もの”
に近づくために 土は形を変えていく。
 とても柔軟に・・・・・。
 
 そして、土は劫火に焼かれ その柔軟性を失う。
 次に形が変わるときは 作り手が吹き込んだ魂が
砕け散ってしまったときである。
 それまで 形を変えることは出来ない。
 あれほど柔軟であった土が・・・・・。
 
 
 しかし、魂を砕かれた陶器は 再び土へと帰る。
 
 万物は流転するのである。
 そこに 人間がどれだけ手を加えようとも
あるべき様に 物事は進む。
 
 
 地球は あるべき所へ行く為に
自転し、公転を続ける。
 ちっぽけな人間が どれだけ地球に働きかけたとしても
自然の理は、そんな微々たる力によって
変わってしまうほど、脆弱なものではない。 
 
 
 時は流れ 全てのものは 行き着くべき所に
行き着くのである。
 

 
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