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第1回 ワークショップ「How to use?」

 2002年11月23日、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)のオープン・リサーチ・フォーラム(ORF)の一環として、ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク(VAN)は航海への帆を揚げた。 SFC教授の坂茂氏も国際的に被災地での活動を行っているが、今回のVAN設立は学生主体の、大学の枠を超えたネットワークを目指すものである。

(中略)坂茂研究室の活動のひとつ、そしてORFの一環として「紙のスタジオ」を学生がセルフビルドで制作しており、未完成ながら当日は第1回目のVANワークショップの会場となった。 60人あまりの大学内外の建築関係の参加者に加えて、他分野を専攻している多数の方々が来場した。

ワークショップは、北山恒(横浜国立大学教授)、野田俊太郎(横浜国立大学講師)、アランバーデン(関東学院大学助教授)、木内達夫(アラップ・ジャパン)、金田充弘(アラップ・ジャパン)、斎藤公男(日本大学教授)、村上盧直(防災都市計画研究所名誉所長)、坂茂(慶應義塾大学教授)氏らをモデレーターとして、5人1組のチームで行われた。事前に各自が用意した「いらないモノ」をもち寄り、どのようにして再度それらが価値を見出すことが可能であるかを共に考えるというものだった。キズの入ったCD、複雑骨折状態にある傘、意図しない形状記憶を有するスポンジの破片、見るからに飛びそうもないフリスビーなど・・・よくぞそこまで不要品が一堂に会したものだと感心したのもつかの間、各チームで羅針盤としての役割を担うモデレーターがディスカッションをその都度昇華させていく。 そして、これらの案はさらなる議論の下地として位置づけられた。

中間発表の場は、各チームにとって客観的意見を取り込む機会となり、モデレーターからの鋭い指摘が行き交った。 チームによっては相手にその思惑がなかなか伝わらず、歯がゆさのあまり終止、拳を握りしめている場面もあった。 しかし、このことがむしろ会場全体をよい意味での緊張感でつつむこととなり、後半戦への大きな刺激となった。 そして、最終発表では先ほどまでよりもはるかに洗練かつ問題意識が克明化された案が出揃った。 もちろん、ここでの質疑応答も活気溢れたものとなったが、それ以上に参加者の臨む姿勢に最たる変化があったように思う。 また、同時にこの場で共有した時間こそが各人への一番の土産となりえたのではないかと考える。

     

〜新建築2003年3月号 研究室レポートより

 

 

    V.A.N. (ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク)