腐植複合体による環境修復
ここで述べます腐植複合体は、この鉄イオンを使用して形成される鉄腐植複合体の事に焦点を置き述べることにします。自然界において形成される腐植は、1)枯葉などが分解される(1次過程)2)分解された有機物が再び複雑な構造の物質に合成されること(2次過程)であり、再合成された物質が腐植ということなのです。その各々の分解に働く土壌中の微生物の存在があっての事です。最終的に無機物に変化するということですが、この腐植の効果は陽イオンの保持、養分吸収、団粒構造、微生物の活発化などがあり「地力」という表現で表されるとあります。結果的に気象変化や病害虫に抵抗力のある品質のよい作物ができるわけです。一般的に土の深さの10cm〜20cmまでに分解に寄与する微生物が存在するわけでその数は1g中数千万の好気性や嫌気性の細菌が存在する細菌類の放線菌・糸状菌(かび)は従属栄養性と呼ばれ特に糸状菌は、有機物分解能が高いとされています。鉄イオンを応用した堆肥製造は、イオウ(硫酸根)・鉄・マンガン)といった酸化・還元作用に寄与できる水和イオンを含み糸状菌の活性化を与えることにより有機結合型環境汚染物質の分解能にすぐれた鉄腐植複合体を含む堆肥製造ができます。簡略図は、以下の通りです。

この腐植(鉄腐植複合体)は、特に汚染環境に対して鉄イオンの特異性効果として次の内容が挙げられます。
1.重金属イオンの特異吸着・固定化 吸着順位 Cu > Pb > Zn > Co > Cd
2.6価クロム吸着・硫化水素ガス吸着
環境修復機能性として現時点での結果による特異性でありますが、他の副次的効果として自然環境における植林・農作物の栽培・水圏にいたる統括的な環境考慮型の性質として永続性・固定化・沈降という特異性質も鉄イオン由来の土壌選択によるものであります。

散布方法より → 表層土壌へのすき込み・混合に効果がある。
改善目的の汚染環境土壌の性質が多岐にわたる為、それぞれの土壌に合った併用資材が必要となってくるわけです。また、全ての化学汚染土壌への効果性を期待する事は困難であり、人為的発生物質の意味から製造時点からの排出規制ということだけでなく環境考慮型の製造体質に変化させて行く努力が必須である事を認識すべきだと思っております。
従来型の断片的修復でなく植物を応用した緑化による自然調和型の改善が望まれていると思います。
