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私の日記です
地質観察会

==地質観察会==


===以下工事中===

平成15年6月29日(日)伊那山脈〜天竜峡地域の苦鉄質岩を見る。

伊那山脈〜天竜峡地域の苦鉄質の見学会に参加した。
===以下拡大写真です===
伊那山脈苦鉄質岩見学会(2003.6.29Sunday)
伊那谷自然友の会の「伊那山脈〜天竜峡地域の苦鉄質岩の見学会」
1.天竜川の弁天地区、変輝緑岩質マグマ溶かされた生田花崗岩が見られる。



左、弁天から上流の天竜橋方面を見る、ここは生田花崗岩と変輝緑岩が見られる。
中写真の黒い部分は花崗岩に潜入した変輝緑岩である。右、変輝緑岩の中にはチャートや石灰岩の捕獲岩も見れる。


2.寺の前地区、ここの変輝緑岩は粗粒で一見、斑レイ岩の様である、とのことで、   1005(H525m)、歩き出すが、通行不可で、1023引き返す(H510m)。   



左、小川川の中流のある寺前地区から飯田方面を見る。奥は風越山1535mを展望する。
中右写真、小川川の清流、右、〃清流をズームアップすると大きい転石が見えた。

3.豆沢地区にて。


左、上久堅、豆沢地区にて上久堅花崗岩と変成岩の境を見る。中写真は〃境付近。右は同じく変成岩の転石。


1230観音湧水にて昼食して(30)、1300再出発し、コートランダイトや珪線石を探しにいく。
1337卯月山岩体の北側の尾根着H1085m。




左、標高1100mの尾根でコートランダイトのかけらを探す。
真ん中写真、手塚先生の地質図による説明状況、右はコートランダイトの転石。

尚、真ん中の手塚先生の説明を更なる拡大をしてみよう。

1400頃。
  コートランダイトH1020m付近にて。   超苦鉄岩=パイロキシナイト、両側は斑レイ岩である。   比重は超苦鉄岩=パイロキシナイトは3.3、花崗岩は2.7。   黒いのは角閃石で他はここでは、輝石である。向こうはコートランダイトで3.3である。
コートランダイト:角閃石の中に、カンラン石が含まれる。コートランド島で発見されたのにちなむ。尚ここも、カンラン石が多く含まれる。
直径800mの中の斑レイ岩体の中に、 コートランダイトとパイロキシナイトが円形状に出現している。



左、卯月山苦鉄質と変成岩との境を行く。真ん中は珪線石を含む転石。
ハンマーで転石を小割りにすると珪線石がみつから皆大喜び。

1610矢筈川にて(天竜峡・長瀞橋約1km付近にて)。
  粗粒苦玄武岩マグマが(ハワイと同じ流動性のある水みたいなマグマが早く噴出した順に沈殿したもの)が層状の堆積岩となっているものがここにある。これを層状構造=レアルンという。一部、火炎構造も見られた。これには輝石・カンラン石は含まない。
  尚、ここの層は逆転層となっている。斜長石のアノーコンセントを調べる必要があるだろう。




左、矢筈川を県道64号線から覘く。中は、その矢筈川に降りて近くで見る。層状構造が良く見える。
右は、清流の中の変輝緑岩と生田花崗岩が並んでいる。

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特記(記載岩石学より) 珪線石(Silimanite):紅柱石、藍晶石とともに、珪酸アルミニウム(Al2SiO5)という同じ化学組成をもつ。このようなものを、同質異像という。珪線石は常温下では約800℃以上の高温ででき、紅柱石   はそれ以下の低温で、一方、藍晶石は600℃では約6hpaの高圧化でないと出来ない。   珪線石は名のとおり、針状結晶が平行して集合し、繊維状になることが多い。無色または白色。   結晶片岩や花崗片麻岩中に出ることが多い。ザクロ石(Garnet,Almandine)を伴いやすい。 コートランダイト(cortlandite):ホルブレンドカンラン石に1種で、大きいホルンブレンドが微小なカンラン石・輝石・斜長石をポイキリティックに含む特異な組成を持つ岩石。少量の黒雲母・マグナネタイト・スピネルなどを伴うこともある。主に花崗岩地帯・日本では領家変成岩などの斑レイ岩にともなわれることが多い。 オフティック組織:大きい他形の輝石の中に、多くの細長い自形の斜長石が含まれている組織で、完晶出のことが多い。 ポイキリティック組織:上記に似るが、オフティック組織のように、輝石と斜長石の関係に限ることなく、微小な鉱物鉱物がほかお大きい鉱物に含まれている組織。この場合含まれる鉱物を客晶(chadacryst),含む鉱物を主晶(oikocryst/host crystal)という。たとへば、大型の角閃石がカンラン石・輝石・斜長石を含むコートランタイト(cortlandite)の組織はポイキリティック組織であるという。 パイロキシナイト(pyroxenite):他形の輝石の集合体よりなる。




――この項 了――

 
===以上工事中===



平成15年6月21日(金)蛇紋岩の露頭を見る。

横須賀線衣笠駅南側すぐの場所で蛇紋岩の勉強会に参加した。


蛇紋岩の露頭


JR横須賀線衣笠駅直ぐ南側の露頭にて(講師:加藤昭先生、国立科学博物館名誉研究員) 蛇紋岩は鉱物の集合であり、3種類の代表的鉱物が含まれる。蛇紋岩は超塩基性岩であり 長石は殆ど0で、輝石が少し含まれる。外観は黒い緑色で滑り面がぴかぴかと光っている。 ブロック状である。黒いほうのものは、変成岩の中に出てくる。
三浦半島は弱変成岩の沸石を主成分とするものの中に出てくる。変成岩があり、そこに蛇紋岩がある。

蛇紋岩は6種あるが、おおずかみで、3種といってよい。
要約すると、 アンチゴライト(Antigorite) Mg6[(OH)8(SiO)10]、は緑色でつるつるしている。 リザーダイト(Lizardite) Mg6[(OH)8(SiO) 10]は黒い緑色の固まりである。壊して見ると粒々である。 蛇紋岩は必ずアンチゴライトとリザーダイトの2つで出来ている。 残りは白っぽい繊維状の石綿クリソタイル(Chrysotile) Mg6[(OH)8(SiO)10]という鉱物である。 キラキラと光っているのは、輝石(エンスティタイト)の異剥輝石である。  キラキラと光っているのは、透輝石と黒っぽいのは磁鉄鉱である。磁鉄鉱(Magnetite)(FeFe2O4)を含んでいる。磁石を近ずけたら、いずれも良くくっついた。


写真左は崩壊しそうな蛇紋岩の露頭、
中と右は堅固な面を持つ蛇紋岩の表面、艶々した面はアンチゴライト(Antigorite)緑色をしている、
黒っぽいところはリザーダイトである。(Lizardite)


鉱物の見分け方  均質か均質でないか。そして、リザーダイドがあり、その他はアンチゴライトである。 蛇紋岩は岩体を作る。アンチゴライト・リザード石・磁鉄鉱を含む。 クリソタイルは脈が出てきて白っぽい繊維状が続く。 応用問題として。蛇紋岩はカンラン石の名残の粒々をなして集合している。 元の鉱物の原型を保って変化して行く。ここに無いものが見えてくるように勉強しよう。 蛇紋岩を構成しているリザーダイトは全体で、アンチゴナイトは一部である。
結論:アンチゴライトとリザーダイドをキーワード化すると役にたつだろう。


左は蛇紋岩の落石欠けらを砕いてみる、右はサンプリングしたもの。


特記:楽しい鉱物図鑑184頁堀秀雄著には、 蛇紋石Serpentineは鉱物のグループ名であって、アンチゴライトAntigorite、クリソタイルChrysotile、リザーダイトLizarditeの3種がある。これらは単一の場合も混合している場合もある。Serpentineという言葉は、ラテン語の「蛇」に由来する。とある。

蛇紋岩参考資料(2003.06.24)
オフィオライト: 超マフィック岩・ハンレイ岩・ドレライト(岩脈)玄武岩(枕状溶岩)・チャートからなる複合岩体で造山帯にみられる。 1970年代にはオフィオライトの多くは、海洋プレートの沈み込みにともなって付加あるいは陸側に乗り上げた海洋プレートの断片とみなされた。 その後世界各地のオフィオライトの岩石研究が進展した結果、これには島弧あるいは背弧海盆のリソスフェアの断片に由来するものであることがわかってきた。 日本では舞鶴帯・神居古譚変成帯・幌尻オフィオライト(日高変成帯西帯)に見られる岩石構造があきらかにされている。 最近ではプリュームテクトニクス(plume tectonics)が提唱されたことで、西〜南太平洋の巨大海台を構成する玄武岩とオフィオライトの玄武岩の微量元素組成(Sr・Nd・Pbなどの同位体比)などの研究が進展してきた(Tatsumi,etal.,榊原ほか,1999など)。
蛇紋岩メランジ: 現地性や外来性のさまざまな大きさの岩片や岩塊が、蛇紋岩からなる基質中に含まれる地質体で、全体的に断層運動を激しくうけている。岩片や岩塊は、蛇紋岩の塊状岩のほかに変成岩・火成岩・堆積岩などからなる。(50頁)
蛇紋岩: おもに蛇紋石からなり、まれに少量のマグネタイト・クロマイト・炭酸塩鉱物を伴う。蛇紋石や炭酸塩鉱物には網状構造がみられることがある。 カンラン岩が広域変成作用や変質作用を受けると、含まれるカンラン石と輝石は蛇紋石に変化し、カンラン石は蛇紋岩化していく。この作用が蛇紋岩化作用(serpentinization)である。 蛇紋岩化は水(おもに外部からの水)と反応することでおこると考えられている。 すなわちカンラン石・輝石のうちMgに富むものは、約600℃以下の温度で熱水による変質作用や変成作用を受けると蛇紋石に変化する。
蛇紋石: リザーダイト・クリソタイル・アンチゴライトなどの多形(同質異像)鉱物があるが、変成作用が比較的低温で起こったときに形成される蛇紋岩は、おもにリザーダイトやクリソタイルで、変成作用が高温の時には蛇紋石は主にアンチゴライトに変化する。(48頁) (記載岩石学・周藤賢治他著・共立出版2002より抜粋)

――この項 了――

 

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