スネークヘッドの飼育

 


 

ここでは、スネークヘッド初心者の管理者の
ニューレインボースネークヘッドの飼育例を紹介します。
現在でも飼育環境が変化していってますので、
飼育法ではなく、飼育例として見て下さい。



ニューレインボースネークヘッド45cm水槽

’01 1.17のレイアウト ’01 3.5のレイアウト ’01 3.20のレイアウト
上の写真は全て同一水槽です。写真をクリックすると、標準サイズで見る事が出来ます。
水槽と魚の比率を見れば、成長具合がよくわかりますね。



水槽 nisso newスティングレー104 (45cm水槽
濾過 FLUVAL103 (外部フィルター)+tetra スポンジフィルターP1+底面吹き上げ
保温 京セラ ピスキス(小型ヒーター300W(特殊な方式の為高容量)) 26℃設定(±0,1℃)
底床 ADA aqua ceramic ZAIRE (セラミック系) ・・・選択ミスかも?
照明 nisso PGU15W X 1灯 + DURO‐TEST Spiralite 20W X 1灯 
水質 弱酸性 pH6,5
水草 スクリューバリス、 バリスネリア・スピラリス・タイガーRED、 ニムファ・ルブラ、 ミクロソリウム・ナローリーフ、 アヌビアス・バルテリー、 ウィローモス、フロッグ・ピット、W・ウィステリア
混泳 石巻貝5匹

 

 個体選び

 まず、種類を決めます。ショップや本等でいろいろなスネークヘッドを見て、決めていくわですが、自分が用意できる環境を考えて、最大サイズや性質などに無理が無いか調べてから決定する。特に大型種になると、水槽のサイズだけでなく、材質なども考えなくては危険です。スネークヘッドの突進力、瞬発力はかなり強いので、その点も含めて、種類を絞っていきます。

そのある程度の枠の中で、好みの種類を選ぶわけですが、さらに食性なども考慮しておいた方がいいでしょう。活餌しか受け付けない傾向に有る種類だと常に活餌をストックしておかなければいけません。肉食魚キーパーの方なら、問題にならないかもしれませんが、普通の小型熱帯魚キーパーや、初心者の方にはちょと大変になるかもしれません。確保の事と、活餌故の病原菌を持ちこむというリスクもある可能性を覚悟しておいたほうがいいでしょう。

さて、種類が決まってショップでの個体選びになるのですが、本来は丈夫な魚ですが、入荷直後などは体調を崩している事が多いようです。良く観察して、1週間後にもう一度行って見て、元気なら購入するなどの方法もあります。痩せていたり、色が黒ずんでいたり、怪我などが無いかよく観察します。喧嘩でヒレが裂けていても、軟条の基部がしっかりしていれば、驚くべき回復力であっという間に治ります。

複数いれば、その中の1番綺麗に発色していて、ボス格の個体がお奨めでは有るが、その限りではない。 実際、ウチの個体はボス格では無く背鰭も1箇所切れていたが、発色もよく、何より隠れずに、ガラス前面にずっと出てきていた個体です。おかげで、ウチの水槽でも照明がついている間はほとんど潜まず、何事にも動じない性格で、楽しませてもらってます。
同じ種類でも、性格的に個体差があるので、その点も含めて良く観察して選びましょう。

  水槽

 水槽は、レインボーやドワーフなど最大サイズが20cm以下の種類なら30cm水槽でも飼えないことは無いが、できれば45cm水槽ぐらいは用意したい。もちろんより大きければ尚良い。
小型種でもスチュアートは遊泳性があるので、60cmオーバーの水槽のほうがよいようだ。
例えばウチでは45cmで体調6cm程度の幼体が1匹で、少し寂しい気はするが、複数飼いには注意が必要だ。幼体のうちなら混泳も可能だが、いずれ単独飼育にしないと喧嘩ばかりするようになる可能性が大きい。中には、うまくいくケースもあるようだが、あまり気軽には複数飼いはお勧め出来ない。有事の際に水槽を個別に用意できるのならば、複数飼いで、繁殖まで狙ってみたい。

小型種であればガラス水槽でも危険は少ないが、大型種になるとガラスでは少し心細い。水槽は中からの衝撃には弱いそうで、設置不備などと悪条件が重なると、いとも簡単にひび割れたりするケースもあるようだ。 大型種なら厚めのアクリル水槽を用意すると精神衛生上も無難だろう。

また、スネークヘッドはよく飛ぶ(ジャンプする)事、水面から空気呼吸をするので、水面を下げる必要がある。このことから、ある程度深さのある水槽を選びたい。

また、蓋は必須で、予想もしなかった隙間からの飛び出し事故がよく聞かれる。くれぐれも、飛び出しには注意したい。

   濾過

 小型スネークヘッドは比較的人工飼料に餌付きやすい傾向に有るが、それも肉食魚用の人工飼料になり、また動物性の冷凍、乾燥飼料もやることになるので、やはり水を汚しやすい。もちろんその分、糞も大きい。 その点でなるべく強力な濾過を用意すべきであろう。
また、スネークヘッドは例外を除いて、水流の弱い淀みなどに生息するので、水槽内でも強い水流が出来てしまうのは良くない。
では、タイプ別に見てみます。
種類 メリット デメリット・注意点
投げこみフィルター
スポンジフィルター
強い水流が起こらない。手軽である。安価である。  能力的に不安である。
底面フィルター 濾過能力は大きい。安価である。 スネークヘッドは砂に潜ったり、掘ったりする種も居るので注意が必要である。
上部フィルター 濾過能力はそこそこ有る。メンテが楽。安価である。目詰まり、メカトラブルを発見しやすい。 水流が強くなりやすい。排水口から濾過槽へスネークヘッドが入りこむ事もあるようだ。暴れた時に吸水ユニットが破壊されやすい。
外部フィルター 濾過能力が大きい。水槽の蓋をピッタリと閉めやすい。水槽内を広く使える。静か。 高価である。メンテが面倒。水流が強くなりやすい。目詰まり、メカトラブルに気づきにくい。

注) 水槽と上部・外部フィルターの大きさによりメンテの面では逆転する例もあるそうです。

 
 このような事が考えられ、それぞれ一長一短である。

そこでウチの水槽では、それぞれの欠点をなるべく補える組み合わせを選んだ。
メインに外部フィルター、補助的にプレフィルターとしてスポンジフィルター、水流対策と濾過能力アップとして底面吹き上げ式フィルターである。
外部フィルターの吸水パイプにスポンジフィルターの換えスポンジを装着。スポンジを被せる吸水パイプには、効率よくスポンジ全体から水を吸い込むために、まんべんなくたくさんの穴を開けている。
排水パイプは普通の底面フィルターに接続して吹き上げ式とした。ただ、上でデメリットで挙げた様に、砂を掘り起こす可能性も有るので注意は必要だが、ウチでは今のところ大丈夫である。
スポンジフィルターをプレとして装着した事により、外部フィルターのメンテを軽減すると共に、濾過能力もパワーアップしている。
注意点)スポンジフィルターとガラス面にギリギリ通れる隙間があったら、スネークヘッドがそこを通る時に、目が擦れて白濁を起こす場合があるので、隙間を作らないか、余裕を持たす事が必要だと思われる。

水の流れは  水槽スポンジフィルター外部フィルター底面濾過水槽

それと、水質浄化に役立つ浮草(フロッグピット)を浮かべている。これは適度に照明の陰になりスネークヘッドも落ちつくと思われる。

上部フィルターを使用する場合、排水口から、スネークヘッドが滝登りするという事も聞かれるので、エルボを付けるなどの工夫が必要だと思われる。


   保温

 日本の東北地方のような寒い地域でなければ、ヒーター無しの室温でも大丈夫な種もいるようだ。ドワーフやコウタイなど高緯度まで分布している種だ。逆にヒーターが必要なのは、レインボー、グリーン、インディアン等が挙げられる。もちろんその限りではないので、その種の生息地などを調べておく必要がある。 おおむね、26℃程度に設定しておけばいいだろう。

また、ヒーターが要らない種でも、1日の温度変化が大きい場所に水槽を設置していれば、おのずと水温の温度変化も大きくなってしまうので、あまりに変動が大きければヒーターを入れたほうがいいだろう。1日に5℃以上の変動は抑えたほうが無難であろう。この時、上に挙げたような高水温にまではしなくても良いだろう。
また、コウタイは冬季に休眠さしたほうが、自然のサイクルにも合っているようで、長生きできるという意見もある。 が、事前によく調べてからのほうが良いだろう。休眠にはリスクも伴う事を知っておくべきだ。


   底床

 底床は、その種によっても多少異なるだろうが、レインボーは泥底に生息しているので、できればソイル系の底床が合っていると思われる。が、水槽での飼育の場合、ソイル系を使用時にスネークヘッドが底床を掘り返したりすると、水の濁りが収まらない事や、濾過器がその粒子を吸い込み、目詰まりを起こす可能性もある。
そこで、角の無い粒の細かい物が適当である。川砂などが適当であろう。大磯の小粒サイズも良いが、普通に「大磯」として売られている物には粗悪な物も多く、よく貝殻を含んでいる。白く見える粒は大方貝殻だ。貝殻は水質に影響を与えるばかりでなく、鋭く割れていると、スネークヘッドの身体を傷つける可能性もあるので、酢などで、処理をしてから使用すれば無難であろう。

ウチでは底面吹き上げ方式をとっているので、あまり粒子の細かいものが選べなかったのと、年始の品切れで今使用している物にしてしまったが、これは明らかに選択ミスだったような気がする。まず、粒が大きすぎるのだ。 レインボーが潜るのは不可能であろう。またセラミック系なので、濾過機能は期待できるが、肝心のレインボーが砂を掘った時にスレ傷が出来ないか心配でもある。この底床は、様子を見て変更する可能性もある。

ベアタンクでの利点はメンテがしやすい事が挙げられるが、レイアウトが無くとも、なるべく底床は敷いたほうが良いように思われる。水質の安定と、スネークヘッドのストレス等の防止の為だ。

   照明

 照明は当初は買った物に付いていたnissoのPGUという、少し赤っぽい15Wの蛍光管が1灯だけだったが、トゥルーライトの電球型のスパイラルライト20Wを増設した。 

このトゥルーライトは、太陽光のスペクトル、エネルギー分布を忠実に再現して、不自然なピークが無く、もちろん色温度も太陽光とおなじ5500Kに設定されている。海外の論文などでは、色温度が生物に与える影響は精神的な面で大きいと言う報告があるようだ。ちなみに、アメリカの小学校の教室で試験的に使用した所、物がよく見える為、学童の知能が上がったと言う報告もある。他には色を大切にするデザイン事務所、宝石や真珠の選別所等でも多く使われているそうだ。演色指数が91%あるからだ。

更に、UVA、UVBの近中紫外線も太陽光と同じ比率で照射されるので、光量と紫外線照射が釣り合わない紫外線強化ライトのように、火傷や生物の目にも危険が無い。
適度な紫外線はビタミンD3の生成を活性化しカルシウムの吸収を促す作用があり、強い骨格形成など、成長には必須である。また、食欲増進や繁殖行動の促進などの効果もあるようだ。更に殺菌作用もあるので、病原菌などの蔓延防止にも期待している。

注意点は紫外線はガラス蓋などを挟むと、そのほとんど(80〜90%)を吸収、反射されてしまうので、直接照射しないとフルスペクトルライトの恩恵が受けられない。がしかし、スネークヘッドに、蓋は必須なので、今回はチョット工夫して取りつけた。

ウチでの設置例
今回はこのような、カバー付きの物を購入した。電球のみのものより¥500ほど高い。概ね¥5000前後で買える。

左がカバーのレンズ部だが、真中に穴が開いているのがわかる。これは紫外線を妨げない為だと思われる。

カバー内部は白いプラのままなので、反射効率が少し悪そうではある。

そこで、お約束のアルミテープを貼って、反射をよくする。

見た目より細くなっている部分の曲面がきつく、テープを綺麗に貼るのは難しい。なるべくテープを細く切って皺にならないようにした。短冊型と三角形を組み合わせてなるべく、無理が無いようにする。

細くなった部分に貼り残しがあるが、そこは電球の機部なのでよしとした。

写真では見にくいが、アクリル板の蓋を照明カバーの大きさを賄える程度にくり貫き、アミを貼った。

このアミ、実は¥100ショップで売っている、整理用かごの側面を切って、つないだ物だ。網目は8mmほど。この網目があまり細かいと、紫外線をさえぎってしまう。最低でも4mm以上は欲しい所だろう。また、網の部分もなるべく透明色にして、光を妨げない物を選んだ。

アクリル板との取りつけは、アミの枠部分に合わせてアクリル板に穴を開け、コード結束のタイラップで止めてある。(青い物)

実際に水槽に取りつけた所。
棚の中段に水槽が有る為、スペース的に真上からの照射が無理だったので、斜めに照射している。クリップ式のライトソケットを使用しているので、棚に挟んで設置している。

写真ではアクリル板が曇っているのが、点灯していると曇りが無くなる。

この網目から餌をあげる事も出来る。


   水質

 「スネークヘッドの種類」を見てもらえば、それぞれの分布、生息地がわかるのでそれぞれに合った水質に調整すればよいだろう。が、バンカーやレインボーを除けば、さほど気にしなくてもいいようだ。これらの種は、弱酸性に保ってやれば良い成績が得られるが、もともと広範囲に分布するドワーフなどは、相当な守備範囲を有している様だ。
弱酸性から弱アルカリ性を保って、塩素中和をしていれば、大部分の種が問題が無いようだ。


   水草

 スネークヘッドはよく砂を掘り返したり、潜ったりする種や個体が居るので、水草レイアウト水槽は向かないであろう。しかし、もともと比較的浅い、水草の茂った所に潜伏する習性があるので、根張りのいい水草や、活着性の水草、浮草などを少しでも入れてやったほうが、スネークヘッドも落ちつく。
栄養塩を吸収し水質浄化作用も期待出来るので、出来ることなら入れてやりたい。


   混泳

 今の所、混泳魚は居ないが検討中である。こけ取りとして、石巻貝を1匹入れている。

同種より他種の方がいい成績が得られる様だが、これも絶対は無い様なので注意が必要である。
レインボーは穏やかな性格らしく、混泳は可能なことが多いようだ。


   レイアウト例(’01 1月現在)

スピラリスとスクリューバリス(細長い水草)等、間に潜めるような環境をイメージした。これらを掘り起こしから流木を設置してガードした。また、バリス同様、根張りのいいニムファ(赤い大きめの葉の水草)も、流木と石でガードした。

このバリス群の後ろにヒーターとエアストーン、フィルターからの排水と底面を繋ぐパイプがある。

注意点として、活餌を追う時やパニックで暴れた時に、激突して怪我をする可能性もあるので、尖った石や流木は避けた方が良い。

シェルターになりそうな流木等もあった方がよいだろう。しかし、スネークヘッドがずっと潜んでしまって、なかなか姿を見せてくれない事もあるようだが、個体差によるので様子を見て調節してやりたい。ちなみにウチの個体は照明がついていれば、潜むことがほとんどない。

活着系の水草は、流木と一緒に取り出せるので、スポンジフィルターのメンテの時に助かる。また、掘り返されてしまうこともない。 このスポンジフィルターのうらにセンサー類を設置している。

水面にたなびくバリスネリア・スピラリスや、浮草(写真はフロッグピット)などで、陰になる部分もつくってやるといいだろう。
パイプ類と既製品の蓋との僅かな隙間からの飛び出しはよく聞く話だ。アクリル板などで、隙間のない様に蓋を作るか、既製品でもその隙間を塞ぐような対策は必須である。

写真はウチの水槽の例だが、パイプ、チューブ、コード類は全てこのコーナーから水槽外に出している。ここさえきっちり隙間を埋めればいいように配管、取り回しをした。蓋はアクリル板を切って隙間が出来ないように気を付けて作った。

ここでは、ウチの水槽のレイアウト例を紹介したが、スネークヘッドが勝手に動かしてレイアウトしなおす事も多々あるようなので、あまり神経質に計算し尽くしたレイアウトをキーパーが作っても、翌日には崩壊していることも有るようだ。 また、その崩壊されたレイアウトのほうが自然に見える事もしばしばである。 ウチの場合はまだシェルターのつもりの流木を倒されたくらいだが、立ち上げ当初はあの流木は立てて置いていたのだ。なるほど、寝かした方がしっくりくる(^_^;)

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