◎日時・場所
3/10、13:10-17:30、気象研 4F 予報・気候輪講室にて
◎出席者
1 ラジャン, 談(空間情報), 高橋(気象研)
2 鬼頭, 保坂, 足立, 行本, 高薮(気象研), 野沢(環境研),
江守(フロンティア), 加藤, 西澤(電中研), 西森(農環研)
3 鼎(生産研), 鳥谷, 大野(農環研)
高山さん(文部科学省)
欠席者 : 柴崎、沖
◎議事 司会=保坂
1. 開会の挨拶 (鬼頭)
○研究運営委員会(平成14年9月4日)で話された内容
- 木村: 地域毎の降水量の変化のメカニズムの調査をお願いします。
- 矢島: 農業にとって降水の変化は日本にとって重要。
- 高須: 水ストレスについて興味があるので、今後も調べていってほしい。
○スケジュールの確認
- 気象研でハードディスクがようやく整備された。
基本的に全ておける状況にある。
- 現在植生のデータは 11 月頃に事務局に届いている
( 保坂注。これは誤り。BIOME の 1990等のデジタルデータが届いている。)
- 課題 1 から提供される植生を用いる計算をする用意はある
( 全球G, 電中研)
- 西森さん, 鼎さんへは、全球の一部のデータは事務局からいっている。
- 今年度末までに 1990 年, 2050 年の結果を出す
・ 柴崎グループから植生データをもらい次年度に計算を行なう
・ 事務局からのお知らせ
- 全球のデータ(気象研/環境研)は現在・将来について即渡せる状態にある。
アーカイブしているフォーマットはベタ(GrADS ctlファイルあり)
切り出しなどは相談に応じます。申し出てください。
- 領域モデルのデータはまだ置いていない : 電中研とは相談
2. 文部科学省・高山さん挨拶
- 予算は先日メールしたようになると思うので、それで実行計画の作成な
どをしてください。
- Web 入力では、開発中のソフトであり、御迷惑をかけた
- 15 年度の予算は 14 年度に比べて 1 割減になりました。
- 終わりよければ全てよしなので、頑張ってください。
3. 各分担進捗報告
□ サブ課題 1-1(ラジャン・談), 13:30 --
現在植生(農業)、将来植生(農業、都市)とも作業中。
植生の区分では手法などによって、気候モデルよりも細かい分類方法と、
(森林の区分などで)粗い方法がある。
細かい分類の方が(作業を進める上で)リスキーである。
ラジャン: 森林はどこまで細かい情報が欲しいのか?
鬼頭: 気候モデルに合わせてくれると助かる
江守: natural vegetation は、専門家によれば遷移するのに時間がかか
るので、現存植生に固定する方がいいのではないか。
□ サブ課題 1-1 (高橋), 14:11 --
中国の陸面データの電子化を行なった。
西澤: 積雪深しかないようだが、水当量は分からないのか。雪の密度は
分からないのか。
高橋: 雪の密度はないようだ。
高薮: 冬の日降水量はどういう測り方をしているのか?融雪を融かした
りしているのか。
高橋: わからない。
高薮?: 蒸発量はどう計るのか
高橋: パン蒸発計で計っている
西森: もうデータは頂けますか?
高橋: チェックをしている。4 月ぐらいまでにはなんとかしたい。
□ サブ課題 2-1 (保坂), 14:21 --
現在・将来条件で A2 シナリオの計算が終わった。
まず降水量に特に注目して、平均量や降水強度、extreme events 等を調べ
ている。
西森: 現在条件の SST はどういうものを使っているのか?
保坂: 結合モデルの結果を使っている
西森: 環境研の方の SST が現実の値を用いている方がイメージできる。
高薮: 図 7 下のノイズィーな絵はどう考えたらいいのでしょうか?
保坂: ノイズだろう。その細かな分布には意味がないと思うが、
やや広い範囲で水平平均するとものが見えるように思う。
アンサンブルをすることで解決するかも知れない。
□ サブ課題 2-1 (野沢), 14:37 --
現在・将来条件で A2 シナリオの計算が終わった。
気象研のモデルの結果と比較できるように解析方法を同じくしていきたい
江守: 解析手法は共通のツールでできるので、気象研と環境研で協力・分担
して進めたい。
□ サブ課題 2-2 (高薮), 14:45 --
陸面モデルの組込み・選定で手間取った。
計算はまだ。出力等は合わせるつもりでいる。
高橋: 今後のスケジュールは?
高薮: 積分に入って時間がどれぐらいかかるかわからないので明言できない
保坂: 土地利用は既存のもののみで行なうのか?
高薮: 凝った事をすると動かなくなる可能性があるのでこのままとしたい。
もともとそれほど植生タイプはない。
鬼頭: どういった植生モデルを使っているのか
高薮: もともと RSM に入っているものをに手を加えたものを使っている。
蒸散はあるが、植生モデルとしては単純なものである。
鬼頭: インド洋の地表面温度に不自然な分布が見えるが。
高薮: 調査する。
(後日回答あり。地形のスペクトルが見ている模様。インド・アラビ
ア半島の海岸線と等値線が見えるがそれと同様。)
□ サブ課題 2-2 (江守), 14:55 --
計算は開始したが、積分途中で落ちて止まってしまった。
フルタイムのポスドクを雇って対応してもらう予定。
西澤:エアロゾルの間接効果を導入することによって、現在気候の再現結果
が大きく変わるのか?
江守:実際には、間接効果を考慮した状態で現在気候が再現できるように、
モデルをチューニングしている。
西澤:エアロゾル量が多い場所で、雲粒の半径が小さくなるようにパラメー
ター化していると考えてよいか?
江守:そのとおりである。
保坂: 今このモデルをメンテしている人はいないのか?
江守: いない。
□ サブ課題 2-2 (西澤) 14:59--
気象研の全球の出力(境界条件)にあわせられるよう、最低限の変更をした。
現在と将来の計算を行なった。
6 月, 1月, 7 月の結果の図を紹介
鬼頭: 1 月の中国の広い範囲で 1 度程度地上気温が下がっているが何故か?
西澤: 詳しく調べていない。境界条件のせいかも知れないが、全球モデルで
はどうか?
行本: こんなに下がる所はない。
高薮: 土壌の湿り気味が地上気温の低下をもたらしたのではないだろうか。
保坂: 年平均は見ていないのか?
西澤: 1 ヵ月でしか見ていない. 今後行なう予定でいる。
ラジャン: モンスーンの季節変化は変わるのか?
西澤: わからない.
ラジャン: インドの東でサイクロンは減るのか.
西澤: 現状でサイクロンが表現されているかわからないのでよくわからない.
ラジャン: データはもらえるのか?
保坂: 電中研から取りまとめに送られてくれば、必要な領域などを切り出し
て提供できる。
高薮: 陸面過程は LSM を使っているのか?
何か変なことをしているとあった記憶がある。
西澤:初期のCCM3 で用いられていた古いバージョンの LSM (version
1.0)が入っている。その特徴は、(sub-surface runoffではなく)
surface runoffが起きにくいことで、図に示した流出量の大部分が、
地下水として計算されたものである。
保坂: 収支はあっているか?
西澤: あっているはずだ。
後日補足 1
1月の中国大陸での気温低下(0.5-1度)に関連して、早速、前後の
月も調べてみたところ、12月は1度前後の上昇、2月は2-4度の大
きな上昇と予測されているようである。なぜ1月だけが寒冷化の傾向
に計算されているのかは今のところ不明。冬季(12、1、2月)の平
均値としては、確かに温暖化していることになる。
後日補足2
さらに、年平均(積算)もとってみたところ、日本列島付近では、年
平均気温が1-1.5度の上昇、年降水量が100-200mm程度の増加と予
測されている。
□サブ課題 2-2(2) (西森) 15:25 --
10 km まで降水量をダウンスケーリングするはずだったが、技術的問題があ
り、いまのところは 50km である。
気象研と環境研の全球モデルの結果を含む複数の全球気候モデルの結果に当
てはめて比較しているが、全球モデル同士では気圧配置が似ているのに降水
の応答が似ていないところで、ダウンスケーリングをすると似た降水分布が
出ている場合がある。これをもって、よいだろうと思っている。
問題点
・手法の有効性の確立
・冬の降水量の結果がばらつく
次年度
・RCM 出力結果と併せた出力結果の検討
およびそのダウンスケーリング
10 km でやる問題点は元データが少ないことにある。日本ならできる。
日降水量のダウンスケーリングもしたいと思うが、
観測の方でイベントが出てもモデルで出ないと正しく出力されない。
江守: 知られている台風のパターンをダウンスケーリングで捉えられないのか?
西森: 可能だと思う.
加藤:日値のダウンスケーリングを行うのは難しい。むしろ,月平均データ
から日値の頻度分布のパラメータを予測する方がやりやすいのではな
いか?
西森: そう思う。
高橋: 観測地点の地形的なデータは入ってないのか?
西森: 今は入ってない。
その後複数人により以下のようなやりとりあり。
統計ダウンスケーリングで観測値から作った式の中にすでに地形影響
は含まれているはず。
ただし,観測データの中に地形影響が含まれていない,あるいは地形
が複雑でその地点の観測値の地域代表性がきわめて小さい場合には,
10kmのメッシュに対する統計ダウンスケーリングでは降水量などを正
しく再現できない可能性がある。
□ サブ課題 3-2 (鳥谷), 15:55 --
農耕地分布をリモセンで調べる、作物・作付マップの作成を中心にしている。
現在, 将来の気候値から主要穀物の推定を行なう
高薮: 図2 は領域ごとの結果ですか?
鳥谷: 1 km メッシュ1 点の結果です. すべての領域で行なう予定
高薮: データセットを作る際にはどうしたのか?
鳥谷: 4 年間のデータで各年に共通なパターンを抽出した。
そのため毎年の季節変化は同じになっている。
鬼頭: 2050 年の水需要を見積もるのに必要なのは?
鳥谷: 現在条件と同じで気温と日降水量, 日射量
鬼頭: 気象研・環境研のデータを鳥谷さんに渡してください
高薮: 50 cm の土壌水分量はよく使われるのか?
鳥谷: 1m で使うとモデルとうまく合わないから 50 cm を使っている。
だいたいこの程度が普通だろうとは思う。
□ サブ課題 3-1, 3-3 (鼎), 16:13 --
世界中の10億トン以上のダムを全球河川モデルにいれてみた。タイでは観測
に合うようだ。
全球の川ごとにダムの有無での流量を比べると 0〜 5 倍程度で変化する。
また、東京のデータを使って降水の極値等の変化を調べた
高薮: 示されたダムの効果の図で、ダムの影響があるのはダムの下流だけだ
と思うがどうなのか?
鼎: 一種の誇大広告だ。河口での値を調べ、basin 全体をその色で塗って
いる。
大陸別に流量の調節を見ると、10%程度しか影響はないようだ。
高薮: ダム湖面からの水蒸気量の影響は入っているのか?
鼎: 入ってないが, 影響は小さいと見ている.
4. 来年度計画について(16:35)
□ データの交換
・柴崎グループ → GCM/RCM (0.1°x 0.1°メッシュ)
現在植生については都市と農地、将来植生については農地の作業中。
森林の分類をしなくていいのであれば、都市・農地の考慮でよいので、
Ver.1 は現在・将来とも 6 月中(5月末?)にはできる。(柴崎さんと要相談)
... 議論の結果、都市の考慮は不要?
・GCM -> RCM
境界条件データの提供は完了
・GCM グループ → 下流
MRI, NIES は提供可。
・RCM グループ →
CRIEPI は提供可。
MRI, NIES は未定- 現在・将来それぞれ 10 年そろえること。
鬼頭 : 既に計算が終了している電中研の結果と比較できるよう、
7-8 月をメドに完了してほしい。
複数GCM・複数RCM の比較はプロジェクトの公約である。
・ダウンスケーリング → 3-1, 3-2
GCM(複数)の結果を 50 km スケール・東アジアは提供可
GCM 10 km スケールは?
RCMをもとに 50 km スケール : これから。
RCMをもとに 10 km スケール : 日本についてはできる。
・ラジャン: 大気モデルの結果をもらって植生に反映させることはできるか?
保坂: 歓迎する。
・加藤: 土地利用を変えて走らせたデータは下流側で使うか?
領域モデルは 6 月にデータをもらったとして計算が
終了するのは年末になるのでプロジェクトで
下流の方が解析する時間を稼げないかもしれない。
議論の結果、
・全球・領域とも、既存植生と、提供された現在植生、提供された将来
植生の計算結果の比較を論文にするのが、まずは望まれる。
・下流が使うかどうかは、提供された植生データを使って計算した結果
を見てからになろう。プロジェクト期間内で終わる必要はない。(もち
ろん期間内にできるのが望ましいが。)
・基本的に、下流側は、上流側にその時点であるものを使う。
□ワークショップ
保坂から概要紹介。2 月頃、2 日間、70 人程度(関係者30人程度、招聘者
10人程度)
○招聘者の宿泊の対応
鳥谷: 各機関で用意するではなく, 予約はまとめた方がいいんじゃないか?
保坂・鬼頭: ワークショップ前後の 3 泊 4 日 or 2 泊 3 日をオークラ
におさえるのは事務局がする。招聘者の宿泊日数を事務局に
教えて欲しい。支払は各機関がすること。
○日時
農環研は 3 月はお金が使えない?
2 月は、大学(例:東大生研)の場合、-20 日は学生対応で忙しく、25-26
は入試である。→ 2/23-24 しかない?
1 月は早い気もする。
まず、農環研が 3 月の支出が可能かどうかについて確認する。
それを受けて、メールでやりとりして決める。
○招聘のスケジュール
9 月までに人を決定する。
印刷物は 2 ヵ月前程度をメドに提出し、まとめた資料を作る予定。
□次回の全体会議および研究運営委員会
6 月中旬: 全体会議 ( 課題 1 でプロダクトができるのを受けて )
7 or 8月: 研究運営委員会