消防,用語,解説,説明,救急,救助,
より良い消防をめざして

消防用語
解説   (20060528版)

法令に従った解説は,法令用語辞典をどうぞ
真剣に読まないでね〜かる〜く流してください。
この解説についての苦情は受け付けません(笑)
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簡易
目次
 
安全管理
 
階級・回転灯・髪の毛・救急救命士・救急車
 
出世・消防官・消防車・消防本部消防局・消防職員・消防署長・
  消防庁・消防長・消防吏員・総務課

 
東京消防庁・頭髪規制
 
日本消防協会。無線
 
拝命・病院





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安全管理
(あんぜんかんり)
昔は火災現場でも「放水長つっこめ〜〜」としか言わず,
職員が炎に焼かれることは,
名誉なことと信じていた署長も定年退職し,
今では,職員の命の保護を重視するということで,
安全管理の「徹底」を求められています。
まあ,「消防士を助けてくれる人は存在しない」ので,
自分の命が守れる範囲で活動しなければならないことは確かですが,
火災を見物しているギャラリーの声は大きく,
「つっこめ〜〜なにしてる〜〜〜命を捨てても家を守れ〜〜〜」
いや・・・子供の命ならまだしも,
家と引き換えに死ぬのは勘弁・・・
昔の署長より厳しい声です。



階級(かいきゅう)
私の所属の市役所では一般に,
主事補,主事,主任,主査(係長),副主幹,
主幹,副参事,課長心得,課長,
参事,次長,審議官,部長
と出世していきます。
消防も同じようなポストがあり,
これを「職名」と言っています。
消防ではこれより,
消防士(主事補,主事級),消防士長(主任級),
消防司令補(主査,副主幹級),消防司令(副主幹,主幹級),
消防司令長(主幹,副参事,課長級),
消防監(課長,署長,次長級),消防正監(消防長のみ)
という「階級」が大切になっています。
つまり「消防士」とは階級のことでありますが,
世間では一般に私たちをまとめて「消防士」と呼びます。
まあ,それでもOKですね。
中には「消防司令」の階級をつけているのに,
仲間内から「消防士以下!!」
と呼ばれている人もいますし・・・・(自爆)

回転灯(かいてんとう)
赤い消防車のキャビンの上や救急車の屋根で,
ひときわ目立ってチカチカしているライト。
消防車を作るときに国から貰う補助金の応募要領では,
「散光式警告灯」とされています。
(現物参考「大阪サイレン社」)
時代の進歩と同時に単なる回転灯から,
最近はLEDの「フラッシュライト」までが出ています。
「回転灯」と言いますが,
だいたいは,反射板が回転しているのであって,
「灯」自体は回りません(笑)
大きさも,「1個」の「灯」だけのものから,
2〜6灯を直線に並べ,
間にサイレンや標識(所属等を表示する)を挟むもの,
「ブーメラン」型(どの方向から見ても認識しやすい)まで,
いろいろあります。
同じ消防でも,消防車によりいろいろなので,
気に留めてみてください。
一部の市民からは,
目障り」「驚く」「迷惑」と言われています。
消防は,ただひたすら「ご理解を・・・」と説明しています。

髪の毛(かみのけ)
頭髪規制(とうはつきせい)の項目参照


救急救命士
(きゅうきゅうきゅうめいし)
うちでは当初,誰もやりたがらなかった資格
今では一番人気。
私も目指しましたが,
救急隊の資格自体がなかったことを忘れていました・・・
救命士が誕生して,一般市民は,
到着した救急隊には救命士が乗っていると錯覚,
それどころか,転院搬送するときに,
医者までも「なぜ救命士がこないのか!!」と怒りますが,
全員が救命士なわけがありません。
6割の救急車に救命士が同乗していますが,
それに当たるかどうかは運任せです。

救急車(きゅうきゅうしゃ)
ちょっと前までは,
1分1秒を争って,
患者を医療機関へ搬送するだけが役目だった救急隊ですが,
現代は,現場での応急処置と適切な情報をもとに
適切な医療機関を選定することに
重点が置かれるようになりました。
さらに,救命士の時代が到来し,
高度な処置をするために難しい機械が積載され,
値段もうなぎのぼり。



出世
(しゅっせ)
消防職員と言えども公務員。
出世しなければ給料も年金も上がらない。

拝命して消防士に補され,消防士長,
消防司令補,消防司令,消防司令長,
消防監,消防正監
(政令指定都市はこの上に「消防司監」,東京消防庁には「消防総監」がいる)
と上は沢山ある。
通常,消防司令までは昇任試験の成績が良ければ,
同僚をリードできるが,
私の消防では,この先は,
「某懇親会」のメンバーに呼ばれないとなれないそうで。
ちなみに,私はまだ「お呼ばれ」していない・・・先は暗いな〜〜〜

消防官
(しょうぼうかん)
消防官って誰のこと?東京消防庁は消防官なのね〜
うちの消防には無縁の単語です。

消防車(しょうぼうしゃ)
一般に赤くて水を出す消防署の車を消防車と言っていますね。
知られている主な消防車は,
「消防ポンプ自動車」
「水槽付消防ポンプ自動車」
ですが,他に
「梯子車」「水槽車」「救助工作車」
「照明車」「高発泡車」「排煙車」「支援車」
等があります。
私の消防では,この消防車,自動車メーカーが受注するのではなく,
ポンプメーカーが受注します。
消防ポンプ自動車が数千万円,
梯子車は数億円で,梯子のオーバーホールだけでも数千万円です。
防災はお金がかかります。

消防本部・消防局(しょうぼうほんぶ・しょうぼうきょく)
消防組織法では,市町村は消防本部を設置するよう求めていますので,
通常「消防本部」を設置します。
しかし,市役所というお役所には,変な見栄があるらしく,
大きな町になると,消防局という名称を使いたがります。
消防組織法には,「消防局」という規定はなく,
かといって,使ってはならないこともないようで,
まかり通っています。
消防本部のトップは「消防長」ですが,
消防局の「消防長」は「消防局長」を名乗っています。
しかし,法令上の命令等では,「消防長印」を使い,
一般事務文書では
「消防局長印」を使うそうです。(おいおい)
どうも話では,同じ市役所の水道部等が水道局と名乗ると,
対抗意識・・・ではなく・・・組織のバランス上,
消防局にするようです。
ちなみに私の消防は,
今のところ,お金がないので局にはならないそうです。


消防職員
(しょうぼうしょくいん)
消防組織法に,
「消防長は、市町村長が任命し、
 消防長以外の消防職員は、市町村長の承認を得て消防長が任命する。」
と定められているとおり,私は「消防職員」です。
もう少し厳密に言うなら,「消防吏員」として拝命しています。
簡単に言うと,消防長から任命された「消防職員」のうち,
私のように「階級」をもつ者が「消防吏員」,
わたしの所属にはいませんが,事務専門の職員を,
「事務吏員」と言うようです。
決して「消防士」ではありません〜〜〜よ〜〜〜〜

消防署長
(しょうぼうしょちょう)
世間から消防では一番偉いと思われている得な役どころ。
お役所の課長級か次長級
消防本部の各課課長と同程度の偉さだが,
「課長さんだそうで〜」と言われるより,
「あら〜署長さんなの〜〜」と尊敬(?)される上,
課長と異なり,予算も持っておらず,議会の質問に怯えることもない,
消防長,消防次長,各課課長より上に見てもらえる得な役どころ。
通常は,ここまで出世できれば,充分に出世となる。
ここを目指しているので,書斎野は大人しく「イエスマン」を守っている。

消防庁
(しょうぼうちょう)
お国の機関のひとつ。
総務省にあるのかな〜
消防は独立した機関であり
「市町村の消防は、消防庁長官又は都道府県知事の
運営管理又は行政管理に服することはない」。

と消防組織法に明示されている。
悲しいかな,庁のお役人は事務屋さんなので,
現場のことは何も知らないのに口を出してくる。

消防長
(しょうぼうちょう)
消防で一番偉い人。
世間では署長の方が偉いと思われている不遇の人。
地方公務員一般職としては珍しく,職員の任命権があり,
「消防本部の市長」と呼ばれ,
逆らうと一生出世は見込めない神様。
しかし,所詮は市役所の職員であり,
市役所の「一部長」,しかも末席・・・不遇・・・

消防吏員
(しょうぼうりいん)
吏員って「お役人」のことらしいですね。
市役所の職員は「事務吏員」だったかな・・・(おぼろげ)

総務課
(そうむか)
消防本部の中のひとつの課。予算や福利厚生を担当している。
お役所の例に漏れず,実権がある部署。
全課,全消防署の上に君臨している。
なにしろ予算を握っており,誰も頭があがらない。
財務担当→財務担当専門官(40代後半)→総務課課長代理(50歳)→
総務課長(51歳)→総務課長(消防監:54歳)
→次長(56歳)→消防長(58歳)→定年(地元病院の理事)
超出世コース
私の所属では,すでに6代先の消防長まで決まっていると言われている(笑)
だもの総務課は偉い〜
とはいえ,先日も下っ端は徹夜してました。
私がここに異動することは絶対にない場所です。



東京消防庁(とうきょう・しょうぼうちょう)
お国の役所を「消防庁」と称しますが,
東京都の特別区(23区)の消防は都知事が管理し,
名前も消防本部ではなく,
東京「消防庁」(消防組織法)です。
まさに東京都は「世界有数の国家」と言われるだけあって,
名前も国家組織なみです
(^^)
採用は公平,出世も公平であることは日本一と自他共に認める組織です。
採用され,晴れて職員になった消防士は,
消防学校で,厳しい訓練と学問を叩き込まれ,
所属では,地理を覚え,分厚い法令集を理解し,
来るべき昇任試験に備えるそうです。
そりゃあ,40年前後で
消防総監まで駆け上がらなければならないのですから・・・
われわれのような呑気な田舎消防とは雲泥の差がある,
日本一,かつ世界有数の消防です。

頭髪規制(とうはつきせい)
すっかり薄くなってしまった署長,課長,
及び見た目は「貫禄」がある「下っ端」を除けば,
ふさふさの髪は「男の命」(?)です。
私は70年代の人間(古い)なので,長髪族の終焉を経験した世代であり,
一度も「坊主」にしたことがない学生でしたから,
消防職員になって,「坊主」と「刈上げ」には,最も違和感を覚えた世代です。
とはいえ社会人。まして人の命を救う兵隊(?)さんですから短くしました(悲)。
本題の頭髪の「規制」ですが,
まず,各消防で取り決めが異なるかと思います。
私の消防では,具体的な「規制規定」はありません。
ただ,公務員の「品格」についての規定がありますので,
それに基づいて「職務命令」として,口頭,通達はあります。
20年位前,うるさい・・・いえ・・厳しい消防長のときは,
消防署内の洗面所に「刈上げした横顔」の絵が貼ってあり,
毎日拝んだ・・・いえ・・・拝見していました。
もともと消防は,呼吸器を着装するため,
長髪では不便ですし,
昔は,呼吸器のマスク(「面体」といいます)が「陰圧式」だった(現在は「陽圧」)ため,
安全確保の理由から,とやかく言われなくても長髪は禁忌でした。
最近は,
「法的根拠はなにか!!」
「個人の自由裁量内ではないか!!」とたてつく新人がいますが,
そんな新人は,
車庫の裏に連れて行って,ボコ・・・・いえ・・・・
人命を救うべき職業の厳しさを説教いたします。はい。(^^;)






日本消防協会(にほんしょうぼうきょうかい)
主に消防団に関連する事業と支援を実施する財団法人。
明治時代の内務省傘下の機関であったが,
戦後協会となる。
私の所属では,こちらに出向して,
お勤めすると,消防長になれるという,
職員垂涎の協会。
ただ,最近はお呼びがかからず,
どうも私の消防は評判が悪いようだ・・・・・(恥)

無線(むせん)
消防が活動するのに必要なアイテムのひとつ。
ひとたび出動した消防隊,救急隊は,
これがないと連絡がつきません。
無線(アナログ)は傍受されていますので,
「焼死体発見」「死体」「精神病患者」とかは流せませんので,
「まるよん」「まるせい」などという言葉を使います。
でも現場で活動していて,息が切れてくると,
頭も切れてくるようで,ストレートな表現に・・・・
電監さんごめん。



拝命
(はいめい)
採用試験に合格し,晴れて採用辞令をもらうこと。
公務員と呼ばれ税金泥棒と呼ばれるスタートライン
ちなみに任命権者は「消防長」。
市役所の職員は,普通「市長」が任命権者であり,
一般の消防職員は,市長に任命された唯一の消防職員である,
消防長に任命されるため,
市役所の職員より「格下」に見られる。
まあ,公務員の中では,
最下級の公務員であることは間違いない。

病院(びょういん)
必要な条件を満たして,
救急に協力しますと名乗り出て,県から認められると,
救急告示病院となります。伊達じゃあありません。
しかし,その能力は素人目にも差があり,
自分が病気のときは,救急隊に評判を聞いてから決めます〜〜〜
救急車が向かう病院は,
現場から患者の状況を病院に伝え,
受けた事務員,看護師が医師に聞いて,
OKが出ると搬送できます。
各病院の事務長は,
何故,うちの病院に連れてきてくれないのか!!
と会議で言いますが,
現場の医師が拒否しているからですとは言えない消防の辛さです。
医師を怒らせたら,二度と救急を受けてくれなくなり,
助かる命が助かりません。
ここは馬鹿になって頭を下げます。
幸いなことに私の住む市内には,
1軒,救急車は拒否しないという病院があり,
助かっています。
全ての病院がこうだと良いのですが・・・・
しかし,なんでも受けてくれる病院は,
それだけ緊急の患者が多く,
当然手遅れも多いので,市民の評判は若干悪いのが悲しいです。
こういう病院のことを市民に大きな声で言いたいのですが・・・