イソヒヨドリの想い出(1)    投稿記事募集中(ハンドル名または本名で)!

さえずるイソヒヨドリの雄 by Saitoさん 『出会い』

    2000年の夏の早朝、美しい声でさえずるイソヒヨドリの雄に出会いました。某住宅地にそびえる公共施設の、屋上から突き出た拡声器のタワーが彼のソング・ポストです(※1)。彼はタワーから下界を見下ろし、他の小鳥達が合唱しているさえずりとは一線を画した、見事な美声を響かせていました。美しいのは声ばかりではありません。彼は若雄または成鳥雄冬羽で、成鳥雄夏羽のように明確な色では無く地味な色合いでした。それでも灰黒褐色の背は青みがかった光沢をはなち、腹の黄褐色ウロコ状斑は赤みがかって、朝日を浴びるとバラ色に照り輝くのです!........この日から、私はイソヒヨドリのファンになりました。

    それから数日間、ほぼ毎朝、朝食前まで2階のベランダにイスを出し、蚊と戦いつつ彼の歌声に聞きほれました。とは言っても、近くでシロガシラが可愛い声を出すと、ついシロガシラを見てしまうし、にぎやかなメジロの一家がやってくれば、そちらに気を取られます。ベランダから目と鼻の先の枝で、親鳥に餌をねだる巣立ち雛達、仲良く相互羽繕いするご夫婦、2羽でよりそってちょいと朝寝......。そこでハッと我に返り、慌ててイソヒヨドリを探す、そーゆー感じでした。

    住宅地の他にも、防波堤、沖縄島と周囲の小島を結ぶ(自動車が通行可能な)橋、リゾート・ホテルのビーチなどでイソヒヨドリに会えました。樹の実をくわえたヒヨドリが電線に止まり、器用な嘴さばき(?)で実をクルクルと回して呑み込みました。彼(彼女)が飛び去った後、今度はイソヒヨドリの雄が電柱に止まりました。イソヒヨドリは電線よりも電柱や街路灯の上が好きで、さらにコンクリート製の建造物の屋根はもっと好きみたいです。




※1    最も近い海岸からは 1500m 程内陸。ただし、この海岸は埋立て工事により運河となっていて、新しい海岸線は更に 500m 程遠い。



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文章は鯵刺鼻歩、画像はSaitoさんの製作です。