イソヒヨドリの想い出(2)    投稿記事募集中(ハンドル名または本名で)!

跳びはねるイソヒヨドリの雌 by けんぞうさん 跳びはねるイソヒヨドリの雄 by けんぞうさん 『相聞歌またはデュエット(二重唱)』

    2001年の春の早朝、いつものようにイソヒヨドリの美声が流れていました。いつもと違っていたのは、声の主の位置でした。この周囲には3ヶ所以上のソングポストがあったのですが、それらのソングポストにはいなかったのです。成熟した雄の羽を輝かせ、彼は某民家の屋根(いつもはソングポストにしていない場所)でさえずっていました。しばらく彼を見ていて、さえずっているのは彼だけではないことに気がつきました。彼は一小節(?)だけさえずって黙っているのに、次の一小節が聞こえてくるのです。彼もその声に耳を澄ましているようで、その誰かの一小節が終わればまた彼が一小節さえずって黙ります。

    お隣に縄張りを構えている雄とさえずり合戦でもしているのかな、それとも新しい侵入者(挑戦者)かしら?そう思って、もう1羽の声の主を探すと........、その彼女は彼がとまっている民家の、お隣の民家の屋根にいました。そう、彼は彼女と歌い交わしていたのです!イソヒヨドリの雌がさえずることは知っていましたが、少しびっくりしました。

    彼と彼女は3〜4メートル程離れていましたが、雌雄で一小節ずつ交互にさえずり、それを数回繰り返しながら雄は雌に少しずつ近寄っていきます。雌の方は特に動きません。ついに、雄が雌の止まっている屋根に飛び移りました。私はドキドキしながら2羽の様子を観察していたのですが、雄が雌のいる屋根に移って数分後、雌は少し移動して同じ屋根の上の私から見えない場所へ入りました。雄もすぐに雌の後を追いかけ、2羽は静かになりました。その後、どうなったのかわかりません。

    私がイソヒヨドリのペアを見かけるときには同じ屋根の上にとまっていないことが多く、いつもべったりと仲の良いメジロのペアに比べて何だかよそよそしいなぁと思っていたのですが、今回の様子を見て認識が変わりました。クールでダンディなイソヒヨドリ君も、彼女と優しい時間を過ごすことがあるんだなぁって。独立心旺盛な彼らは、照れ屋さんなのかも。今度は是非、巣作りや子育てに奮闘して飛び回る、イソヒヨドリのペアを観察してみたいです。




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文章は鯵刺鼻歩、画像はけんぞうさんの製作です。