イソヒヨドリの観察記録(4) by 鯵刺鼻歩
イソヒヨドリ(Monticola solitarius philippensis)については鳥名を省略して掲載、その他の鳥は鳥名を明記。
市街地に進出し都市鳥化している可能性のある場合は※記号を記載。
最も近い「海岸または河口」からの内陸への直線距離を示す記号。
約 01km 以内:(記号無し)
約 01km 〜 05km 以内:★
約 05km 〜 10km 以内:★★
約 10km 〜 20km 以内:★★★
約 20km 〜(より遠い):★★★★
★を1つでも含む観察地が混ざった複数の情報には☆記号を記載。
★記号を決める際のキロ数に深い意味はありません。「約」と表現しているのは、そもそも観察地の正確な位置が不明瞭なためです。
- 2004.07〜2004.12
- 2004.06.26.07:20〜08:30 本州・三重県名張市 ★★★★※ 曇り
「名張川沿い住宅地」、雄01羽・雌01羽。小林さんやWINGさんが観察されているペアを訪問し、お2人に巣の位置(建物2階の換気口)や採餌場(住宅地内の小さな畑)など生息環境を教えていただく。残念ながら巣立ち雛には会えなかったが、まず雄が出現(07:40)。雄の消えた辺りで小林さんが軒下に休憩中の雌を発見。そのうち、雌も飛び去り(07:50)、その後はペアを探せなかった。16時頃に再訪したが、イソヒ一家には会えなかった。
- 2004.06.20.17:50〜18:06 本州・三重県阿児町 ★※ 雨/曇り
- 「近鉄志摩線の鵜方駅」、雄01羽、駅の建物で雨宿りしながらさえずる。
往路の近鉄沿線でも雌01羽(巣立ち雛の可能性もある)が民家のブロック塀の上を跳ね歩いていた。
- 2004.06.20.14〜17時頃 本州・三重県志摩町 雨/曇り
「海岸沿い丘陵地斜面の住宅地」、合計05羽:雛03羽・雌01羽・雄01羽。小坂さんにご紹介いただいたPandionさん宅の御庭でイソヒヨドリの育雛行動を観察。民家2階軒下と窓のアルミサッシ上部の隙間に営巣し、巣内雛3羽の顔も見える。雌(母鳥)が巣から見える範囲に近寄ると、雛3羽は口を大きく開けて餌ねだり声「ジー、ジー(ズィー、ズィー)」も大きくなる。雌は虫などを捕らえて来て巣から10m以内くらいの電線などに止まり、尾を上下に振ったりして「ヒッヒッ」と鳴き、時々、「カッカッ」という声を混ぜる。警戒声だと思われるが、雌の警戒声と無関係に雛達は「ジージー」鳴いている。周囲の安全を確認しているのか、数十秒は巣周囲の電線や屋根などを飛び移りつつうろうろした後、巣場所に入って雛の口に餌を入れる。雛の糞の運び出しは、給餌2〜3回に1回くらい。糞をくわえて飛び去る方角はいろいろで、一番、近いときは巣より10〜15m程の電線上に止まって糞を落とし、嘴磨きをした。
14:15 芋虫(尺取虫)を餌運び、雛の糞運び。《観察中止。》15:11〜15:15 緑色の甲虫(カナブン?)を餌運び。15:19 スズメガ類の幼虫を餌運び、雛の糞運び。《糞を近くで捨てた為、糞を捜索して観察中止。落下場所には庭木や雑草が生え、糞は探せなかった。》15:34 バッタ類を餌運び。《観察中止。》15:53 電線に止まって羽繕いなど。15:58〜59 鮮やかな緑色で触角の長いバッタ類を餌運び、雛の糞運び(近くで捨てたが、落下場所には庭木と雑草)。16:04 ハチ類(?)を餌運び。16:08 大きなフナムシを餌運び。16:11〜16:15 電線に止まる(巣の周囲を警戒?)。16:19 鮮やかな緑色で触角の長いバッタ類を餌運び。16:26 緑色の甲虫(カナブン?)を餌運び、雛の糞運び。《観察中止。》17:06 電線に止まる(巣の周囲を警戒?)。17:09 巣の真下より2〜3mの地上で芋虫を捕らえ餌運び。17:13 大きな甲虫(カナブン?)を餌運び。
雄(父鳥)は昨日まで確認されているが(by Pandionさん)、この日は一度も見られなかった。付近を歩いてみると、隣接する縄張りの雄(by Pandionさん)01羽が、その雄の営巣場所の近くでさえずったり、ツバメにモビングされていた。
一週間後、雛達は巣立ったそうですが、雄(父鳥)は私達の訪問前日が終認日となってしまったそうです(by Pandionさん)。
- 2004.06.13.13〜14時頃 本州・和歌山県美浜町 晴れ/強風
- 「日ノ御埼」、雌01羽。海岸の岩礁上に止まっていた。
- 2004.06.13.12〜13時頃 本州・和歌山県由良町 晴れ/強風
「白崎海洋公園」、成鳥雄01羽。喉下が肌色の雄が、真っ白な岩場(崖)と崖上の樹木との林縁で採餌・羽繕い・頭掻きなど。後で津野さんが撮影された写真を見たら、肌色の部分は体羽がハゲて肌が見えていることがわかった。換羽中らしい。ホオジロ雄が崖中腹の突起でイソヒヨドリを気にしてふり返りつつさえずり出し、イソヒは崖上の林縁を少しずつホオジロ雄の近くに移動していたが、ホオジロ雄を通り越した。その後、しばらくして、ホオジロ雄の近くにいたホオジロ雌をイソヒが追い払い、ホオジロ雌とホオジロ雄は一緒に飛び去った。
- 2004.06.13.10〜11時頃 本州・和歌山県日高町 ★ 晴れ/やや強風
- 「住宅地+農耕地」、合計05〜06羽:成鳥雄03羽・幼鳥02〜03羽。津野さんが命名して観察されている雄達(ミスターX、テンプルY、カイケツZ、名無しの権兵衛)の縄張りの変化や、シングル・ママの巣があった場所など、様々なことを津野さんに教えていただく。(参照:イソヒヨドリの観察記録(1) by 津野さん)
ミスターXが電線に止まってさえずり、飛び去る。その後、民家の軒で羽繕いなど。ミスターXがテンプルYの縄張りに近寄ったので、テンプルYが民家の屋根瓦上に出現し、ミスターXは自分の縄張り方向に戻る。テンプルYは屋根瓦の上で熱浴したり、電柱上でさえずったり、羽繕い・頭掻き。餌をくわえて飛び去ったので追ってみたが、巣の位置は不明。幼鳥02〜03羽(A〜C)の嘴に黄色みが無く、モコモコ体羽や雨覆羽先端のクリーム色などで幼鳥と思われる。名無しの権兵衛の縄張り内の為、名無しの権兵衛が父鳥と思われる。幼鳥Aが、樹下に落ちているヤマモモの実を丸呑み。名無しの権兵衛が電柱上に止まっていたが、幼鳥Aが彼のすぐ近くを飛んだら、幼鳥Aを追いかけて2羽で飛び去った。幼鳥Bが、ヤマモモの樹の中にいたが、飛び去る。幼鳥Aと幼鳥Bは同一個体かも知れない。
幼鳥Cは、管理人がカナちゃんと命名(参照:イソヒヨドリの観察記録(2) by 津野さん)。この日も、濡れているようないないような不思議な感じ。右翼が曲がっているせいか、風切羽が足りないせいなのか、飛べずに地上を跳ね歩いてばかりだった。歩道脇の草地でカナブンなどを捕食して丸呑みした。出した糞のうち2つは回収に成功(糞の写真)。ヤマモモと思われる種をペリットで吐き、これも回収に成功。
- 2004.06.13.06:30〜07:00 本州・和歌山県御坊市 ★※ 晴れ/やや強風
- 「住宅地内」、合計03羽:成鳥雄01羽・雌01羽・性別不明01羽。民家ブロック塀周囲の路上を小走りしつつ壁に飛びついて雄が採餌、その後、その民家の屋根でさえずって飛び去る。雄が去った後に雌が出現し、その民家前の電線に止まる。
逆光で性別はわからなかったが、大きな病院の屋上に飛来着地し、くわえていた板状のモノを叩き付け、また飛び去る。大きかったので巣材かと思ったが、叩き付けたので餌かも?
- 2004.06.12.昼前〜夕方 本州・和歌山県田辺市 ☆※ 曇り
- 「住宅地+農耕地」、合計09〜10羽:成鳥雄01羽・雌02羽・性別不明06〜07羽。昼頃、須佐神社の付近の電線で別々に止まる雄01羽・雌01羽、下三栖で性別不明02羽の飛翔と、電柱上に性別不明01羽。夕方、上秋津で右会津川の上を渡る電線に雌01羽、交差点「湊」付近で性別不明03羽の飛翔と、その後、近辺で性別不明01羽の飛翔。
- 2004.06.12.09〜11時頃 和歌山県南部町 曇り
- 「鹿島」、合計06羽↑:成鳥雄02羽・雌02羽↑・巣立ち雛02羽↑。鹿島では3ペアが繁殖すると、津村さんに教えていただく。西の岩場で別々に雌雄を確認。巣立ち雛が近くにいるらしく、雌がしきりに「ヒッヒッ、カッカッ」と警戒声を発する。東の浜辺では巣立ち雛(02羽↑)が採餌、フライ・キャッチングにも成功するが、人からの逃げ方など動きはまだぎこちない。同じ場所で津野さんが雌1羽も確認。北の船着場付近の岩礁で、雄01羽が飛び去った。
以下、「鹿島」以外。
09時頃、南部中学校の校庭にバッタ類をくわえた雄01羽、渡船「鹿島丸」事務所の駐車場の電柱上で雄01羽がさえずり、南部漁港(?)の近くの電線にも雄が止まってさえずる。3羽の雄が別個体かどうか不明。11時頃、渡船「鹿島丸」事務所の屋根に雌01羽が止まっていた。
- 2004.06.12.06:50〜07:30 本州・和歌山県御坊市 ★※ 曇り
- 「住宅地内」、成鳥雄02羽。大型スーパーやその周囲の施設敷地内で場所を変えつつ、一度、場所を変えるとじっとして動かない雄。車道を隔てたコンビニ周辺には別の雄がいて、電柱上でさえずる。
その後、御坊市から南部町までの間に性別不明03羽。
- 2004.06.11.夕方 本州・和歌山県御坊市 ★※ 曇り
- 「住宅地内」、雌01羽。さえずりを聞き、大きな病院の駐車場入り口付近の電線に止まる雌を発見するが、すぐに飛び去った。その雌がさえずっていたのか、近くに雄がいてさえずっていたのか、不明。
- 2004.06.05.午前 本州・福井県敦賀市 晴れ/少し風
- 「敦賀半島東海岸」、合計06〜08羽:成鳥雄04〜06羽・雌01〜02羽。
7時頃、常宮の砂浜で雄を発見。近寄ると、雄のいた地点に雌を発見(雄は消えた)。雌は砂浜でチドリ類のようなジグザグ採餌方法をして、沓の方向へ飛び去った。何を食べていたのか不明。西方ガ岳で4時間を過ごした後、立石へ向かう。
色浜の本隆寺の周囲の集落では、雄が屋根に止まっていた。立石漁港では山側集落の電柱上でさえずる雄を発見、すぐに飛び去った。色浜の本隆寺付近に戻ると、雄が集落内の電柱上を移動しながら、時々、地上に降りて採餌しているようだった。立石へ向かうときに色浜で見た個体と同じ可能性が高い。
12時頃、沓の海岸で「ヒッヒッ」の声に気が付き、音源を探すと雌が飛び去った(この後、雌の姿は確認できなかった)。飛び去った方向へ移動して雄を発見(雄の飛翔)。巣と思われる場所に雄が餌運びしていたが、雛の声は聞こえなかった。「ヒッヒッ」はしばらく聞こえていた。雌が発していたのかも知れない。そのうち「ヒッヒッ」は聞こえなくなり、雄は巣のある場所から少し離れた鉄柱でさえずりやディスプレイをしたり、餌運び(バッタ類や飛翔中の虫を捕獲)なども。雌の餌運びは確認できず、観察位置の死角から餌運びしていたのか不明。この雌雄は常宮の浜辺で朝に見かけた雌雄と同じ個体かも知れない。
バス停「二村」の付近で車道上の電線に雄が止まり、「ヒッヒッ」と鳴き続けていた。付近にハシボソガラス01羽がいたが、カラス類に対する警戒なのか不明。
- 2004.04.24 本州・愛知県渥美町 晴れ/強風
- 伊良湖岬「日出の石門」の岩礁、雄02羽。岩礁上に降りる階段で、南西の岩場にいる成鳥夏羽雄(A)のさえずりや飛翔などを観察していると、南東の落葉樹に止まってさえずる雄(B)も発見。A は B のさえずりを意識しつつ、でも、接近したり、追っかけたりの行動は見られなかった。縄張りの境界なのかも?B は枝越しで観察しにくく、A と体色を比較できる程には観察できなかった。A の採餌行動も、何を食べたのか不明。車道&駐車場付近でガードレールや電線に止まった雄が、A と B のどちらなのかも不明。
- 2004.04.10 本州・愛知県岡崎市 ★★★※ 晴れ
市街地、雄01羽。浅井 光さん宅の給餌台を利用して越冬中。右足の第二趾(内指)に異常があり、磯クンと識別。磯クンの体羽はすっきり元通りに見えた。頭部に黒褐色はまだ残っている。これで、夏羽への換羽が終了なのか不明。今回はミルワームを少ししか食べず、2度くらいしか給餌台を訪ねなかった。イソヒが留守にするとスズメがイソヒ専用給餌台でミルワームの幼虫を次々に食べるが、イソヒが戻るとスズメは追い払われる。私は確認できなかったが、磯クンは美声でさえずっていたらしい(by 志真梟さん)。この日が終認日となる。浅井家の皆様、お疲れ様でした。→参照:愛知県岡崎市
- 2004.03.31.15:25 沖縄島・沖縄県那覇市 ★※ 晴れ
沖縄都市モノレール「赤嶺駅」北東、成鳥夏羽雄01羽。モノレール軌道の隣にあった看板の上でさえずる。その後、軌道上をさえずりながらひらひら(ふわふわ)飛ぶ。ディスプレイ・フライト(?)はすぐに終わって、軌道上に降り、そこでしばらくさえずるが、モノレールが通過して飛び去った。
- 2004.03.30.14:30 沖縄島・沖縄県国頭村 曇り/やや強風
- 辺土岬の駐車場付近草地、冬羽の残った雄01羽。うろうろと採餌行動、何を食べていたのか不明。
- 2004.03.29.06時頃 沖縄島・沖縄県国頭村辺土名 曇り
- ホテルみやしろ、雄01羽。昨日の夕方、ビル角や電柱上などでさえずっていた成鳥夏羽雄と思われるが、盛んなさえずりを聞く。カエル類に似た濁った声も出す(威嚇?物真似?)。
その後(午前〜午後)、西海岸沿い(辺土名から以北)に点在する個体、合計06羽↑:雄03羽↑・雌01羽↑・性別不明02羽↑。
- 2004.03.28.17時頃 沖縄島・沖縄県大宜味村 曇り
喜如嘉の住宅地、成鳥夏羽雄01羽。有限会社アカイ建築設計事務所の屋根角でさえずる。
- 2004.03.28.10時頃 沖縄島・沖縄県沖縄市 曇り
- 沖縄県総合運動公園、雌01羽。比屋根湿地側の車道上に出現、すぐに飛び去る。私は確認できなかったが、公衆トイレの付近では雌雄ともにいたらしい(by 小坂さん)。この雌が、私の見かけた雌と同一個体かどうかは不明。
- 2004.03.13 本州・愛知県岡崎市 ★★★※ 晴れ
市街地、雄01羽。浅井 光さん宅の給餌台を利用して越冬中。右足の第二趾(内指)に異常があり、磯クンと識別。あいかわらず、警戒心が強い。磯クンは換羽中なのか、前回より体羽がみすぼらしく見えた。浅井夫人がぐぜりを確認。今回はミルワームの幼虫の他、蛹も試す。蛹も、1つ(以上?)は食べたが、蛹より幼虫のほうが好きらしい。イソヒが少し留守にすると、ジョウビタキがイソヒ専用給餌台に忍びより、ミルワームの幼虫や蛹を次々に食べる。イソヒが戻ると、ジョウビは追い払われる。東の建物に屋外蛇口があり、その下の水溜りで磯クンが水を飲んだらしい。庭内にも水は用意されているが、磯クンは庭内では水に近寄らない。牛脂を食べるという近隣のイソヒ情報を得て、浅井御夫妻も磯クンに牛脂を与えてみたが、食べなかったとのこと。
- 2004.01.31.08時頃 本州・愛知県岡崎市 ★★★※ 晴れ
市街地、雄01羽。越冬中、民家の給餌台を利用する様子を観察。同じ庭に置いてある他の鳥達のためのミカンやカキなどは無視し、ミルワームのみを1日に2回程の飛来で約30匹食べる(毎日)。その他、浅井 光さん御夫妻からの情報によると、小春日和には高い位置でさえずり、他の鳥は庭内で水浴びするが、イソヒヨドリの水浴びは確認していないとのこと。給餌台の世話をする御夫人以外のヒトを非常に警戒する。
生来か事故か病気か不明だが、右足の第二趾(内指)がふくらみ、短くなっている(爪は付いている)。両足跳びには問題が無い様子、交互歩行は観察できていない。浅井さんが磯君と命名。→参照:愛知県岡崎市
- 2004.01.25 本州・愛知県名古屋市港区 晴れ
- 堀川下流「港新橋」付近の東岸、雌01羽。上流から下流へ飛翔。
- 2004.01.24 本州・愛知県常滑市 晴れ
- 小鈴谷盛田の小川(水路?)の河口水門、雄01羽。
- 2004.01.24 本州・愛知県南知多町 晴れ
- 「内海緑地」の東側堤防上、雌01羽。
- 2004.01.24 本州・愛知県南知多町 晴れ
- 山海「薮下橋」海岸側の消波根固ブロック上、雌01羽。
- 2004.01.24 本州・愛知県碧南市 晴れ
- 港大浜橋の東側に並走する衣浦臨海鉄道の鉄橋上、性別不明01羽。
- 2003.10〜2003.12
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画像は鯵刺鼻歩、志真梟さん、小坂さん、津野さんの撮影です。