イソヒヨドリの観察記録(1) by 津野さん

イソヒヨドリ(Monticola solitarius philippensis)については鳥名を省略して掲載、その他の鳥は鳥名を明記。

ミスターXペアのご紹介:
(足環の無い野鳥の観察ですから、個体識別の精度はご容赦ください。)
イソヒヨドリの雄 by 津野さん 2004.05.05 ミスターXと思われる雄。成鳥雄の美しい夏羽となり、冬羽で特徴が減って、個体識別が困難になってきた。(この時には嘴上下のコブは見られない。)
イソヒヨドリの雌 by 津野さん 2004.04.10 ミスターX夫人と思われる雌。頭部の体羽に青色が目立つ個体。
抱卵中のペア雌に給餌するペア雄も存在しますが、ミスターXのミスターX夫人への給餌は観察されませんでした。(ミスターX夫人は時々、抱卵を中止して巣から出て採餌していました。)
それでも、ちゃんと孵化して雛は巣立ったようですが、2004.05.18 頃に繁殖失敗となりました。
営巣地の民家のかたのお話によると、「深夜2時頃、大騒ぎがあり、翌朝、雛2羽の死体が溝に落ちていた。」とのこと。雛2羽の死体は無傷に見えたそうです。(畑に埋葬されました。)
 
2004.05.25.07時過ぎ 和歌山県日高町 晴れ
住宅地+農耕地の民家屋根、雄01羽・雌01羽。
2004(H16).05.25.和歌山県日高町.イソヒヨドリ雌雄 by 津野さん
雌にディスプレイする雄(ミスターX)。
繁殖再挑戦のための求愛に関連するディスプレイだと思われる。
2004(H16).05.25.和歌山県日高町.イソヒヨドリ雌雄 by 津野さん
理由不明だが、突如、雌は雄を攻撃。
雌が雄の頭を押さえつけたらしい。
2004(H16).05.25.和歌山県日高町.イソヒヨドリ雌雄 by 津野さん
雌が雄の頭を蹴りとばし、羽毛も飛び散る。
2004(H16).05.25.和歌山県日高町.イソヒヨドリ雌雄 by 津野さん
反撃できない雄。
2004(H16).05.25.和歌山県日高町.イソヒヨドリ雌雄 by 津野さん
雌が雄の右翼を鷲づかみ、雄の左翼に咬みつく。
掲載画像☆準備中
雄は逃走し、残った雌は羽繕いや頭掻きを長く行う。熱浴びも。
(羽繕いには緊張緩和や精神安定の作用があるそうです。 by 鯵刺鼻歩)
 
結果:
2004(H16).05.26.和歌山県日高町.イソヒヨドリ雄 by 津野さん
2004.05.28 頭頂部の体羽にヘコミとハネが見られ、雌の攻撃結果と思われる。
2004(H16).05.26.和歌山県日高町.イソヒヨドリ雄 by 津野さん
2004.05.24 嘴上下のコブは既に存在している。
2004.05.28 下から嘴下のコブが見える。
2004(H16).06.05.和歌山県日高町.イソヒヨドリ雄 by 津野さん
2004.06.05 へこんでしまった頭頂部の体羽とその周囲が灰色っぽく変色(?)している。
 
推察(妄想?) by 津野さん&鯵刺鼻歩:
何故、雌は雄を攻撃したのでしょう?
  1. ケンカ。雌は雄に何か不満があった。嘴上下のコブは原因不明ですが、コブが不健康の印象を与えて雄の魅力が減点される可能性も。
  2. 試験の一種。雄の強さや健康状態などを確認するために雌が攻撃した。
  3. 愛情表現の一種。
  4. 誇示行動の一種。雄が自分の強さの誇示行動をする動物が存在するように、雌も自分の強さの誇示行動をした。
  5. 縄張りの乗っ取り。一週間前の繁殖失敗が尾をひいていて、雌はペア解消(離婚)をしたいと思っているが、別の雄の縄張りで新しいペア雄を探すよりも、現状の縄張りから今のペア雄を追い出したほうが良いと考えて攻撃した。

その後:
2004.06.27 再繁殖(今季2回目)で孵化した雛に雌のみが餌運び中。雄はどこへ?



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観察情報+撮影画像は津野さんのご提供です。