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= = = = 晩 秋 = = = =

落ち葉を踏みしめながら 一歩ずつ 歩く
昨日の何かを捨てるために 一歩ずつ 前に進む
一歩 そして また 一歩 沈むように 朽ちて枯れた発酵を嗅いで
落ち葉の最後の声が 残っていないかと 耳に心を寄せ集めて
一歩 そして また 一歩
たまには 濡れた落ち葉に足を とられて 後ろへ引き戻されても
それはたいしたことじゃあない こけてしまっても 立てばいい
  私はもう 緑の葉ではないにしろ まだ 枝には 残っているはず
最後のあがきと 誰に言われようと それは 他人に見える世界
枯葉は落ちる直前に 最後の無言の叫びとともに 落ちていった
そう 思えるのだから 耳を心に寄せ集めて 最後の声に心を残そう
その声が聞こえる間ならば 私には まだ 生はあるから
落ち葉を踏みしめて よろけながらも 一歩ずつ 前に 歩く
最後まで 思うところに向けて 届かないにしても 最後まで
一歩 そして また 一歩
  今日から明日という 未来へ 枯葉を踏みしめ ゆっくりと歩く


■  ■  ■  夜  ■  ■  ■

本当はね 怖くて 泣きたい夜がある
怖くて 怖くて 怖くて 怖くて
  叫びたいのに 叫べないけど
怖くて 怖くて 怖くて 怖くて
   なのに
  そんな夜に限って 木枯らしさえも吹いてもくれない
  音もない 泣き出すことも 出来やしない

だから 体を丸めて 目をぎゅっと 閉じて 力いっぱい
自分を抱いて 抱きしめて ふうっと ため息ついてみる

そうするとね 見えてくる 聞こえてくる 感じられる
「大丈夫だよ ここにいるよ どこにも いかずに そばにいる」
そんな声が 笑い顔が ぬくもりが いっぱい 伝わるよ

だからね 心配しないで 少し 怖いだけだから
ほんの少し 怖いだけ ちょっと心が弱っただけ
だから すぐに 笑えるから すこし 後ろを向いただけ

今度 ゆっくり 会いましょう そして 楽しい夜に 会いましょう

そんな夢を見るように 願いながら 怖い夜が明けるまで
じっとじっと 体を丸めて 朝を待つね きっと朝は来るものね
こんなに 怖くて 眠れない 泣きたい 夜に 出会う日は
生きてる証を数えてみよう  そしたら 朝が早く やって来る

そして 朝になったら こんな怖い夜のこと 全部 忘れて 笑ってみる

夜はいつか 明けるよね  それまで 少し 待ってみる


* * * ジェラシー * * *

木枯らしが吹く街中を あなたの背を見て 急いで歩く
さっきから こんなに 小走りなのに 一生懸命なのに
少しも あなたに 届かないよ  近づかないよ
あなたは 後ろの私のことを まるで忘れたみたいだよ
今のあなたは どこにいるの 明日の準備?もう 白い山の中?
街はジングルベルも 鳴りはじめ 恋人たちも はずむのに
あなたは また 冬山に恋をした 私を忘れて 恋をした
あなたはきっと 知らないね ひとりで過ごす私のイヴを
私は いつも 嫉妬してる あなたの恋する山に嫉妬
あなたにとって 私はね 山の次に大切な・・・
  たぶん 恋人


♪  ♪  ♪ 笑 顔  ♪  ♪  ♪

あの時の笑い顔は きっと 一生忘れない
行きかけて 体だけを 私に向けて
  そして 思い出したように  「じゃあ、今度!」
そんな 最後の笑い顔を 忘れろと言われても
決して私には 出来そうもない 本当にきれいな笑顔だった

あなたが残してくれたもの
あなたが買ってくれたシェラカップ あなたがくれた山の本 
そして
あなたとのたくさんの思い出 忘れられないあなたの笑顔
思い出の中で あなたは 今でも笑っている
困っても 少し怒っても 泣きそうなときでも いつも
あなたは 不思議と 笑顔になってたよね  そうだったよね
私は あなたの笑顔しか 知らないんだよ あの頃も 今も ずっとずっと
もっともっと  思い出を貰っておきたかったよ そうしたら・・・


===白き峰々よ===

朝靄の果てにそびえる その峰は すでに白き孤高の峰
生けとし生けるものを 拒絶しつつも 甘い罠をしかける峰よ
いったい何人を愛して我のもとしたのだ?
死しかいらぬと あざわらったその 白き峰よ
凍てて 死の世界に似せていても、おまえも知っておろうが
それでも生きたるものの 多くを 懐にもつことを
  多いに知っておろうが。。なのに 拒絶を見せつける
  人は自然の中の神とまで おまえをおおいに称えたが、
白き峰よ おまえは 神ではなくて 寂しき孤高の白き峰
おまえに挑むものを おまえに頼るものを いつも待つだけの空虚な峰
おまえほど、生きるものを愛しているものもおらぬだろう

朝靄晴れて 全貌見せる 白き峰よ おまえは いつも
待つことしか 知らぬ 寂しい奴よ 
いつか おまえに愛された 男を 私は捜しにゆくぞ
それまで、 私を待つがいい


□■□■ は つ こ い □■□■

真夏の川で、飛沫あげて走り回る おまえは
  まるで 野生の何かと見まがう ほどの 瞬発力よ!
躍動 と 輝く生命  太陽さえも 味方にして 山も川も おまえの領分
おまえは 若い 鹿よりも 野生の中に生きていた
  おまえの汗は 真夏の 勲章よりも 美しい
  ほとばしる生は 最上のもの  その美しさを知らぬおまえは 最上のもの

秋がふいにやってきた。ふりむけば なにかが異なる 9月の光
おまえの目にも 何かが 翳る  おまえの中の 野生が かわる
太陽はもう 味方せぬのか?山も川も おまえから 離れたのか?
おまえの汗はもう 輝くことをせず おまえの目は 静かに 揺れる
おまえの野生は 色をかえてゆく おまえは おのれの美しさを知る

秋が深まり 山も川も 穏やかに そして 朽ちてゆく 晩秋
すでに おまえは 野には見えず 谷も山も川をも 拒む
太陽は 短く 空にあっても おまえには 向こうともせず 
そしらぬ顔で 暮れてゆく 沈みゆく  消えてゆく
そして 闇に おまえがひとり  闇のかなたを見つめる おまえ
闇をも超えて みつめる おまえの その目は もはや 野生を知らぬ

おまえは 野生を捨てて おまえの生を脱ぎ捨てて 初めての恋をした
おまえは 今 女になろうと 季節をかえる



昨日よりもっと 

昨日よりもっと あなたが 好き 
だって 今日は雨が降ってるもの

明日はもっとあなたが好き 
だって 明日は晴れるっていうんだもの

もっともっと あなたが好き 
ずっとずっと あなたが好き
子供みたいに ずっとずっと 言い続けていようかぁ 
子供みたいに もっともっと 甘えようかぁ
好き 好き 好き 好き・・・だ〜いすき
しつこくて 嫌われそうだね 
それでもね・・・大好き だって好きなの


いつでも飛んで行ってあげるよ

うそつき うそつき うそつき
飛べない鳥の あなたなのに 
飛べない ままの 私なのに
この空は 同じ空だと 言い聞かせても
  飛べない鳥には わからない
空の大きさも あなたのうそも わからない
うそつき うそつき うそつき
きっと同じ 空なんかじゃない   
きっとあなたは 飛んでこない
うそつき・・・なのに・・・
あなたには大空は飛べない 
私が飛べないように 
あなたは飛べない

羽根をもがれた 小鳥には この空は遠すぎる

うそつき・・・うそ・・・つかないで

私には この大空は飛べやしない



== う そ ==

嘘は嫌。。。そう言う私が嘘をつく。
「あなたがいなくても、全然平気。いつだって楽しいわ。」
嘘よ、嘘。 寂しくて切なくて 自分を抱きしめてはため息ついて。。
どうしていいかわからない 迷子になりそうな 私なのに。
あなたの前では一生懸命、嘘ついて 笑っているわ。
嘘は辞めてと そう言う私が 本当は一番の大嘘つき。

自分に嘘をついてないと 壊れてゆきそうで怖くなるの。
嘘つきは私。大嘘つきは私なの。
「そばにいて。私を見つめて。私を抱いて。離さないで。」
一言だって言えない 大嘘つき。。。
だから あなたを 責められない。


--- 桜坂----

あの日・・・

あの急な坂を あなたは 元気に のぼってきた。
あの急な坂を 私は ゆっくり くだってた。
すれ違いザマに 風が吹いて 桜の花が舞い踊る。
ふと 立ち止まったあなたと ふと 顔をあげた私
言葉もないまま 過ぎた時間・・・あれが始まりだったよね。
忘れられない恋のはじまり。悲しい恋のはじまりだったよね。
あのとき、私は怯えてた。きっと予感が怖かった。
短い恋になるんだって きっとあの時 知っていた。
それでも恋してしまうのね。それでも好きになったものね。

あれから、何年経っただろうか。今でも あなたがあの坂を
元気にのぼってくる気がしてて、今日もあの坂を思ってしまう。
あそこに行けば 会える気がして、も一度会えるそんな気がして

・・・・

あなたは もう どこにも いない。


《 お母さんへ 》

「・・・と言うことなんだ」
ドクターが私を見ないで そう言った
「え?」 母が 突然 うめいてしまう。
「最善は 尽くすから」
やっぱり 私を見ないまま ドクターが言った

こんな会話を何度聞いたんだろうか?
母は聞く。「確率は?」
母はとても理数系が得意な人だから、いつも聞く。
「・・・%ですかねぇ」
母が私を振り返り、真っ青になって震えてた。

どうやって病室まで帰ったかも覚えてないのに、
母の背中を私が抱いていたのを思い出す。
泣きたいのは 私のはずなのに、私が母を慰める。
「確率・・・ゼロじゃなかったよ」
肩震わせて泣きじゃくる母。少しは 大人になってよね。
いつも、口まで出かかるけれど、やっぱり私、言えないや。

その母の気持ちやっとわかったよ。自分じゃないから悔しくて
自分じゃないから 泣けたんだよね・・・

私はいつも 親不孝な娘だったから 病気ばかりでわからなかった。
去年、あなたが倒れたときに やっとあなたの涙の意味を知った。
それでも私は、泣かなかったよ おかあさん!

私には 涙は似合わないと信じたい。私はいつも逃げたくは無い。


==== イケナイこと・・・ ====

イケナイこと・・・してるんだよね。
あなたを好きって言ったこと。あなたに好きって言わせたこと

後悔があなたに浮かんだことを 私はちゃんと 知っている
それでも あなたを忘れられない。忘れたくない。忘れない
私だけの ひとり相撲でも 私は やっぱり 忘れない

イケナイこと・・・なのは あなたにとってだけのこと
イケナイこと・・・でも 私には 宝物だから 大切だから
あなたのことは 本当にとても とても 好きだから
後悔なんかしてあげない。嫌いになんかなってあげない

イケナイこと・・・が好きな女だと そう思われても構わない
イケナイこと・・・だとあなたは後悔している そんなこと
平気な顔する 女だと そう思ってしまっても 構わない

あなたが後悔する間は あなたがイケナイことだと思うのは

あなたが 私を忘れないことだから
 
イケナイこと・・をさせている私と出会ってしまったこと
後悔してくれていい  それでいい

イケナイこと・・・させた 私を ずっとずっと忘れないで
それが 一番 イケナイこと


===手紙===

先日、先生から長い手紙が届きました。

ほら、あなたが「兄貴で親父だぁ」と紹介してくれた
あなたの高校のクラブの先生。
「兄貴はいいけど、親父って ひで〜なぁ」って
笑ってた あの 大きな先生からです。

『 この度、私○○は 無事 教師生活をまっとうし
 自分なりの少し早い定年を迎えることが出来ました・・・

 いろいろ後悔も残る教員生活でしたけれど、若かったからでしょうか。
奴のことが一番 やはり気にかかる。
あの時、どうして一緒に山に行かなかったんだろうかと。
無理してでも行けば、奴は事故に遭わずに済んだのではないかと。

この言葉を長く胸に秘めたまま あなたにも手紙も出さずきましたね。

奴があの日、あなたを尾瀬に連れてゆきたいと言い出したとき、
その為にバイトするんだと言った時、不安に感じたことは今でも覚えてます。
だけど、それは あなたに対しての不安だと思い込んで けれど 奴ならば
安心だと思い直したことを 痛みます。

あの事故の日、奴はバイトの日では無かったし、たまたま私も休みだったから
一緒に山を約束していました。でも、結局私は行けなくなりました。
そう。 あなたもご存知の通り 体調不良で検査となってしまったからです。
奴は 「元気になったら やっつけましょう」と言って笑っていました。
それが奴の最後の笑い顔になりました。

私もあれから、入退院の生活になり 山とも無縁の生活でした。
ですが、これからは余裕もありますし、ゆっくりと山をやり直します。
そして、奴の写真をつれていこうと思います。
長くかかってしまいましたが、約束の山を奴とやっつけに行く予定です。

あなたも あれからたいへんだったと 時折聞きました。
それでも、頑張って生きていてくれたことを 私は嬉しく思っています。

また、山に行けましたら、絵葉書でも送りましょう。
どうか お元気でお暮らしくださいませ。
                        平成○○年6月吉日   』


先生は 覚えてくれていましたね。本当にステキな先生です。
先生もご病気のために とうとう 奥様になられる筈の方を思い切られたと
ずいぶん後で、あなたのお友達から聞きました。

先生とあなたと私と。
はじめて食事した あの日には みんなみんな 輝く未来を信じていたのに、
運命なんて分からないね。あの日の3人は それぞれの幸せを信じてた。
先生があなたの写真を持って山から降りてこれたなら、一度先生に会いに
行ってきますね。私の人生の報告もしておこう。
そして、また、あなたに報告しに行くね。


《  愁  恋  》
これが最後の恋になると思う。
もう、こんなには好きにはなれないもの。
もう、こんなには会いたいなんて思えないもの。

最後の恋だと思えるけれど、だけどあなたには伝えない。
きっと、もう誰にも恋したくないから、あなたに会えたとそう思う。
だから私の中では大切に暖めて、でも あなたには伝えない。
だって、実らないことは知ってるもの。届かないってわかるもの。

いつか最後の恋は 最後の愛に変わるかもしれない。
少しずつ 穏やかに揺れている私は それでも あなたには伝えない。
伝えたって 何も変わらないから 伝えない

最後の恋が最後の愛に変われたならば 会わなくても大丈夫?
会いたくても、会えないことに耐えられるの?そうなれる?

そうして、私は死ぬまで あなたには 伝えない。
何も知らずに あなたは ゆっくり 私がいたことさえも 忘れるから
あなたに忘れられて 私もやっと あなたを思い出にできるから
私が死んだら、いたことさえも 忘れてくれて それでいい

伝えない思いは 伝わらないまま 最後まで 何もなかったように
自然に消えるその日まで 私の中で・・・穏やかに 暖めて それでいい

最後の恋が今 最後の愛に 緩やかに 変わっていって 消えてゆく。


《  初  恋  》

幼い あなたを 見つめていると 昔の話を思い出すよ
あなたの お母さんが話していた 昔の可愛い恋物語

「ままごとみたいに 楽しかった
 誰かに言いたくて、でも言えば シャボン玉みたいに
 消えるかもって、本気で悩んだの
 我ながら 可愛いねって思ったわ

 ずっとずっと 忘れてたのに またね 大人になって
 出会えたの。
 ほら、初恋って実らないって言うじゃない?
 だから、きっと相手にもされないって思いながらもね
 変わらない あの人が 好きだったの

 私って珍しいのかなあ。だって初恋の相手と結婚したもの
 誰かに恨まれそうに 幸せよね きっと

 きれいで 可愛いだけの 初恋ではなくなっちゃったけど
 でも、初恋の相手と結婚したって なんだか自慢だなぁ」

あなたのお母さんが目を輝かせて話していた 昔の可愛い恋物語
その話を 何度も何度も ベッドでしていた あなたのお母さん

幼いあなたが 幼い本当に幼い 恋をしてるって見つけた今日
あなたのお母さんの あの可愛い笑顔を思い出した

あなたのお母さんは あなたの中に 今も 初恋を抱いて生きてる