藪柑子は藪の中にあって葉がミカンに似ているからという。
そういわれれば似ていないこともない。
暗い森のなかで木の根に寄り添っていて、冬枯れの時期に赤いものが三つ、四つと見つかるのは楽しい。
おそらくこの時期でなければまったく見返ることはないとおもう。

これを十両という。
じゃ百両は「蔓柑子」、千両はいわずと知れた、センリョウ科の「センリョウ」
万両もヤブコウジ科の「マンリョウ」
一両もあるに違いない。
江戸時代から明治ごろ大流行してあまり高値で売買されるから禁止令がでたという、今では考えられない古典園芸植物である。
子供が丈夫に育つようにと、はじめて髪を結うときこの枝を飾る習性は残したいものとおもう。