|
自然館周辺
 地震発生当時、地点2付近から地点1付近にかけて大規模な斜面崩壊が発生しました。
|
江の川対岸から見た自然館裏の山

|
崩落地周辺の地質平面図

|
ああああああ地点1付近
 自然館のほぼ真向かいにある矢萩さん宅の軒下には長径が10m近くもある流紋岩の転石が半ば土に埋もれた状態で見られます。 地震発生当時、家の中にいた母親と子供2人がこの転石の生き埋めになり、今も3人の遺体はこの転石の下に眠っています。 |
 矢萩さん宅裏の道のわきには地震の犠牲になった3人の方々を弔うため、3体のお地蔵様が祀ってあります。 |
ああああああ地点2付近
 斜面崩壊の頂上部と思われる地点2付近は、流紋岩(下位)と凝灰岩(上位)が分布しています。 自然館のある上大貫地区の山の大部分は流紋岩でできていますが、ところどころに凝灰岩の薄層が挟在しています。 写真の赤い破線で示したところに境界が通っており、凝灰岩層は北西側に約25度で傾いており、層厚は約68mあります。 写真には写っていませんが、この露頭の右隣には崩積土に埋まった軽微な谷があり、さらに右隣には流紋岩の露頭があります。 しかし、写真の赤い破線で示した露頭面上の境界は軽微な谷をはさんで右隣の流紋岩の露頭には続いておらず、おそらくこの軽微な谷に沿って断層が崩積土の下に埋まっているのではないかと思います。 また、凝灰岩層には西~南西側に50°~70°傾斜した明瞭な断裂の系が見られます。
|
あああ地点2付近の凝灰岩と流紋岩
 この付近の流紋岩は変質が進んでいて初生的な組織はほとんど残っておらず、肉眼で見ても石基の部分は本来の流紋岩のものに較べて粗く、風化の進んでいるものは凝灰岩と見間違うほどです。 写真の凝灰岩は少し黄色味がかっていますが、より新鮮なものは白っぽいです。 鏡下では、細~中粒の石英と長石の破片状のものをたくさん含み、マトリックスは緻密でところどころにレンズ状の縞模様が見られます。 また、微細な針状結晶が放射状に集合して球体をなしているところも見られます。 薄い層をなす凝灰岩にしては珍しい組織を持ったものだと思います。
|
ああ凝灰岩層中に見られる流紋岩の巨礫
 地点2付近の凝灰岩層と流紋岩層の境界付近には凝灰岩層中に取り込まれた流紋岩の巨礫(岩塊)が見られます。 長径は60cm位はあり、しかも丸みをおびています。 当初は枕状溶岩かと思ったのですが、ただ丸いというだけで枕状溶岩の特徴は見られません。 |
地点2付近から地点1付近を見下ろす
 地点2付近の標高は140m位で、自然館のある地点からの標高差は120m位です。 自然館でクシャミをしたらその音がここまで聞こえるくらいのところです。 しかし、もし再び浜田地震クラスの地震が起きたら・・という心配もなきにしもあらずですが、浜田地震の際の斜面崩壊で不安定なところがなくなったとすれば別に問題ないのかもしれません。 でも、やはり心配です。
|
ああああああ地点3付近
 まるでクマの住みかのような穴があいてますが、大きな岩塊が重なり合ってその隙間にできているものです。 地点3から地点2付近の尾根筋は、ほとんどこのような大きな岩塊で地表面が埋まっています。 しかも、その岩塊のほとんどが凝灰岩で、流紋岩の岩塊はわずかしかありません。 しかし、地点3から先の尾根筋では流紋岩に変わっており、凝灰岩層は地点2~地点3の間にかけて流紋岩層中に挟在しています。
|
|