040229 二月も最終日となりました。今年はうるう年ですね。「四年に一度しか来ない日」なんて考えると、今日がとても貴重なように思えてきました。「体験」でも書いたのですが、修理に出していたカメラが戻ってきたこともあり、曇り空ではありましたが、いまだ雪が厚く積もる草原に繰り出しました。
 これまでに何度か観察してきたモノ達が気になり、まずはそれらのもとへ足を運んでみました。‥‥アカマツとマユミです。これらはもう二ヶ月近く見ていません。 草原を歩いてみて思ったのですが、確かに雪はまだ一メートル近く積もっているものの、雨や日光で下の方から固まっており、思いのほか沈むことなく、歩きやすかったです。
 アカマツは、ほとんど変わらずにそこにありました。枝の先端には、小指の先くらいの若いマツボックリと、もうじき開くであろう三つの冬芽がついています。冬芽を覆う鱗片は鮮やかな赤色をしていて、厳しい冬を耐え抜いている力強さを感じさせてくれます。
 その一方で、マユミはずいぶんと色褪せ、しおれてしまった印象がします。ピンク色で肉厚だった果実(花弁状に裂けて広がるのでしたね)は、今やすっかり黄色みがかった白となり、厚みも失われています。そんなマユミなのですが、先日、雪降るスキー場ではその変身した姿に驚かされました。垂れ下がる花弁状の果実が雪をまとい、あたかも、白い花をいっぱいつけている「雪の花」へと姿を変えていたのです。それを写真でお見せすることができないのが残念なのですが、みなさんも雪の降る日に、様々なものが突然咲かせる「雪の花」を見つけてみるのはいかがでしょうか?
 久しぶりにカメラを持って歩いたので、たくさん写真を撮ってしまいました。明日からいよいよ三月なのですが、今回紹介しきれなかったモノ達を、明日以降も紹介してゆきたいと思っております。


040211 天気の良い午後、これまで行ったことのない市街地の公園に足を運んでみました。それほど大きな公園でないので、あちこち歩き回っているうちに、いつしか敷地から出て、周辺の路地にまで散策の範囲を広げていました。
 新幹線のガード下、フェンス越しに氷の塊を見つけました。枝だけになった低木に覆いかぶさって垂れ下がる氷。バケツで水を浴びせかけた瞬間に時を止めたような印象を受けます。
 見上げると、四階のベランダくらいの高さのガードの継ぎ目に、つららが下がっていました。どうやらそこから滴り落ちる水が、偶然にもこのような造形を生み出したようです。
 最初は公園内で面白いものを探していたのですが、どんな場所に面白さが隠れているか分からないものです。‥‥案外、自分の中の「面白いと思う心とそれを伝えようとする気持ち」が大事なのかもしれませんね。


040202 真冬のアカマツの樹皮の中。この中にも様々な生き物がいることが分かりました。今回は、昨日行った公園内のアカマツの樹皮下の昆虫をご紹介します。
 アカマツの幹の表層は多くの層からなっています。それはところによってゆるく重なり合い、ウロコのようにはがれます。そのような部分では、重なり合った樹皮の層のすき間に虫達が住みかにしていることがあります。
 今回もはがしやすそうな木を見つけました。見るとすき間から黒い虫が、その姿を覗かせていました。どうやらカメムシの仲間のようですが‥‥全く動きません。お腹もへこんでいて、どうやら死んでしまっているようです。近くにも同じものが数個体見つかりました。一つを持ち帰ろうとつまむと、固まりかけた松ヤニのようにベタつきました。 調べてみると、これはヤニサシガメといい、マツ類の樹皮に住む肉食昆虫だそうです。あのベタつきは、体表に分泌している物質のせいだとか。成虫は冬を越せないそうなので、きっと命を次世代に託したあとの姿だったのでしょう。
 もう一つ、面白いものを見つけました。細長く扁平な体は、シロアリの女王を茶色くして押しつぶしたような、不思議なカタチです。三対の肢(あし)のほか、尾部の末端も使って、しっかりと樹皮につかまっています。これはラクダムシという、アリジゴクに比較的近い仲間の幼虫です。扁平な体を生かし、樹皮の層のすき間で幼虫期を過ごす昆虫です。その姿が外界にさらされると、すぐにすき間に潜り込み始めるのですが、その動きはとてもゆっくりでユーモラスです。
 他にも扁平なクモや上記とは別の種類のカメムシもいました。樹皮の下は厳しい寒さを乗りきるための格好の住みかなのでしょうね。アカマツだけでなく、他の木にも発見がありそうです。


040201 二月になりました。その最初の日である今朝は、地元の公園へ足を運びました。日曜日の午前八時の公園は、人もまだほとんどいませんでした。道ばたで立ち止まってじっくり観察するには、良い時間帯かもしれません。しかしこの寒さ。肌にチクチクと刺さるような寒さで、カメラを構える手の感覚も急速に無くなっていきます。人があまりいないのは、時間帯のせいだけじゃないかもしれません。
 グラウンド二つ分はありそうな大きな池は、その大部分が凍っていました。四、五カ所、氷の張っていない場所では、水鳥たちが集まっていました。カルガモ、そしてマガモが大半を占め、オシドリやアヒルも見られました。池に浮かんでいたり、氷上に立っていたり、みんなじっとしていました。池のすぐ東側と南側には山があり、日の出から数時間が過ぎようとしていても、いまだ日陰で寒々としていました。
 池を半周したあと、すぐ脇にそびえる(といっても、高さ100メートル程度ですが)山に登りました。天気が良く、平野部を挟んだ遠くの山々まで見ることができました‥‥うっすらと青みを帯びていて、青空に溶けてしまいそうです。また、アカマツ林の中にあって、赤茶けた幹や深緑色の葉は、山々の景色をいっそう引き立たせているように感じられました。
 そのアカマツ林でも発見がありました。それらは明日ご紹介するつもりです。


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