化石や骨格標本などの資料をもとに進化の証拠を見つける
−自然史博物館の資料の活用と学芸員の方とのTTを通して−
生物の進化に関しては、資料が手に入りにくく、生徒が調べたり追究したりすることが難しい。そこで、自然史博物館にある化石や資料を活用することにより、進化の事実を見いだしたり、生物が共通の祖先から進化してきたことを推測したりするなどの追究する活動ができると考え、以下のような問題解決的な学習を構想し、実践した。
また、専門的な知識を有する学芸員の方に授業に加わってもらい、生徒の疑問に直接答えてもらうことにより、意欲的に問題を追究できると考え、授業に参加していただいた。
過程 |
学 習 活 動 |
時間 |
主な評価項目 |
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問 題 を つ か む |
・脊椎動物の初期の胚の図を見る。 魚類、両生類、ハチュウ類、鳥類、ホニュ ウ類が、 どの動物になるのか、図を見て意見 を出す。 「脊椎動物の初期の胚が似ているのはどうして か?」 同じ祖先から生まれてきた? 魚類から生まれてきた? 偶然ではないのか? 昔の生物を調べてみたい。 ほかに共通する部分 は? |
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| 恐竜とは関係ないの か? ![]() |
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追 究 す る |
○脊椎動物の つ ながりを 探る ・魚類、両生 類 ハチュウ 類、 鳥類、 ホニュ ウ類 はいつ頃 か ら地球上に 現れたのだろ うか。 ・脊椎動物の 五 つの仲間 につ ながり はない の か? ・現存する動 物 と似てい るか ・どうして脊 椎 動物は違 った からだ になっ てき たのだろ う か。 |
○相同器官を探 る。 ・脊椎動物で体 の部分が似て いるような部 分はないのだ ろうか。 |
・古代に生存した動物の復元骨格標本や化石を観察し、骨格の様子や生活環境、食べていたもの等を調べて脊椎動物の進化の過程について考える。 ・脊椎動物の相同器官を調べ、考えられることについて意見交換を行う。 |
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| ま と め る |
・追究する過程で学習したことをまとめ、一覧表を作成 し、発表展示する。 ・特に興味をもった生物については資料などを使い詳し く調べまとめる。 |
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・追究する過程で わか った事柄を 総合的に まとめ 結論をだし 一覧 表にまとめよう としている。 |
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| ○授業の概要(問題を追究する過程) 多目的室を右図のようにし、自由 に調べたり、質問したりすることが できるようにした。 |
骨格標本コーナー (ハチュウ類・始祖鳥・鳥類) |
馬の歯 馬の足コーナー |
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T1 学芸員
T2 コンピュータ コンピュータ コーナー 図書資料コーナー コーナー |
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| 学習活動 | 教師や学芸員の支援 |
| ○「脊椎動物の進化を探ろう」について 3つの骨格を比較する。 ・何の骨だろう? 教科書や図鑑で調べてみよう。 |
教師 3つの骨格の共通点や相違点は何だろう。 よく比較して観察してみよう。 学芸員 ・歯や目のつきかたを比較してみよう。 ・翼や骨格がどうなっているだろうか。 ・足のつくりを比較してみよう。 |
・化石から真ん中は始祖鳥に違いない。両端にあるのはハチュウ類と鳥類だと思う。 ・始祖鳥には歯があるけれど鳥類には無い。 ・始祖鳥には翼があるけれどハチュウ類には無い。 ・ハチュウ類から始祖鳥に、始祖鳥から鳥に進化したのかな? |
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| ○「相同器官を探ろう」について 太古の馬の足の骨を比較する。 ・どのように変わっていったのだろうか。 |
教師 足の指をよく観察してみよう。 歯も比較してみよう。 学芸員 ・歯から何を食べていたかが分かる。 ・足が変化した原因を考えよう。 ・指が少なくて良くなる事は何だろう。
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| ・足の大きさは大きくなったのに指は少なくなっている。 ・指が少ないと、速く走るのに便利である。 ・最初の頃の歯からかなり固いものを食べていたのが分かる。 ・昔は森の中にいて、木の実などを食べていたのかな? |
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