身近な自然環境に関心をもち、環境を意欲的に調べる

    −地域の環境を調査する団体「カワゲラの会」との連携を通して−

 生徒の多くは、テレビや新聞等のニュースにより、自然環境に対する興味や関心は高まり、問題意識をもっている。しかし、身近な自然環境等を調べた経験が無いために、環境問題を自分自身にかかわる問題としてとらえていない現状がある。

 そこで、中学校における最後の単元として、地域の水質検査を定期的に行っている「カワゲラの会」の方とともに地域の河川などの身近な自然環境を調べるなかで、自然とのかかわり方についてより深く思考させたいと考え、次のような授業を計画し、実施した。

         身近な自然環境を調べよう(全4時間計画)

過程     主な学習活動 時間   主な評価項目
問 題 を
つ か む
 
・「身近な環境の中で問題となってきていることはど んなことか」について考えを出し合う。
・「水が汚れてきているというが、身近な場所の水は 本当に汚れているのか」について、近くの川、用水 路、ドブ、家庭排水などを中心に、自分の知ってい る事実や考えなどを出し合う。
 






 
・自然環境の変化に関心を もっている。
・身近な場所の水が汚れて いるかどうかについて考 えている。
・身近な水を調べてみよう とする。
追 究 す る

 
・個人、グループで水の汚れの調べ方について考える。
・カワゲラの会の方の指導のもとCODによる調べ方 を知る。
・いろいろな場所の水を採集したり、家庭排水等を持 ち寄り、汚れを調べる。
・地域の水の汚れの実態を知る。





 
・水の汚れを自分たちの方 法やCODパックテスト によって調べることがで きる。

 
ま と め る

 
・結果から、汚れの原因を考える。
・どうすれば水を汚さないようにできるかを考える。・他の環境についても調べる計画を立て、調べてまと める。
 (大気汚染、酸性雨などの環境問題を個人で調べて、  レポートにまとめる)





 
・水の汚れの原因が、生活 排水であることに気づ  く。
・他の環境問題についても
 関心をもち、調べようと する。

  ○授業の概要(追究する過程)

     学習活動               教師やカワゲラの会の支援   
○「持ってきた水はきれいだろうか」について考 える。 (烏川、温井川、下水、米のとぎ汁)
○「どのようにしたら調べられるのだろうか」に ついて考えを出し合う。
  臭い、色・・・・



 自己紹介
水質検査を始めた動機の話
  ・おいしい料理を家族に食べさせたい、
   という気持ちから水に興味をもち、自
   分の目で水の汚れを確かめたいという
   ことで調査を始めた。
  ・最近では水生昆虫による調査も行って
   いる。
COD調査方法の説明
 
・汚れの原因は有機物である。
  ・汚れを分解するためにどれだけの酸素
   が必要かで汚れを調べる方法である。
  ・針で穴を開けて、丸めて吸い込むと、
   試薬が出ないので安全である。
  ・時間が経つと色が変わる。
  ・色によって、どれだけ汚れているか
   分かる。


○水の汚れ(有機物による)を調べ、考察する。
  ・どぶや排水が汚れている。
  ・温井川は汚いけれど烏川はきれいだ。
  ・よごれている水槽の水なのにきれいだ。
  ・米のとぎ汁や薄めたしょう油が汚れている。
  ・同じ烏川の水を取ってきたけど、こんなに
   汚れているのはどうしてだろう。


 生徒の実験・疑問に個別に対応
  ・汚れの原因は何だろう?
  ・汚れは薄まっていくのか?
  ・水槽の中には何がいるのか?
  ・食べられるものが汚れる原因?
  ・CODの値が大きいのはコーヒー缶
   に水を入れてきたからだろう。


○汚れの原因とはいったい何かについて、班ごとに考える。
  普段、何気なく流している生活排水が問題で米のとぎ汁、洗剤、シャンプーなどが原因である。

      





 環境を守るための話
  ・今までに色々調べてみて、最終処分場    近くの水よりも家庭排水の水の方が数    倍も汚れていることが分かった。
   環境を守るために洗剤使用量を最小
  限にしたり、家庭排水の流し方などで
   は、米のとぎ汁を植木にあげたりする    などして、少しでも汚れた水を出さな    い工夫をしている。

  ○打ち合わせの内容

 ○生徒の変容