単元「種子植物を仲間に分けよう」において、スケッチをもとに仲間分けをする

      −自然史博物館の学芸員の方との連携を通して−

 本単元では、生徒が今までに学習してきた内容を総合的にとらえて、植物のからだ全体の特徴から、大きく分類できること、そして、さらに葉、花、根などの特徴から細かく分類できること、すなわち全体的な見方から部分的な見方により植物を分類していけることに気づかせていきたいと考えた。しかし、このような見方を実際に行うには、植物の形態に関する専門的な知識を必要とすることが多い。私たちが、日頃観察している植物も、専門的な知識がないと見過ごしてしまうものが多数ある。したがって、生徒が植物を採取し分類する追究過程で、植物の専門家の方に分類の視点を支援していただくことは、植物を分類していく学習活動を通して生徒が、主体的に学習に取り組み、全体的な見方や部分的な見方を学んでいくために有効であると考え、次のような授業を計画し、実施した。

  種子植物を仲間に分けよう(全3時間)


過程

    主な学習活動
 

時間

  主な評価項目
 




問題をつかむ



 
 
     多目的室  3クラス合同授業
○「植物カード」づくりの説明を聞く。
 スケッチのしかた、観察のポイントの説明を聞く。
<カードへの記入>
4花(実)の様子
・横からのスケッチ
・上からのスケッチ
4葉のつき方
4葉の様子
・葉脈・葉の縁のようす・葉の形
▲植物カード
4根の様子
 
 












 
 
         
・「植物カード」の作り方を積極的に聞いている。







・植物の特徴を捉えてスケッチしている。
 




追究
する












 
   各教室での取り組み  
○説明を聞き、「植物カード」をつくる。
◎各個人ごとにつくる。
○班で交換し、よりよいものになるよう話し合う。
○班で、できるだけたくさんの異なった種類の植物 の「植物カード」をつくるように計画する。
   

○前時の観察、スケッチのポイントを確認してから、スケッチを行う。
○スケッチし終わった植物は標本にするため新聞紙 に挟み込み、後で台紙にはる。




 

・「植物カード」の作成に積極的に取り組んでいる。

 

○「植物カード」を持ち寄り、班で仲間分けする。
4班で仲間分けの観点を決める。
・生活場所
・花の特徴 被子植物、裸子植物
      双子葉類(合弁花、離弁花)
・葉のつき方 ・根の特徴 ・葉の特徴
4仲間分けの観点から「植物カード」を分けていく。
 

・「植物カード」から、仲間分けの観点を見つけている。



・活発に意見交換をしている。

まとめる
 
○班どうしが合体して、「植物カード」を使い、仲間分けをし、観点をまとめていく。
 ・できるだけ多くの情報を交換する。
○植物の仲間分けでは、どのような分け方が考えら れたかをまとめる。
○自然史博物館職員の方の説明を聞く。
 
1

・説明を真剣に聞いている。



 

  ○授業の概要


   学習活動

    教師や学芸員の支援

<問題をつかむ過程>
○植物の特徴はどんなところにあら
 われているかを考える。
○スケッチをするときにどんなところ
 を注意して描けばよいかを考える。


<追究する過程>
○特徴によって仲間分けする。

<まとめの過程>
○一見同じに見える植物もいろいろな 観点でよく見ると違っていることに気がつく。
 


・種子植物を分類するために、花・葉・根・葉のつき方によく注目してスケッチすることによって、特徴をつかむことができることを話す。
・自然史博物館の資料をもとに、2つの植物(ハルジオンとヒメジョオン、カラスノエンドウとスズメノエンドウ)を比較させるなかで、観察とスケッチの大切さを意識するよう助言する。

・観点が分からない班に対しては、共通点や相違
 点を見つけられるようにする。
    (花の形や色の違い、全体の形状等)
・更に分けられないか考えるようにする。

・生徒が見つけた観点を例として、分け方にはいろいろな方法があることが理解できるようにする。(博物館職員)
@ ヘビイチゴとキジムシロのアクリル標本を見
   せる。
A 全体の形を見せ、2つの違いを見つられる
  ようにする。
B 葉の写真を見せて、2つの違いに気づき、植
  物のつくりに注目して、特徴をよく見ることの
  大切さに気づくようにする。
 

  ○打ち合わせの内容

○生徒の変容