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松ヶ鼻自治会長
三谷鎮哉さん |
地域の7割以上が提出。意見書の全てが「反対」
松ヶ鼻自治会では、「意見書を書いてください」というお願い文を作りましてね、回覧版に添付して回したんですよ。「意見書記入例」もつけまして。
ええ、各組の班長さんが回収したものを、私が集めましてね。1回目は60〜70枚くらいしか集まらなかったんですよ。「これでは足りない」と感じたので、もう一度回して、最終的に120〜130枚くらい集まりました。松ヶ鼻は180所帯程度なので、7割を超える所帯から意見が出たことになります。ええ、出た意見は全て「反対」でした。これに賛成する人はいないでしょう(笑)。 松ヶ鼻はオウムの問題があるでしょ。「オウムで苦しめられ、今度は公害道路で苦しめられるのか」とみんな怒っているのですよ。
都路須自治会の西尾さんと分担して、近所の自治会へもお願いに行きました。西奥、清和園、南清和園、寄町、浜田町、田中町、川岸町…みなさん好意的に受けとめていただいて。自治会掲示板にポスターやビラなどを貼ったりして、率先して協力してくれましたよ。
オウムの問題では「安心・安全の街づくり」ということで、吹田市長には、地域住民の声を聞いていただき、「住民票不受理」を決断してもらいました。公害道路についても、「安心・安全の街」を大事にするなら、決して認められないと思います。オウムのように決断してほしいですね。
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北村 愛さん
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高校・大学生を中心に、毎日駅で宣伝。
500通を超える意見書を集めた
「反対の意見書が1万1千通を超えた」と聞いたとき、みんなで「ヤッター」と叫びました。
友人たちと誘い合わせてJR鉄建公団が主催する「住民説明会」に行ったんです。住民たちは「大阪への、残り半分の行き先は?」「環境を悪化させない対策は?」などと一生懸命に聞いているのに、公団はまともに答えずにノラリクラリと逃げるだけ。みんなメッチャ腹が立って…。
それで「意見書を集めよう」と毎日、駅で宣伝したんです。ええJR吹田駅や阪急吹田、相川駅などで。朝の苦手な(笑)大学生や専門学校生だったけれど、毎朝、通勤する人に意見書つきのチラシを渡して夕方それを回収する、という方法です。
「このまま何もしなかったら、絶対後悔する」とみんな立ちあがって。思い立ったのが3月7日。ええ3月20日の締め切りまで2週間、毎日やりました。意見書は500通くらい集まったかなぁ。反応? 良かったですよ。「これ、どこに出せばいいのですか?」「家族の分ももらえますか?」など、この問題を知らせれば知らせるほど反対意見が増える、と感じました。
終盤になって「もう自治会で出しましたよ」という人が増えてきました。「自治会のみなさんも頑張ってはるんやなー」と励まされました。今後ですか? 吹田市長がキッパリと反対するかどうか、で決まって行くんでしょ? 市長にはぜひ、市民の立場に立って反対を表明してほしいですね。
反対意見は出尽くした…後は市長の「反対」決断のみ
「白紙撤回」は超党派で
女性パワーを発揮して知り合いを総ざらい!
都呂須自治会のある内本町からは1385通もの反対意見書が出ました。これは町別でトップ。西尾さんたちだけで最終的に3000通近い意見書を集められた。これだけ集めきるには大変なご苦労があったと思うのですが…。
西尾 自治会として意見書の記入例をつけて各班に回覧しました。また都呂須以外の11町会の自治会長さんを訪問して、意見書に取り組んでもらうようお願いして回りました。
しかし何と言っても女性たちが地域を駆けずり回って訪問、回収されたのが大きかったと思います。今日はその中心メンバーに来てもらいました。砂子、岸原 3人1組になって、「ここの奥さんやったら集めてくれそう」などとあらかじめ目星をつけていた家庭を訪問しました。
最終的には私たちだけで1500通くらい集めたと思います。ええ、内本町以外にも寿町や川岸町など、知り合いを総ざらいしましたね(笑)。

一致団結して意見書を集めました。
左から亘さん、西尾さん、砂子さん夫妻、岸原さん |
役立った「意見書ハガキ」と記入例
意見書用紙や記入例などはどうされたのですか?
岸原 紙が足らなくなって、主人の会社で増刷りしてもらいました。役所の様式ではみなさん書きづらかったようで、連絡会からの「意見書ハガキ」と記入例が役に立ちました。
砂子 みなさん反対の気持ちはあるんです。でもどう書いていいかわからない。「記入例に丸をつけるだけでもいいですよ」「それやったらできますわ」と。
西尾 後で、市役所の様式に張り合わせて提出しなければいけませんから、住所を写し直すのと、貼り付ける作業が大変でした。
砂子 内本町だけでなく、違う町会まで行ってお願いしました。大抵は快く協力してもらえますが、中には「もう決まったことや」「いまさら反対しても遅い」と断る人も。そんな人に限って「あんたらいつから共産党になったんや」。
岸原 背中に「私たちは共産党でも宗教団体でもありません」と張り紙して回りたかったわ(笑)。 「もう決まったこと」といわれる方々の中には十三高槻線沿いの方が多かったんです。今、十三高槻線の拡張工事をしているでしょ。だから公害道路と十三高槻線をゴッチャにされてるんですね。あの拡張工事を見ているから「もう決まったこと?」と。キッチリ説明するとわかってもらえるのですが、訪問しなかったら誤解されたままの状態でした。
今でもひどい大気汚染。どうしても食い止めたい
亘 都呂須地区は、内環状線と十三高槻線に挟まれて、今でも大気汚染がひどい地域です。医者から転居を進められた公害患者さんもおられます。そんな地域だからこそ「どうしても食い止めたい」とみんな一生懸命でした。
西尾 十三高槻線の交通量は年々増えています。府道大阪・京都・高槻線が連日混み合うでしょ。だから十三高槻線に車が逃げてくる。そして十三高槻線が混み合うと、抜け道として生活道路を通るようになる…。
自治会で要望して、道路沿いに植樹をすることになりました。少しでも空気が浄化できればいいですが、この地域は緑が本当に少なくて…。
砂子 1年を通じますと、やはり西風が吹く日が多いですね。そうするとこの地域は公害道路からの排気ガスをモロにかぶることになります。どこかへ転出できる人はいいけど、引っ越せないお年寄りとかはどうなるのか? この地域は古くから住んでいる人が多く、みんなここが好きで、引っ越したくないと言われます。
効果的だったポスターや横断幕
岸原 意見書がたくさん出たのは、ポスターや横断幕が目立ったからだと思いますよ。
「吹田にJR公害道路はいらない」と大きく書かれたあの横断幕があったので、「あぁ、梅田貨物駅の問題ですね」「これ以上の公害はイヤですね」と市民の間に知れ渡っていました。
西尾 この間の住民説明会や意見書提出などで、反対意見は出尽くしたと思います。あとは市長の決断だけ。議会も超党派で反対してほしい。自民党であれ、公明、共産党であれ、これだけ地域住民が反対していることですから、「白紙撤回」で足並みをそろえてほしいですね。
亘 今後はニュータウンなど北部地域にPRが必要です。今はまだ吹田市内で「温度差」を感じます。市長が「反対!」と決断できるよう吹田市全体に宣伝を広げ、貨物駅移転は何としてもストップさせたいと思っています。
そうですね来年は市長選挙、府議・市議選挙もあります。キッパリと反対してくれる人を、党派を超えて応援したいですね。
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