ニュース操車場3月4日報告

 去る3月14日、吹田メイシアターで鉄建公団による第11回目の住民説明会が開かれました。最終日とあって、「質疑応答に時間を取れ」「質問を途中で打ち切るな」という申し入れを事前に行いましたが、いつものようにビデオ、スライドでの説明が繰り返され、午後8時からようやく質疑応答。住民側からの様々な質問に対して、最後まで具体的で明快な回答はなく、「のらりくらりとお茶をにごした」説明会となりました。以下、3月4日のやりとりをお伝えします。

大阪市への残り半分が決まらなければ白紙撤回だ!

住民「これまでの説明会で出た質問に、公団はまともに答えていない。最後なので誠意を持って答えてほしい。まず大阪市への2分の1の行き先はどこなのか。残りの半分の行き先が決まらないまま、吹田だけが進んで行くのはなぜなのか」
公団「大阪市とは鋭意努力し、複数の場所について協議している。今はそれしか答えられない」
住民「根幹に関わる問題が解決していないのに、吹田だけ進めようとしている。本音は吹田に全部持ってくるつもりではないのか。吹田市長が『大阪市への行き先が決まらないのであれば、計画は白紙撤回だ』といえば撤回か?」
公団「そうならないように努力する。吹田市長から『三行半』がでないようにしたい」
住民「大事な点なので確認したい。吹田市長が意見書で『吹田への移転には無理がある。梅田のままにしてほしい』と言えば、公団はあきらえるのだな」
公団「仮定の話には答えられない」

何の保証もない1日1000台、年間100万トン

住民「それなら残りの半分も決まらない中での環境アセスも仮定の話ではないか。もっと誠意を持って答えよ。次に1日トラック1000台というが、何の保証もない。摂津の大阪貨物ターミナルでは、当初、年間100万トン、トラック1日1200台以内との約束が今や200万トン、2400台になっている。具体的に1日1000台をどう守らせるのか」
公団「出入り口のところに計数器をつけるとか、運送会社に1000台を超えないよう、そして十三高槻線に入らないようお願いする」
住民「お願いするだけでは守らないから、摂津で増えたのではないのか。なんらかのペナルティーは?」
公団「事後監視を行いたい」
住民「もし環境悪化でぜんそくなどの病気になればどこが責任をとるのか。企業責任があるはず。病気になってからでは遅いのだ」
公団は「事後監視をする。お願いする」と繰り返すのみ。会場からは「ちゃんと説明しろ」と野次が飛ぶ。

梅田より吹田の方が便利?メチャクチャな理由で…

住民「あなたがたは『梅田より吹田の方が便利だ』ということを理由の一つにしている。梅田は阪神高速など交通の中心。吹田は住宅街。それでも吹田の方が便利で、効率が良いのか」
貨物「東海道線上にある吹田が便利だと思っている」
会場から「梅田も東海道線上だ」とのヤジ。
住民「JR貨物のエライさんと個人的に話をした時、ホンネとしては梅田の方が助かる、と言っていたが」
貨物「個人でどのような発言をされたかは知らないが、会社としては吹田が便利だと思っている」
住民「大阪市内の荷主は逃げる、2ヶ所に分かれコストはあがる…あなたがた民間会社でしょ。そんな経営感覚ではつぶれるよ」
貨物は「大丈夫です」「吹田のほうが便利です」と繰り返すのみ。会場から「事務所が2つになるのになんでコストダウンになるのか」などのヤジが飛ぶ。

質問には答えない、交渉には応じないこれ。で「合意」できるのか!

住民「2年半前、あなた方は住民説明会を4ヶ月で33回開いた。今回は1ヶ月で11回。またニュータウンなど北部では1回も行なわれていない。『円滑な住民合意に努める』といいながら、住民からの質問、特に大阪市への2分の1問題などにまともに答えない。それでいて2月16日付けで市民連絡会が申し入れた交渉には応じない。これで本当に『住民合意』が得られると思っているのか。説明会をこれで終わりにせず、今後自治会ごとにきめこまかい説明会、交渉を行え」
公団「説明会はアセスの手続きにのっとって行っている。今後は意見書を出してもらえば良い。また前回の説明会と今回とは趣きが違う。前回は協定の内容のお知らせ、計画の概要のお知らせだった」
住民「その時に大阪への残り半分は、責任を持って解決すると言っていた。
この2年半何も進んでいないではないか。だから吹田も凍結だ、と言っている」

今日初めて参加した。あなた方の不誠実さを地元に知らせる。

住民「今日初めて参加した者だが、あなた方に全く誠意がないと感じた。年間100万トン自体おかしな話だが、それを超えたらどうするのか。全く答えになっていない。これでは市民の了解は得られないだろう。公団側の一方的な説明と解釈し、この状況を地域に帰って伝えたい」
住民「JRの鉄道敷の中に地域が所有する水路が走っているが、これは村で江戸時代から引き継いできたもの。国鉄が民間になったのだから、今までは無償だったがその地代などは請求できるか」
公団「JRには用地課という専門部署があるので、吹田市と協議しながら進めたい」
なお、質問を求める人が後を絶たない中、JR側が一方的に「これで説明会を終了します」と宣言。「まだ質問者がいるぞ」「こんな説明会では合意できないぞ」などヤジが飛び交う中、最終説明会が終了しました。


11回におよぶ説明会の中で確認された重要なポイント

 残り半分の行き先、その時期について、公団は明確に答えることが出来なかっ た。
 梅田貨物駅の売却益、移転に伴う工事費について、公団は全く具体的な数字を上げなかった。
 400億〜500億と言われる移転に伴う工事費については、税金である。
 吹田市長が、意見書の中で「大阪市への2分の1が解決しなければ、この計画はストップだ」と表明す れば、公団としてもストップせざるを得ない。
 1日トラック1000台以内1年100万トン以内を守らせる実効的な手段はない。
 環境を悪化させた場合どう責任を取るのか、という質問に対して公団は明確に答えることが出来なかった。
 なぜ梅田より吹田の方が便利なのか、という質問に対して、公団は合理的な理由を示せなかった。

 3月16日(土)午後3時より、JR吹田駅ダイエー前で街頭宣伝を行います。吹田市長への意見書の締切は3月20日。何としてもこの計画を断念させるためには、より多くの市民に知らせないといけません。まだまだ公害道路について知らない方も多く、計画を知れば知るほど「そんなん、絶対許されへん」という声が返ってきます。
意見書の締切が条例で定められているため、3月21日以降に提出しても受けつけてもらえません。
 16日は街頭に机を出して、道行く人にその場で意見書を書いてもらうコーナーも作りたいと思っています。買物ついでにご家族でダイエー前に来てください。

 表面で詳細をお伝えした3月4日の住民説明会。当日の様子をビデオとカセットテープで記録しています。特にビデオは会場の様子、JRの不誠実さ、住民の怒りなどがよく分ります。説明会に参加できていなくて、ビデオを見たいと言う人は、連絡会06―6192―7033までご連絡ください。また、このビデオや資料などを使って、地域で学習会など開いていただければ幸いです。

 吹田5中出身の高校生2年生A君が「いてもたってもいられなくなって」単身、5中の正門前で、後輩たちに「意見書を書こう」と呼びかけました。5中の生徒たちも、A君からJRの計画を聞くや、「そんなん絶対反対や」「市長さん、なんとかしてくれ」など次々と意見書に自分たちの思いを書き入れました。A君が1人で頑張っている姿を見て、青年2人が飛び入り、3人で訴えた、ということです。その後A君たちは職員室まで訪問。先生たちにも訴えて、70名分の意見書を集めてくれました。私たち大人もA君たちに負けずに、大胆に集めて行きましょう。

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