公害道路いらない、梅田貨物駅移転

反対吹田市民連絡会 ニュース      

20032月号 No16   吹田市泉町1−21−4 п@0661927033

市長、ボーリング調査の再度延期を答弁
 〜5者協定にほころび? 住民世論と議会が市長を動かす。白紙撤回が見えてきた〜

 去る2月7日(金)吹田市議会「操車場跡利用等特別委員会」が開催され、当会から数人が特別委員会を傍聴しました。特別委員会の争点は、事業の前提となる「地質・ボーリング調査」を強行するJR鉄建公団に対し、吹田市がどう対応するか、というもの。当初、吹田市の提案は「仕方がないので予定通りやらせる」というものでしたが、委員さんたちの奮闘で、最終的に「ボーリング問題は、なお(大阪市への)2分の1問題が明確でないので、延期せざるを得ない」という市長答弁を引き出しました。5者協定の当事者同士が内部で対立し始め、磐石に見えた「当局」も、反対市民世論の大きさに、「ほころび」を見せ始めています。私たち住民の側に「勝利」の展望が見え始めました。

特別委員会ダイジェスト


 午前10時より市役所4階で開催。傍聴希望者は15人。しかし参加制限を加えられ、6人に。最初にJ議員から「アサヒビール工場から穂波町まで全面地下で」という提案。この会派は従来、貨物駅移転問題について沈黙を守ってきたが、ここに来て「地下化」を要求。反対世論に押された形で一歩前進した形。実現可能かどうかは別にして、地下化を言い出すこと自体、評価したい。
議員さんたち、奮闘す
 続いてK、M、Y、T議員らかこぞって、「JR鉄建公団にボーリング調査を強行させるべきではない」と市側に抗議。議員たちの「スジの通った」質問に、市側はタジタジ。大阪市への2分の1が決まってないのに、(つまり公団は約束を不履行しているのに)なんで吹田市だけがボーリング調査までやられるのか、という誰が考えてももっともな理屈の前に、阪口市長が「再度延期を求める」ことを約束。議員さんたちの当然の抗議の前に、市が「折れた」形になった。
「選挙前」ということもあるだろうが、ここへ来て、議員さんたちも超党派で「おかしいものはおかしい」と意見を述べていただけるようになってきたのは心強い限り。


当然ながら吹田市長の発言は「重い」。2分の1が決まっていない中、公団の不誠実な対応に批判が集中している。住民の圧倒的多数が「反対」を表明し、議会でも多数の議員が「計画の見直し」を口にしつつある。吹田市として「5者協定の見直し・計画の白紙撤回」を申し入れる時期が来ているように思う。
(特別委員会の傍聴記録全文はホームページをご覧ください)

2月13日付けで、JR鉄建公団に対し
「抗議書」を送付しました

 

えっ?貨物駅を受け入れてJR岸辺再開発?彩都までモノレール?
あきれた現職市長のバブリーな発想。やはり「開発市長」なのか?


 阪口現市長が「2期目の公約」を発表されました。「私が進める主な施策」と題して、梅田貨物駅移転問題にも触れられています。
「旧国鉄吹田操車場跡地の利用計画を市民参加で策定します」と宣言していますが、中身を見てみましょう。
長いけど全文です
「梅田貨物駅の吹田操車場への移転に関しては…(5者協定の経過が書かれている)…ディーゼルトラックの排気ガス対策を始め、今後とも環境を悪化させないよう万全の対策を強く求めて行きます。
吹田操車場跡地をどう利用していくかは、21世紀の本市のまちづくりに大きな影響を与える課題であるとともに、北大阪全体の大きな問題であると考えられます。市民の声をお聞きしながら、大阪市営地下鉄のJR岸辺あるいは万博公園までの延伸や、モノレールを彩都(国際文化公園都市)から万博公園を経由して、吹田操車場跡地まで延伸させることなどを関係機関に要望し、JR岸辺を彩都への玄関口にするとともに、人、物、情報の交流拠点となる再開発を図るなど、夢のある大きな構想を持って市民参加で取り組んでいきます」。とあります。少し長くなりましたが、重要な部分ですので、ほぼ全文を引用しました。


問題点その1
「結局は貨物駅を移転させ、公害道路を作る」と宣言しているに等しい。

ディーゼルトラックの排気ガス対策と言ってますが、鉄建公団自身が「今より環境は悪化します」と表明しているのです。私たちは「今でも吹田の環境は悪い。これ以上の悪化はダメだ」と
言っているのです。公害道路は税金で作られ、しかもひとたび作られると、50年、100年単位で吹田市の「負の遺産」となります。まして11,014通の反対意見書。
せめて「住民の意思を確認するため住民投票を実施したい」とでも言えば、「民主主義を分っているな」と評判も上がるのでしょうが…。

問題点その2
「バブリーな発想。そのお金は誰が、どこから出すのか」

大阪市営地下鉄は御堂筋線以外は赤字です。ましてモノレールは創業以来の赤字路線。彩都(国際文化公園都市)に至っては、大阪府が赤字に耐え切れず、阪急電車が肩代わりし始めて、その「破綻」は明らか。茨木市もこの彩都にお金を突っ込んでいて、財政破綻しているのです。
3セクで進められた彩都。しかし、その赤字は先送りされ、結局は税金で尻拭い、という図式が見えています。大体茨木や箕面の山奥に千里ニュータウン規模の住宅を作って、この不景気な時に売れると思いますか?
地下鉄やモノレールが延伸すれば、それはそれで結構なことです。しかし万一(ありえないが)「関係機関が吹田になんの負担も求めず」延伸させたとしても、駅前整備やアクセス道路などは吹田市の負担でしょう?赤字だからと、高齢者の医療助成打ち切りや介護保険の引き上げなどを行なうのではないですか?公害道路の排気ガスを吸うのも子どもたちの世代、赤字のツケを払わされるのも子どもたちの世代です。もうこのへんで「バブリーな話」はいいかげんに終わらせないといけませんね。

市長は、駅前に銅像を建てたいのか

「操車場跡地は緑あふれる公園にしてほしい」。これが市民アンケートのダントツ1位なのです。市民世論は「もう、大型開発はいらん。これ以上緑を削らないで」というところでしょうか。「阪口さんはJR岸辺駅に銅像建てたいのと違うか」(笑)という声が出ているほどです。

 

 2月14日、中の島公会堂で「梅田北ヤード国際コンペ応募作品展」が開かれたので行って来ました。
966件の応募があった、ということで会場は応募作品パネルで一杯。当たり前ですが、そのどれもが「梅田貨物駅は更地になったものとして」まちづくりのイメージを描いていました。コンペの主催者である大阪市が「貨物駅移転はまだ決まっていない」という大事な点を隠して、あたかも更地になることが決定したかのような応募要領を発表したので、このような作品になるのは当たり前です。
残りの半分の行き先を決めないとダメなのも大阪市。吹田市には2分の1の行先も告げないまま、更地になったと仮定して国際コンペを開く…。本来なら吹田市として抗議すべき内容のコンペです。
また、応募者にも失礼な話です。もし、5者協定が破綻し、梅田貨物駅がそのままなら、応募作品はどうなるのでしょう?吹田市民と応募者(海外含む)をあざむくようなこのコンペ。逆に言えば、「既成事実を作って反対運動を押さえこみたい」という当局側の「あせり」かな?

 

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