公害道路いらない、梅田貨物駅移転

反対吹田市民連絡会 ニュース      

20034月号 No19   吹田市泉町1−21−4 п@0661927033

山口候補はキッパリ反対。阪口候補は受け入れ容認
〜「市長選・公開討論会」で両候補の違いクッキリ〜

 4月19日(土)、吹田メイシアターで「2003吹田市長選・公開討論会」が行なわれました。候補者の阪口善雄さん、山口克也さんが150人以上の参加者の前で討論をされた内容をお伝えします。

まず3分間の「基調スピーチ」

山口 これまでの古い開発中心型の街ではダメだ。梅田貨物駅移転に反対し、大型ディーゼル車を吹田に入れさせない。操車場跡地は「緑あふれるスポーツ公園」にしたい。万博記念公園を守りたい。国際美術館やエキスポホールは文化の拠点なので解体すべきではない。535億円をかけてゴミ処理場を建てかえるというが、その半分の予算まで圧縮し、浮いた分を福祉や教育予算に回したい。吹田を、環境と平和、文化を守る「太陽の塔のまち」にしたいと思っている。
阪口 4年前、「ふるさと吹田」へ恩返しをしたいと思って市長に立候補した。多くの方のご支援で市長にしていただいた。引き続き「協働と協育」をテーマに自立したまちづくりに取り組んでいきたい。市民自治を推進し、魅力と感動の個性ある地域づくり。情報公開と市民参画を進め、21世紀に飛躍する吹田を創生していきたい。自然・歴史・文化の街吹田、安心安全の吹田の街を。福祉や医療を充実させ、バリアフリーを一層進めていきたい。

テーマ1 教育

阪口 大阪府は40人学級が基本。吹田では平成13年度より低学年に補助教員を配置。木目細かな教育を保障してきた。校舎の安全対策も優先課題。地震の避難所となる体育館の耐震改修を行ないたい。空き教室などを利用して、地域交流室やコミュニティーハウス、高齢者サロンなども。公民館なども分りやすく利用しやすい施設にして地域の拠点としたい。
山口 学校の安全を確保したい。学校図書館を充実させ、トイレは洋式化。給食は安全な食材を使った自校調理方式で。過大校や過少校については、背景にマンションなどの大規模開発があり、それを規制したい。安易な校区変更には反対だ。

テーマ2 福祉

山口 未就労の若者や障害者などへの雇用対策としても福祉は充実させるべき。操車場跡地を「緑のスポーツ公園」にすることで雇用も生れる。無認可の作業所などへの補助や住宅のバリアフリー化を進めたい。介護保険料についてはより実効性のある独自の減免制度を作りたい。財政が苦しい中、ムダな公共事業を削って福祉に回したい。
阪口 「協働と協育」の街づくりで、互いに励まし合い、育ち合うことが必要だ。特別養護老人ホームを増設、在宅介護サービスも充実を図る。また交通バリアフリーにも取り組む。現在6駅でバリアフリー化を進めているが、残り8駅でも早急に行ないたい。すこやかに生きがいを持って「健康寿命」を延ばしてほしい。吹田を日本一の健康としにしたい。

テーマ3 環境

阪口 吹田に残された緑は貴重だ。今後も緑化推進と原風景の保存を。里山や竹林を守りたい。ゴミ処理場は21年目。延命措置をとっているが、いつトラブル発生するか分らない。新工場は600トンの処理能力で、535億円の予算だが、可能な限り縮小したい。
山口 緑を守るため、過度なマンション開発に歯止めをかけたい。万博を失うことはそれこそ、吹田の原風景の消滅だ。ゴミ処理場は低コストで環境にやさしいものを。事業系ゴミを分別すればゴミは減らせる。

テーマ6 吹田操車場跡地 (4、5は略)

山口 現市長は条件付で貨物駅移転を認めるつもりだ。どんなに環境対策を講じてもディーゼル車からの排ガスは除去できない。トラック専用道路(公害道路)を地下に潜らせても、トンネルから出てきたトラックは新御堂筋を北上するので吹田全体の問題だ。また全線地下化はJR公団自身が「実現は無理」としており、絵に書いた餅だ。反対意見書が11000通を越えた。「子どもたちの健康を守ってほしい」と痛切な声だった。もし吹田市がこうした声に耳を傾けなかったら、市の正当性が疑われる。梅田貨物駅をわざわざ吹田に持ってくる公益性がない。市民は合意していないので、5者協定に基づいてキッパリと白紙撤回だ。
阪口 この問題では市民のみなさんにご心配をかけている。5者協定に基づいて、貨物の取扱量100万トン、大阪市への2分の1、環境対策、この3点が守られてはじめて合意がある。操車場跡地は新大阪や大阪空港に近く、多用な活用ができる。地域経済の活性化、北大阪全体の街づくりに大いに役立つ。跡利用は開発のリスクを軽減するためコンペ方式でもいい。「貨物駅が来ない場合は?」という質問だが、すでに5者協定が締結されている。
あそこを切り売りされて、望ましくない開発にならないよう、トータルな街づくりとして考えたい。
山口 この問題では市長と議会でも激論した。現市長は「協定は守らねばならない」という態度だ。私は「協定に基づいて拒絶できる」と考える。マスコミが「受け入れ前提」で記事を書くのは不本意だ。そもそも現市長の政策はバブル時代の発想だ。跡地は南北に細長く開発しにくい土地。ただでさえ吹田市南部は緑が少なく、交通渋滞が激しいところ。その上大規模な開発を行なえば産業道路はどうなるか。子どもたちのゼンソクが増えている。今こそ、貨物駅の移転はストップさせるべき時だ。受け入れてしまえばゼンソクの子どもを救うことができない。「緑のスポーツ公園」を基本に、跡地利用は市民参加で決めていきたい。
阪口 平成11年1月、前市長の時代に、議会の了解をもらって協定が結ばれた。当初の全面移転が半分になった。だからこそ議会も了解したのだと思う。年間100万トン、大阪市への2分の1の行先決定、公害問題をクリアすること、この3つが条件だ。現在環境アセスメントが行なわれ、大気汚染や地下化の問題などが専門家による審査会で議論されている。審査会の議論を踏まえ、市長意見を書くことになる。その後、年内には鉄建公団から回答が返って来ると思う。この回答が不充分なら再度公団に考えさせるつもりだ。近隣の住民のみなさんのことを考えると、すぐには合意できないだろう。北大阪の発展と地域の街づくりに寄与したいと思う。

 

テーマ7 行財政改革

阪口 事務事業評価システムを導入し、行政改革を進めてきた。今後は総合的な評価システムを作り、それを公表していきたい。市町村合併については一挙に合併するのではなく、「北摂都市連合」のようなものを作って合併の議論を進める。財政健全化計画に基づいて13年、14年の2年間で人件費や建設費など100億円を削減した。しかし市税収入の落ち込みがさらに激しく、このままでは33億の赤字が出る。今までの行革の延長ではダメ。自助・互助・公助の精神で、民間委託を進め、市役所組織を最大限スリム化する。
山口 事務事業評価だけではダメだ。公共事業の評価もやるべき。なぜこの工事を行うのか。このハコモノを作るのか。議会で市に説明を求めても、納得できる答えが返ってこない4年間だった。外部監査を導入し、透明な入札制度を。市町村合併については、吹田市の人口規模で充分だ。合併のマイナス面の方が大きいと思う。「北摂都市連合を作り1兆円の事業が出来る」と言ったのは現市長だ。こんな開発優先の態度では貴重な文化や緑が失われ、吹田の街を守れないのは明らかだ。

最後に3分間スピーチ(テーマ8は略)

阪口 大勢のみなさまの前で政策を訴える機会を作ってくれたことに感謝する。このような公開討論会は大変意義あることだ。素晴らしい活動だと思っている。今後とも魅力ある文化の街づくりに取り組みたい。空理空論ではなく、いかに現実的に解決するか。明日からの1週間を市議会候補とともに頑張りたい。そして27日の投票日には1人でも多くの人が投票所へ行ってほしい。本日はどうもありがとうございました。
山口 4年間市議会議員として議会に携わってきたが、私たちの質問に対して吹田市が真摯に答弁することが年々少なくなってきた。言葉では説明できないことも増えてきた。何よりも説明責任を果たしてこなかった。私は吹田を「太陽の塔の街」にしたい。万博の基本理念である多文化共生、平和、人類の進歩と調和をベースにして、多数のみなさんとともに新しい街づくりに取り組んでいきたい。本日はどうもありがとうございました。

 

あれっ!? そんなこと言えるの?
「このような公開討論会は大変意義あること。素晴らしい」
 阪口候補は最後のスピーチで上記の発言をされました。では当会が3月29日に同じ場所で行なった公開討論会はどうなるの?という素朴な疑問。「時間の関係で参加できない」と断りのフアックスが入ってきましたが、吹田市ホームページの市長行動報告によると、当日は「お休みをいただきました」。
おいおい、「公開討論が意義あること、素晴らしい」。というのなら「お休みをいただいて」いる場合ではないでしょう。有権者が1番関心ある問題から逃げておいて、いまさら格好をつけようと思っても、あなたの行動が1番、あなたの政治姿勢を物語っているのです。
アンケートへの無回答については、何と言い訳されるのかな?

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