公害道路いらない、梅田貨物駅移転

反対吹田市民連絡会 ニュース      

20035月号 No21   吹田市泉町1−21−4 п@0661927033

 

吹田市長選挙を振り返って
これからが本番。移転強行なら住民投票で決着を

 

残念な結果

4月27日に実施された吹田市市長選挙において、貨物駅の条件付き受け入れを表明した現職の阪口候補が当選、公害道路にキッパリ反対した新人の山口候補は、残念ながら落選に終わった。

阪口候補63891票、山口候補45758票。自民、公明、民主、社民など巨大組織に支えられた阪口候補に対して、善戦・健闘したとはいえ、敗北は敗北である。

 

山口候補に勝手連で奮闘

私たちは地域自治会を中心とした、「公害道路いらない」というただ1点で団結した住民団体である。本来ならば政治的な問題、とりわけ選挙では中立を保ちたいと考えている。しかしながら今回の市長選挙が、「公害道路を許すか、ストップさせるか」という重大な問題を争点としていただけに、「公害道路はキッパリ反対」を公約した新人の山口候補に「勝手に連帯」せざるを得なかった。

こうなった背景には、私たちが再三再四面会を求めても、阪口市長がかたくなに会わなかったこと、3回の公聴会を欠席したこと、移転が決まったかのような市報を一方的に発行したこと、マスコミのインタビューで条件付き受け入れを表明していたこと、などがあげられる。

 

反響呼んだアンケートチラシ

このような状況のもと、連絡会として正式には山口候補を推薦せず、勝手に連帯して、貨物駅移転問題を宣伝した。とりわけ、2名の市長候補をはじめ、府議会、市議会立候補者全てに、「移転に反対か、賛成か」というアンケートを送り、その回答をチラシにして全戸に配布した。このチラシは大きな反響を呼び、「なんで阪口候補は無回答なんですか」という疑問の声が、各地で噴出した。

貨物駅移転問題が全市的な争点になっていれば、無党派といわれる人々も選挙に行き、投票率が上がり、勝利に結びついていたかもしれない。なぜ市長選挙が41%という低投票率であったのか、私たちの市民運動に何が不足していたのか、今後、真摯に振り返らねばならない。以下、現時点における世話人会の分析を列記する。

 

分析1

市長選挙の最終盤、阪口陣営から「山口候補は共産党」という口コミ宣伝がされた。本来ならオール与党対無党派であるべき選挙が、オール与党対共産、という図式で宣伝されたため、「吹田市内の最大勢力」である無党派層が白けてしまい選挙に行かなかったのだろうと思われる。

実際、山口候補は民主党を離党し、会派「未来」を作って立候補したのだが、残念ながら山口候補を支持する議員は、会派では共産党だけであった。市民派と言われる無所属議員や移転に反対している新社会党、あるいは当会と政策で一致できる新人候補の擁立など、山口候補を支える文字通り「党派を越えた」議員のネットワークがなかったことが、投票率低下の一因ではないだろうか?

 

分析2

JR沿線では、私たちの運動は、熱烈な支持を得た。しかしながら名神を越えた吹田市北部地域、岸部以東の吹田市東部地域などでは、貨物駅移転問題すら知られておらず、「温度差」を克服することができなかった。これは梅田北ヤードの開発についてマスコミがばら色に報道する一方、その裏にある貨物駅移転問題をまともに報道せず、国際コンペなど、あたかも「移転が決まったかのような」誤った印象を与えつづけたのも一因である。私たちは全力を上げて吹田市全域にこの問題の危険性を訴えてきたが、それを浸透させきるまでには至らなかった。今後は、吹田市内全自治会を対象にした、より幅の広い市民運動につなげていかねばならない。

 

今後の展望

「条件付き受け入れ」の阪口市長が2期目を担うとはいえ、私たちの市民運動は終わったわけではない。むしろ「公害道路いらない」という市民として当たり前の運動は、今後さらに発展させる必要がある。具体的には、環境アセスにのっとって市長意見書が出た後、JR公団から評価書が提出される。私たちはこの評価書に対して、最後の意見書を書くことができる。ここで1万1千通を大きく越える反対意見書を提出することが大切だ。

もし、反対意見書を無視し、工事を強行しようとするなら、私たちは「住民投票」を求めることができる。もし、移転の是非を問う住民投票が実施されれば、徳島や高石のように反対の側が勝利する可能性は高い。そのためには何よりも「アカンもんはアカン」という世論を盛り上げることが大切だ。

環境を守りたい、ムダな公共工事をやめさせたい、都市景観を守りたい…。正義と理は私たち市民の側にある。今後とも胸を張り、住民同士が手を携えて、吹田の街を守るため奮闘することを宣言する。

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