公害道路いらない、梅田貨物駅移転

反対吹田市民連絡会 ニュース      

200310月号 No24   吹田市泉町1−21−4 п@0661927033

吹田市、JR、阪急バス、山崎パンが地域の公害問題に回答
〜問われる吹田市、JRなどの公的責任〜

 

 吹田市・JR・阪急バス・山崎パンから回答が返ってきました。今年10月1日から自動車NOx、PM法が施行され、大型ディーゼル車からの排気ガス規制は待ったなしの状況です。今回の「回答」について、事務局で評価点と課題点をまとめてみました。


A 吹田市の回答
要望1 「トラック10台以上所有する事業者への行政指導について」

回答 (前略)本市では早期に低公害車の普及が必要と考え、「吹田市低公害車等導入計画」を策定し、低公害車への率先導入に努めるとともに、事業者へ普及促進するため、アンケート調査や情報提供に努めてきた。事業者に対しては大阪府が30台以上の自動車を所有する事業所に対して「自動車使用管理計画」「自動車管理実績報告書」の提出を求め、排ガスの削減指導が行なわれている。本市は大阪府と連携し、市内事業所に協力を求めるとともに主要事業所の使用過程車についてディーゼル黒煙検査を行いたい。

評価点

  1. 主要事業所の使用過程車についてディーゼル黒煙などの検査を行なう意思があること

  2. 「吹田市低公害車等導入計画」を策定し、市役所内部で低公害車の導入を図っていること事業者への普及促進を考えていること。

課題点

  1. 事業者への普及促進はアンケート調査などのみで、実際には市として補助金などを出さないことには、高価な低公害車の普及は難しいだろう。

  2. 30台以上所有する事業者を対象としているが、それ以下の事業者には排ガス削減計画を提出する義務がない。


要望2 「吹田市内に出入りするディーゼル車の規制」

回答  自動車排ガス対策については広域的に取り組む問題であるから、大阪府などに要望したい。

評価点

 なし

課題点 

  1.  「広域の問題」として吹田市の責任を回避している。例えば兵庫県の国道43号線で行なっているような「観測所」を設け、過積載トラックや黒煙排出トラックを摘発することができる。(もっとも警察の協力はいると思うが)

  2. そんな姿勢を見せるだけでも抑止力になる。東京などでは「排ガスGメン」などの制度も。


要望3 「鉄道騒音の低減について」

回答  鉄道事業者に協力を求めて、ロングレール化「きしみ音」のための塗油器設置などの対策を講じた。今後も低減の方策について協 議する。

評価点

  1. 阪急千里線についてはロングレール化させた。

課題点

  1. 一番騒音・振動のひどいJRに対する働きかけはどうだったのか。


要望4 「(仮称)公害防止条例の制定について」

回答  平成9年に「吹田市環境の保全に関する条例」を定めた。その中で自動車使用者の努力義務、低公害車の利用について定めた。アイドリングストップなどの啓発を行なってきた。

評価点

 なし。 

課題点

  1. 上記の条例では、ディーゼル車や鉄道騒音の具体的な規制ができないからこそ、吹田の環境が悪化しているのであり、回答になっていない。結局吹田市は「言葉だけ」の姿勢なのか、という疑問が生じる。

B JR西日本、貨物の回答
要望1 「貨物線路をロングレールに転換」

回答  今後も騒音振動の低減のため引き続き軌道整備を行なう。ロングレールは予定していない。

評価点

 なし

課題点

  1. 軌道整備というが、具体的にどんな整備をいつ行なうのか、示されていない。

  2. ロングレール工事の予定がない、と言い切るのみで、具体的な騒音被害低減についての誠実な姿勢が感じられない。阪急が出来てなぜJRができないのか。

要望2 「深夜帯の運行本数の低減、低速運行について」

回答  老朽車両の取り替え、保守点検により騒音・振動の低減について取り組んでいる。深夜時間帯の運行数の低減、低速運行については、環境に優しい貨物輸送を守るためには困難である。

評価点

 なし

課題点

  1. 貨物列車そのものの運行を減らせといっているのではなくて、深夜帯の運行を減らせといっているのだが、地球環境の問題などにすりかえて、要望にまともに応えていない。貨物列車のダイヤを工夫する、住宅に近い線路の使用はなるべく避ける、など企業として住民に配慮した方策があるはず。

C 阪急バスの回答
要望1 「ディーゼル微粒子除去装置(DPF)について」

回答 使用燃料を14年1月より低硫黄軽油に切り替えている。DPFも51台配備。しかし吹田への配備はなし。千里営業所(津雲台)については次年度以降に導入を検討。

評価点

  1. 昨年度から51台に装着。低硫黄の軽油を使用

課題点

  1. 吹田には1台もDPF装置のついたバスは走っていない。

要望2 「低公害車への転換を」

回答 今後の導入車両については、国の法律に適合した車両にする。

評価点

 なし

課題点

  1. 天然ガスバスなど具体的導入の話さえない。これでは何も企業努力しないのと同じ。

要望3 「朝夕ラッシュ時を除く時間帯で小型バスを。生活道路を走るコミュニティーバスの運行を」
回答  小型バスの運行は、車両が倍増し、駐車スペースもないから困難。コミュニティバスについては吹田市などの公的補助なしでは無 理。市を交えて検討したい。
評価点

 なし(赤字になるから無理、というのみ)

課題点

  1. 排ガスの縮小と、地域の交通を守るために小型でのコミュニティーバスなどは  今後の街には欠かせない存在。吹田市・大阪府の姿勢が問題であるが、事業主体として阪急バスにその気がないとできない。回答は極めて「逃げ腰」である。

要望4 「バス車庫前での環境調査」

回答 導入時には国の規制に適合していた。バス車庫出入り口には他社の排ガスなどの影響もあるので、定まった結果を出せないから調査はしない。

評価点

 なし

課題点

  1. 導入時の規制に合致していても、今の規制には合致していないからこそ調査が必要。車庫周辺に人家については、バスからのものであろうが、他社からのものであろうが等しく吸いこむ。少しでも排ガスを減らしたいという企業としての努力があまり感じられない。

D 山崎パンの回答
要望1 「ディーゼル微粒子除去装置(DPF)について」

回答  15年1月より新規購入車両にDPFを装着。現在6台で年内にあと1台。今後も購入車両には装着する
評価点 具体的な企業努力が認められる。

要望2 「低公害車への転換を」

回答  天然ガス車を1台配備。性能や課題を検討している。

評価点

  1. 天然ガスの供給問題など困難点を克服しようとする姿勢がある。

要望3 「朝夕のラッシュ時の回避」

回答  夕方のラッシュ時についてはほとんど運行していない。その他の時間帯は納品が分刻みで困難。他社製品との共同配送など、工夫して車両の削減を実施。

評価点

  1. 工夫して配送車両の削減を実施。

要望4 「工場での環境調査」

回答  大気測定は年2回行なっている。騒音・振動については吹田市と相談の上、検討。

評価点

  1. 実際に測定しており、評価できる。

えっ、なんで課長や部長名なの?

 以上、事務局の文責で回答に関する評価と課題をまとめてみました。このうち、公的な責任が大きい吹田市と今度の公害道路事業主体となるJRについては、今後交渉が必要と思われます。特にJR西日本、貨物については、長年に渡る騒音振動被害について、地元住民とまともな話し合いを事実上拒否してきました。今回13地域もの自治会の代表が連名で、JR西日本支配人と貨物支社長あてに要望書を出したわけですが、西日本は「京都支社総務企画課長」名(個人名なし)、貨物は「関西支社総務部長前田政明」名で返ってきました。吹田という1田舎都市の要望など、課長や部長で十分、と考えているのでしょうか。私たちの要望書はトップまで見てもらっているのか、このへんも大いに疑問です。JRがこのような態度を続けるなら、地域の信頼は得られないでしょう。猛省を求めたいと思います。

またまた阪口吹田市長が「品性を疑う」発言
〜「住民がアサヒビールなどに要望したが、もう遅いですわな」地方紙記者会見で〜

 

 千里タイムズ10月3日号によりますと、9月26日に開かれた定例の記者会見で、市長としての品性を疑うような「見解」を述べられたようです。1〜3面詳報の13地域自治会代表が提出した、「大型ディーゼルトラックからの排気ガスを減らしてほしい」という要望に対する発言です。
「もう遅いですわな」とはどういう意味なのでしょうか?市長は常々「環境を守りたい」「市民のみなさん、地域のみなさんと協働して」などと言われますが、あれは嘘なのでしょうか。もともと自治会は、秋の運動会、廃品回収、年末防犯、オウム問題など、市役所と「協働」してボランティアで頑張ってきた人たちなのです。そんな人々が「これ以上の公害はストップさせたい」と提出した要望に対して、他人事のように「もう遅いですわな」とは。このような方が34万市民の代表とはなんとも情けない限りです。

コラム
私の「意見書」VOL1

 アフガンに行ったのはもう2年も前のことである。当時から中央アジアは大規模な干ばつに見舞われ、飢えによる栄養失調で 肺炎や下痢などで幼い命が奪われていた。アフガンへ行くまでは、たまたまこの2〜3年間雨が少なかったのか、と思っていた。しかしそうではなかった。アフガンでは「毎年水が不足し、砂漠化している」のだった。原因は「地球の温暖化」である。日本と同じように四季があり数千m級の山々に囲まれたアフガンは、春に山からの雪解け水を田んぼに取り入れて農業を営んできた。ところがこの数年、冬山に雪が積もらない。雪が積もらないから春に水が不足し、地下水も枯渇する。木々が枯れていくから、大地の保水能力がなくなり、砂漠が広がっていく…。私が訪れた難民キャンプでは2冬越す間に300人中、50人が死亡していた。ロケット弾や地雷を踏んで死亡する人よりも、圧倒的に飢えによる肺炎でなくなる人が多いのだ。ロバや馬にしか乗らない、つまりCO2を出していないアフガン人が、(石油を燃やす)アメリカや日本などのために 飢えていき、そのアメリカから空爆を 受けたわけだ。私たちの「公害道路いらない」という運動は、ごくわずかではあるが地球温暖化にストップをかける運動でもある。イラク南部のバスラ郊外では、湾岸戦争以来いまだに油田が燃え続けているという。戦争こそが最大の環境破壊だ。

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