公害道路いらない、梅田貨物駅移転
  反対吹田市民連絡会 ニュース      

2004.02.01発行 No29   吹田市泉町1−21−4 п@0661927033

吹田市長が回答 問われる政治責任
   
〜貨物駅移転はまだ決まっていないと明言。ではなぜ受け入れ表明?〜

 先日のニュースでお知らせしたように、阪口吹田市長が日経紙上で一方的に「貨物駅受け入れ」を発表されました。当会は、このような一方的発表については断固認めることができず、1月16日付で公開質問状を提出しておりました。1月22日付で市長より回答が返ってきましたので、お知らせします。

 

アセスも終わってないのになぜ表明?

 

質問1 平成16年1月9日現在、貨物駅移転問題で環境アセスメントが行われている中、なぜこの時期にマスコミに「受け入れ表明」をされたのですか。審査会の答申が出る前に市長意見を発表した理由を述べてください。
回答 1月9日付の記事の中では、「梅田貨物駅、吹田に移転。市長が受け入れ方針」といった報道がされておりますが、昨年12月26日の会見におきまして「梅田貨物駅機能の約半分を吹田操車場跡地へ移転することについては決定していないこと」。また、「現在、本市においては、環境影響評価の手続きが進められているところでもあり、市長準備意見書は、審査会からいただく答申、議会、住民の意見を踏まえ、作成することになる」と申し上げており、これまでと何ら変更のないことをご理解していただきたいと存じます。


市長選挙公開質問状には「無回答」だったのに

質問2 平成15年4月に発表された市長マニフェストには、貨物駅移転については何ら触れられず、当会が15年3月に提出した移転の是非を問う公開質問状にも阪口市長は「無回答」でした。ところが今回、なぜこれほど具体的な市長意見を述べられたのか、経過を説明してください。
回答 梅田貨物駅機能の約半分の受け入れにつきましては、基本協定の諸課題が解決された段階で、大阪府や摂津市とも合意の上で判断することになりますから、これまでの方針を申し上げたところでございます。

本当に実現可能か?半地下方式


質問3 アクセス道路について、半地下方式を提言されていますが、具体的にどの部分をどのように半地下にするのですか。半地下工法を採用した場合、アクセス道路建設予算は概算でどれくらいになりますか。この工法の導入について旧鉄建公団は承認していますか。
回答 貨物専用道路については、何らかの構造的な環境対策を講ずる必要があると考えておりますが、具体的な環境対策につきましては、本市環境影響評価審査会に専門的な見地から、現在ご検討をいただいており、今後、ご答申いただく意見を参考として作成する市長の準備意見書により事業者に求めてまいる所存でございます。

トラックへの規制、どうやって実現する?

質問4 出入りするトラックに最新の排ガス除去装置をつけたものに限ると提言されていますが、具体的にどのような強制力を持ってそれを実現させますか。新たに吹田市条例で規制する予定はありますか。
回答 貨物専用道路を走行する排ガス対策につきましては、出入りする貨物自動車に対して、最新規制車の導入などの相当厳しい条件をつけてまいりたいと以前から申し上げておりますが、このことにつきましても、先の質問同様、現在開かれております本市環境影響評価審査会よりご答申いただく意見を参考として作成する、市長の準備意見書により事業者にその対応を求めて参る所存でございます。

地元の監視体制はボランティア?警察?違反あればどうする?

質問5 地元の監視体制をつくると提言されていますが、これは市民ボランティアによるものですか。それとも行政と警察によるものですか。監視体制は道路建設後、いつまで、どのように運営されますか。違反があった場合の強制力をどのように付与されますか。
回答 供用開始後の環境対策については、住民の生活と健康を守るという立場で考えていく必要があることから、住民と市が入った監視のための何らかの協議の場が必要かもしれないと申し上げたところであります。今後は、議会、住民の意見を踏まえ、環境の視点を大切にするという見地から、どのようなことができるのか、検討してまいりたいと考えております。

結果的に記事が一人歩きしている。市長はどう責任を取るの?


質問6 マスコミが移転計画が決着したかのような報道をしたことについて、その結果責任をどう取られますか。もし誤解だとすれば、どのように市民に訂正しますか。
回答 梅田貨物駅機能の約半分の吹田操車場跡地への移転計画について、本市としては、これまでの方針である基本協定の諸課題が解決した段階で、議会、市民の方のご意見を伺い、判断することになるという、これまでの方針に変更がないことを市報を通じて、市民の皆様にお知らせしてまいります。

 

市役所生活環境課がJR貨物鉄道騒音を計測
夜間でもかなりの騒音。何らかの改善策を

 粉雪が舞う、この冬一番の寒さとなった1月16日深夜から翌朝にかけて、市役所がJR貨物の騒音を計測しました。計測ポイントは3ヶ所。泉町1丁目自治会集会所前と西の庄町ガード前、そして片山町1丁目大田酒店前です。新幹線なら70デシベルを越えれば改善しなければなりません。しかし在来線には規制がなく、JRは目立った対策は何も打っていません。データが確定するのが、2月上旬頃とのことですから、数字が出てからJR西日本、貨物と交渉しようと考えています。

 

大阪市への残り半分は百済
 〜環境アセスなし。1日トラック1200台。あ然とする百済駅周辺住民〜


百済周辺住民は全くの「寝耳に水」

 昨年12月15日、鉄道建設・運輸施設整備支援機構(旧鉄建公団)が、梅田貨物駅の残り半分の移転先を、大阪市東住吉・平野区にまたがる百済駅に移転することを正式に発表しました。住民にとっては全くの「寝耳に水」だったようで、住民に対する説明よりも新聞発表が先に行われたため、初回の住民説明会は流会したと聞いております。今後、大阪市、旧鉄建公団が地域住民に説明会を開催していくのでしょうが、計画の内容が明らかになるにつれ、百済周辺の住民から反対の声が上がってくることは必至です。百済の人々と連帯し、「梅田貨物は梅田のままで」という運動を進めていきましょう。

なぜ、アセスをやらない?

 旧公団の説明によると、百済への貨物駅移転計画については、環境アセスは行われないそうです。吹田の場合は、「貨物駅の新設」で、環境に与える影響がはなはだしいことから、吹田市条例に従ってアセスを行っているわけですが、百済の場合は「貨物駅の改修」なのでアセスは不要とのこと。
しかし、これはどう考えてもおかしな主張です。1日1200台もの大型トラックが、新たに百済へ出入りするわけですから、環境に与える影響は甚大なものがあるはずです。まして、杭全の交差点を間近に抱える百済地域は、今でも車公害に悩まされています。現地には、すでに道路公害に反対する市民の会も存在し、説明会がすんなりと通るとは到底思えません。

吹田への説明と全く同じ。旧公団は誠意なし

 旧公団が発表した百済への移転計画書を読みますと、「環境の保全」という項があり、「(トラックの)エンジンの空ぶかし、不要なアイドリングの禁止、燃料の性状の確認、運行経路、規制速度の遵守など適正走行の周知徹底を図ります」とあります。これは、吹田市での説明とほとんど同じ内容。「こんな対策では大気汚染は防げない」という指摘に対して、旧公団は何ら答えることのできなかった不十分な「対策」です。「ディーゼル対策として将来実用化される排ガス対策について、実用化された段階で、可能な限り取り入れるよう関係者に要請」とも。この点について、「だったら、その時まで移転計画を凍結すればよい」という市民の指摘に、全く答えられなかった「対策」を列記しています。こんな「説明」で百済の人々を説得できるのでしょうか。現地説明会の結果が注目されます。

 

吹田操車場遺跡を保存し、市民に公開させよう
遺跡の保存と活用を考える市民の会が署名を集めています

 旧吹田操車場跡地は、その全てが遺跡に指定されています。甲子園球場の13倍、約50ヘクタールの面積を持つ広大な土地です。操車場が完成したのが大正時代ですから、遺跡には古墳時代から江戸時代までの土器や道路、井戸の跡などが破壊されずに残っています。吹田操車場遺跡は全国的に見ても貴重な遺跡だそうで、全国の文化財を守る会が、「吹田操車場遺跡は、記録保存ではなく、現状のまま保存すべき」という見解を述べているほどです。
 署名の要望内容は@遺跡の現地保存、出土した遺構、遺物の公開A吹田市の開発計画を中止し、遺跡の保存活用を含めた市民の憩いの場、21世紀の森にすることB梅田貨物駅の移転を中止し、貨物駅として立地条件の良い梅田貨物を残すこと、の3点です。当会としても一致する点が多いので、この署名に協力していきたいと考えています。みなさんご協力よろしくお願いします。未成年者、吹田市以外の居住者でも署名できます。

 

コラム
私の「意見書」VOL4

 1月28日付新聞各紙に「吹田市幹部が飲酒運転」の文字が踊った。昨年11月滋賀県今津町の旅館で、阪口吹田市長以下10人の幹部が、酒に酔って口論となり、水道事業管理者と社会教育部長が、飲酒していたにもかかわらず、マイカーで帰阪したというのだ。阪口市長はその時「別室で寝ていた」とのことだが、飲酒運転は飲ませたほうも犯罪なのである。プライベートでの旅行とはいえ、市長がその責任者であるから、飲酒運転を「止めなかった」責任は大きい。
毎年、年末になると、市長名で職員宛ての文書が回覧される。曰く、「忘年会などのシーズンであるが、公務員としてのモラルを守り、飲酒運転など決して行わないように」管理職向けの研修でも「公務員倫理について」というのがある。もちろん研修責任者は市長である。今回、自らがその「指導」に違反してしまったわけだ。
選良…優れた人物を選ぶこと、または選ばれた人。代議士などを言う。辞書ではこのように説明されている。市長は1人しかいないから、吹田市民が選んだ唯一の人だ。1面で詳報した日経記事での市長責任といい、今回の事件といい、選良としての資質が問われる事件が続く。そういえばほぼ1年前、公聴会で私たちが一生懸命貨物移転反対を訴えていた時も、市長は城崎で宴会だった。酒の席での付き合いをするなとは言わない。むしろそうした交流は大事なことであろう。しかしそれは時と場合を考えたものでなければならないし、何よりも相手と親睦を深め、互いに理解するための潤滑油としてお酒があるのではないか。
実はこんなことを書いていて少し恥ずかしくなる。なぜならこれは「社会人として当たり前」のことで、「選良」に言うなどは、大変失礼なことだからである。

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