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市役所内に貨物問題対策室、市独自の公害測定、
市報での再度訂正記事、市役所主催の市民説明など
〜連絡会の指摘受け、吹田市長が、具体的で前向きな対策を約束〜 |

2004年3月2日、かねてより求めていた阪口善雄吹田市長と自治会長を市民連絡会の面談が実現しました。吹田市側からは市長、助役、担当部長が、連絡会からは自治会長を中心とする13名の代表が出席しました。地域の公害実態や、貨物駅移転に伴う環境悪化の問題など、切実な訴えがあり、市長からは「重く受け止めている」「慎重に判断したい」などの回答がありました。
3月議会を目前に控えた中、1時間という短時間での面談でしたが、市長からは、具体的で突っ込んだ回答があり、実りは大きかったと思います。以下やり取りをご紹介します。 連絡会 片山町1丁目に住んでいる。千里第1小学校校区である。千1小は02年の喘息児童が11%を越えている。市内トップで驚くべき数字だ。北に名神、南に大阪京都高槻線(以下、大京線と略)に囲まれ、排気ガスに非常に悩まされている地域だ。特に片山町2丁目東交差点は、府下でもトップクラスのNO2濃度で0.07ppm。本来なら即座に改善しなければならない数字。しかし現実はアサヒビール工場の大型トラックの増加などで、年々悪化している。その上に公害道路でトラック1000台、これは普通車に換算すると3〜4万台!現状でも汚染されているのに、これ以上の汚染を許すわけにはいかない。貨物駅移転に反対するとともに、あの交差点でのNO2などの定点観測を求める。
市長 去年の選挙公約は「健康あっての福祉増進」だった。確かに大京線で、車が増加していると感じる。現在、市内には4箇所しか定点観測所がないので、吹田市独自で観測地点を増やすべきだと思う。貨物が来たら、そうした監視体制も充実させるべきだ。現在、環境影響評価審査会(以下、審査会と略)が行われているので、その答申を踏まえて、JRに対して、高いレベルで、かつ強く環境対策を求めていきたい。
連絡会 意見書が11014通も出た。賛成は1人で、あとすべて反対だった。市長は、あの膨大な数の市民からの意見書をどう受け止めているのか。
市長 それはもう十分重く受け止めている。問題の地域は下町で今でも車公害がひどい地域。環境問題は避けられない課題だと思う。
連絡会 もし審査会の答申が、「受け入れることは好ましくない」と出たら、市長はどうするのか?
市長 (その答申を)十分踏まえる必要があると思う。
連絡会 さっきから市長は大気汚染ばかり言うが、騒音問題も深刻だ。メロードのベランダで貨物騒音が90デシベルを超えた。
市長 審査会で騒音・振動問題も取り扱っている。取扱貨物量が100万トン以下、大阪市への2分の1、環境悪化の問題、この3点は守らせる。違反しないよう監視する必要がある。
連絡会 日経新聞に市長の「貨物駅受け入れ発言」が大々的に報道された。あれは市長が意図的にリークしたものではないのか。受け入れを確信しているからこそ、あんな発言になったのでは?
市長 それはない。新聞記事の内容をよく読んでもらえばわかる。
連絡会 市民に誤解を与える内容だったので、助役に抗議したら、『訂正記事を市報に載せる』という回答だった。2月15日の市報を見てビックリした。日経記事のことに触れずに『従来どおりの方針です』のみ。これでは何のことか全くわからないではないか。11014通の意見書については、全く市報に載っていない。逆に、移転も決まってないのに操車場の跡地利用計画のみ大々的に掲載する。新聞記事が間違っているなら、そう書かないとわからない。結果として、私たち市民の間に『もう反対しても遅いのか』というイメージを植え付けただけだ。だから確信犯だといっている。
市長 2月15日の市報では、大きくスペースを使って掲載させていただいた。
連絡会 記事の中身が問題だ。スペースの問題ではない。
市長 1月9日の日経記事であるが、大阪市への2分の1が決定したので、吹田市としても今後前向きに取り組みたいとコメントしただけだ。しかし、見出しが躍ってしまった。
連絡会 結果として、市民に誤解を与えたことになる。
市長 だからあれは新聞社が…
連絡会 それなら余計にきちんとした訂正記事を市報に載せるべきだ。
連絡会 私どもの地域でも『もう決まったんか』と落胆する人が相次いだ。今度の市報でもう一度わかりやすく『貨物駅移転は、まだ決定していません』と掲載せよ。
市長 再度載せる必要があると思う。
連絡会 移転に伴う、吹田市としてのメリット、デメリットは何か?
市長 デメリットはいうまでもなく環境問題だ。これは最大限の努力をして、住民の皆さんの許容範囲に抑えたい。メリットは、吹田全体の発展、ひいては北大阪の発展につながるということだ。交通の便が良くて可能性のある土地だ。あそこに緑を植えて花と緑でうずめたい。全市民が訪れる素晴らしい街にしたい。そんな夢を持てることがメリットではないか。
連絡会 穂波町は内環状道路、穂波芳野線など幹線道路に囲まれた街だ。南小学校の喘息児童は5%、第6中学校は4.5%と全国平均の2倍以上になっている。吹田警察や郵便局、南保育園などがあり、他地域からも人がやってくる「吹田の表玄関」のようなところ。そこに公害道路ができればトンネルの出口ができる。仮に移転工事が始まれば、トンネル工事、線路をはがす工事などで、5年間に渡って工事車両が走り回る街になる。穂波町は若い世代の人口が増えている。そんな未来ある人に負の遺産を手渡したくない。
市長 街を愛する気持ちは良くわかった。協定のことで一杯で、工事車両のことは私の頭になかった。工事車両などに関する影響も審査会で議論しているので、これを踏まえて市長意見書を書きたい。もちろん住民と相談しながら進めていく。
連絡会 環境問題について、市長から良い意見がたくさん出ている。なぜこうしたことをもっと市民に広く聞いてもらえないのか。メイシアターなどを使って、市役所主催で市民説明会を行ってはどうか。貨物駅移転の問題を段階的に報告し、意見を聞くべきだ。
もう一つ、この問題で市民の窓口はどこか?縦割りなので、これは環境の問題、あれは街づくりの問題、などと振られているのが現状。ちゃんとした責任ある体制を。
市長 それは議会でも言われている。総合窓口、対策室的なものを16年度中に作りたい。
連絡会 それぞれの意見を聞いていて、みんなやはり反対のようだ。私の地域も自治会として反対決議を上げている。私の地域はトンネル出口が2箇所、メロードからの入り口と操車場への出口で、2箇所から排ガスで苦しめられる。さらに、片山町2丁目東交差点がスクランブルになった。その結果、岸部まで渋滞している。排気ガスのにおいがすごくて、警察に苦情が殺到しているようだ。そんな地域に本当に公害道路を持ってくるのか。提案だが、出入りする全ての車、貨物駅で動く全ての機械をオール電化するならOKしてもよい。
市長 議会でも(貨物道路の)半地下などの意見が出ている。もう少しみなさんの意見を聞かせてほしい。あのスクランブルは試行的だと聞いている。歩行者が危険だからという理由だが渋滞がひどく、悪循環のようだ。あそこで排ガスの定点観測をする必要があると感じている。
連絡会 前回もスクランブルにして、ダメだから戻した。一体行政は何をしているのか。騒音についてだが、吹田市として『鉄道公害防止条例』なるものを制定するつもりはあるか?全国に誇れるものになると思うが。
市長 関空のラピートでも騒音被害がひどいと聞いている。吹田もこれ以上の騒音はダメだと思う。何ができるか勉強したい。
連絡会 最後に一つ。もし市長が受け入れに同意し、移転工事について最終合意するなら、私たちは住民投票を呼びかける。たとえ市議会が了承したとしても、市民の意見は聞いてもらっていないのだ。住民投票を行ってでも、何としてもこの計画をストップさせたいと思っているので、その点、住民の熱意をわかっていてほしい。
以上のようなやり取りで、1時間にわたる面談を終えました。市長からは、@ 再度市報を使って、市民にわかりやすく、マスコミ記事が間違いだったこと、移転問題の現段階などを掲載すること。A 片山町2丁目東交差点など、交通量の激しい地点で公害調査を市独自で行うこと。B 貨物駅移転問題について、市役所内に対策部署を作ること。C 市役所主催の住民説明会を開く意思があること。などが述べられました。
残り半分の移転先が百済だと発表されたことで、私たちの運動もいよいよ佳境を迎えてきました。考えれば考えるほど、不況に苦しめば苦しむほど「やっぱり梅田は梅田のままでええやないか」という声が大きくなっています。(百済でも!)最後まで奮闘しましょう。
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前4時半で、何と94デシベル! JR貨物の騒音被害は深刻。
西日本、JR貨物はすぐに何らかの騒音公害対策を
今年1月16日に、市役所生活環境課が、西の庄町、泉町1丁目、片山町1丁目の3ポイントで、鉄道騒音を計測してくれました。計測時間帯は、午後11時から午前7時。西の庄町では職員による有人観測でした。今回計測されたデータのうち、最もひどいのが、午前4時26分、京都行きの貨物列車によるもので、その値は何と97デシベル。吹田市の環境目標が80デシベル、新幹線なら、深夜帯では70デシベルを越えれば改善義務が生じるほどです。ところが在来線には何の法律もないため、JRは「走り放題」。JR貨物のキャッチフレーズは「地球環境にやさしい貨物輸送」。飛行場と同レベルの騒音を野放しにしておいて、「環境にやさしい」もないでしょう。早急に交渉を持ち、JRの態度をただしたいと思います。
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百済と連帯
やっぱり梅田はそのままで
「梅田の残り半分は東住吉区の百済」と新聞発表され、「寝耳に水」の百済の住民はカンカンです。あちらでも「梅田は梅田のままでええやないか」という運動が起こっているとのこと。共同してがんばりたいですね。 |

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京都で鶏が大量死し、近畿地方はいまやちょっとした鳥インフルエンザパニックだ。大量死に気付きながら届け出ず、市場に出回らせた業者は、確かに責められるべきであろう。しかし業者だけを責めても解決しないのはいうまでもない。牛肉のBSE問題でもそうだが、背景には、「政府が食の安全を守るという責任を果たしてこなかった」という根本問題が横たわっている。▼マグドナルド、ケンタッキー、吉野家の牛丼…普段私たちが口に入れているものは、いったい誰が生産しているのだろう?昔は生産者の顔が見えた。しかし今は、ほとんどすべて外国からの輸入。カリフォルニアの大農場主には、吹田の子どもたちの顔は見えない。自分たちが食べる分は、安全なものにするだろう、しかし、あとは売れればいい…。あちらでは農薬をヘリコプターで散布しているらしい。もし吹田でそんなことをしている光景を見れば、みなさんその農作物を食べますか? ▼提案だが、せめて学校給食を「地産地消」にできないだろうか。能勢や亀岡にはまだまだ田んぼや畑がある。そこと契約して吹田市内の小学校に卸してもらうのだ。子どもたちの顔が見えれば、農家の方々も「作り甲斐」があるだろうし、子どもたちにとっても新鮮で安全な給食になる。遠足でその畑を訪問してもいいではないか。近年、大人子どもにかかわらずアトピーや喘息が急増している。もちろん自動車からの排気ガスも大きな原因だろうが、食べ物も大きくかかわっているのではないだろうか▼私たちの「公害道路いらない」という運動は結局、「人間の健康を守ってほしい」ということに尽きるだろう。健康はお金では買えないのだから。
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