公害道路いらない、梅田貨物駅移転
  反対吹田市民連絡会 ニュース      

2004.10.30発行 No34   吹田市泉町1−21−4 п@0661927033
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/7449/

 吹田市議会は自民党と共産党だけ? 
〜全ての会派に案内したが参加議員は2会派のみ
これで「市民の声が届く」議会なのか?〜

04年10月23日(土)、吹田メイシアターで「第3回、梅田貨物駅移転問題で市民と議員が語る集い」が開催された。市民連絡会から2度も案内を手渡し、この集いに代表者を参加させてほしい、と依頼していたにもかかわらず、参加議員は、自民党の中野きよし議員、共産党の村口始議員、同じく山根たかし議員のわずか3名だった。参加した70名を越える市民からは、「なんで他の会派からは出席がないのか」「時間がなくて来られなかったのか、私たちの声を聞くのがいやで逃げているのか、明らかにしてほしい」などの感想が述べられました。

 
たった3名で                        

「えー、たった3名?」会場から、怒りとも呆れともつかぬ声が漏れた。36名いる吹田市議会議員、合計7つの会派および無所属議員がおられるのに、参加したのはたったの2会派、3名。主催者から「今回は全員の議員に呼びかけたわけではなく、『会派代表者が参加してほしい』と呼びかけてきた。しかしこのような結果となった。参加されなかった会派、議員には、この集会の内容を伝えて、次回は必ず参加されるよう要請したい」と決意が表明された。続いて50音順に、参加議員から貨物駅問題での意見を述べられた。

 立場が違っても3名とも反対              

中野議員「南吹田・穂波町に住んでいる者として、この問題はけしからんと感じている。私は自民党にいるが、この問題は無関心ではダメだ。36名いる議員のうち、せめて3分の1、12名くらいは参加しなければダメだと思う。残念だ。地元のみなさんの声を聞くというのが本来の議会のあるべき姿。今日はみなさんの思い、エネルギーを吹田市に伝えるパイプとしてやってきた。北朝鮮の拉致問題と一緒で、世論が社会を動かす。吹田市長の心を動かすように、私も応援したい」。
村口議員「共産党は当初から移転反対で一貫している。梅田の再開発自体が、不況、赤字財政の中、破綻寸前だ。財界だけが喜ぶような再開発の犠牲に、吹田市がなぜならねばならないのか。JRから評価書が出てくるのが年内なのか年明けなのか分からないが、いよいよ山場を迎えている。『公害道路に反対』という一致点でがんばりたい」
山根議員「今回の市長意見書は大変残念だ。市長自ら『半地下』と言っていたのに、地下については何も触れていない。議会で『地下にするのか?』と質問したが、市長は『アセスが解決する』と逃げた。5者協定の住民合意は非常に大事だ。このままでは『合意できない』のが、私の率直な感想だ。もう一つの移転先、百済でも強烈な反対運動が起こっている。反対署名は1万筆を越えたと聞く。住民投票で直接市民の声を聞くのも一つの方法ではないか」
と、3者とも「公害道路は反対」という意見を述べられました。

 各地域から質問・意見相次ぐ              

続いて参加者から質問意見が述べられました。
「穂波町に住んでいる。工事が始まったら5年間も土砂を満載した大型ダンプが生活道路を通る。『どうするんだ?地元にはどんな救いの手を伸べてくれるんだ?』と市役所に聞いても、説明は何もない。一昨年メイシアターの公聴会で私は地元問題を訴えたが、市長はその場にいなかった。温泉につかっていたらしいが(笑)。吹田市と市民の間には目に見えない川があって、それをつないでくれるのが議員のはずだ。今日来てくれた3名に拍手を送りたい」
「昭和町に住んでいる。小さな子どもの母親としてこれ以上の大気汚染は許せない。ゼンソク児童が増えていることに胸が痛む。3名来てくれて嬉しいが、不参加の議員が多いのが悲しい。反対であっても賛成であっても、まず市民の声を聞くことが議員の仕事ではないか」
「ニュータウンに住んでいる。操車場跡地からたくさんの遺跡が出ているが、あそこを開発したら貴重な遺跡が壊れてしまう。跡地を市民公園にするなら、遺跡の保存も可能だ。吹田市長は常々『文化を大切にするまち』と言う。この点、市長に直接聞きたい」
「末広町に住んでいる。今でもJRの騒音がひどい地域に、貨物駅の騒音がプラスされる。その対策は?低公害車の導入や1日1000台などというが、それを守らせる手段は?とJRに尋ねたことがあるが、『その時の状況で判断する』という回答だった。これでは違反があった場合も見過ごされてしまう」

 自宅裏2メートルに公害道路              

「泉町に住んでいる。自宅の裏2メートル50センチのところを公害道路が通る。洗濯物はすすで真っ黒になるだろう。住民の健康は台無しになる。もしこんな計画を吹田市が受け入れるのなら、市長をリコールしたいくらいだ」
「私は吹田の公害患者で、ゼンソクに苦しんでいる。夜中に発作が出たら友人に頼んで病院に連れてもらっている。横になると苦しいので、一晩中食器棚に寄りかかって過ごしたこともある。お金の採算だけで公害道路を通すなら、私たち患者は生きていけない。引っ越そうかな、と思う。吹田市当局は何を考えているのか。私たち市民のことは眼中にないのだろうか」など、多くの方々から質問・意見が出て、3名の議員から丁寧な回答がありました。

 Q&Aをまとめてみました(文責・事務局)      

 今度JRが出す「評価書」について、JR自身が住民説明会を開く義務がないのはなぜか?
 吹田市の環境アセス条例では、そこまで求めていない。吹田市の条例は他市と比べて厳しいのだが、「評価書」は3度目のJRからの「回答」になり、市民は意見書で意見を言うだけの手続き。しかし、それではダメと判断して、議会で「説明会の要請」を行った。吹田市長意見書でも、JR機構に対し、「説明会を行うよう」要請している。
 大阪市が5者協定に入ってないのはなぜか?
 当初の案では、梅田貨物駅を吹田に全面移転、トラック1日3000台だった。5者協定で半分にする時、残りを大阪市と決める際に、大阪市を入れれば協定が締結できないと判断したのではないか。いずれにしろ「当事者」ではないので想像の範囲だ。
 自民党として、具体的にどう解決をはかるつもりか?
 この問題は党としてではなく、地元住民として、個人として反対ということで来た。特にゼンソクの問題はじめ、排気ガスをこれ以上増やさないように努力したい。以前、佐々木府会議員は「この吹田には貨物トラックは一台も入れないんだ」と語っておられた。佐々木前府議の遺志を引き継ぎたい。自民党会派としても「参加して、住民の声を良く聞いてくれ。その上で前向きに取り組もう」ということだった。この問題では一致点で、党派を超えて、地元住民優先で考えたい。
 最終合意し、吹田市が操車場跡地を「開発可能用地」として買い取る能力があるのか?またその予算はどこから出るのか?
 吹田市の財政状況から見て、跡地を買い取る能力はないだろう。PFI方式(民間投資先行型開発)になるのではないか。つまり民間なので、儲かる開発しかしないだろうということだ。また、PFI方式で開発するにしても、道路や下水、学校などは吹田市が予算負担する。これだけでも今の吹田市にとって重い負担になるだろう。
 連絡会の公開質問状に対する吹田市の回答では「地下にした場合の工事費」「梅田の売却費」も判明しないまま、市長意見書を書いたことになるが、これはなぜなのか?
 (事務局より)JRは「梅田の売却費と移転工事費を比べて、差し引きマイナスになるなら工事をしない」と回答している。つまり、吹田への移転工事費と百済の分を合わせれば、本当にマイナスになるような事態ではないか。だから公開できないのでは?もともと「梅田を売って旧国鉄の赤字解消に当てる」という大義名分が、今や「国鉄職員の年金に当てる」に変わっている。これ以上地下の部分を増やせば、工事費がかさむのでできないのだろう。吹田市は、そんなJRの立場を「理解」して、地下を要求しなかったのだろう。結果として大気汚染が進むことは明白だ。

 地方自治は民主主義の学校             

「集い」の最後に、3名から集会参加者へのお礼と決意が述べられ、参加者からは激励の温かい拍手が送られました。この集会の模様は、吹田市議会全会派にこのニュースを直接手渡してお伝えしたいと思います。確かに議員となれば、様々な公務があるでしょう。しかし吹田の将来を左右する問題に3度も続けて欠席というのでは、選んだ側の市民も浮かばれません。「地方自治は民主主義の学校」といわれます。欠席会派に猛省を促したいと思います。

11月18日午前10時から「操車場跡地利用等特別委員会」

傍聴に行きましょう。
傍聴希望者は、午前9時台に市役所議会事務局へ

パワーポイントでスライド上映
貨物駅移転・操車場問題の現状が良くわかる
10月23日の集会で使用したスライドが好評です。写真、地図、グラフ、絵を使った「操車場問題早分かり」とでもいうべきスライドです。CDにまとめていますので、パソコンがあれば、どこでも見ることができます。地域の学習会などでぜひ利用してください。ご希望の方にCDをお渡しします。連絡会まで(6192−7033)

11月の市民連絡会定例会議は
11月16日 午後7時〜 場所は、連絡会事務所です。

コラム
私の「意見書」VOL
7

 イラクで2人の外交官が射殺されてからやがて1年になるが、今になってあれは「米軍が誤射して殺してしまったのではないか」と言われ始めている。日本の外務省も警察も、実際には現地入りせず、捜査は全て米軍が行ったため、もし誤射が真実だとしても、「泥棒に捜査させるようなもの」で、結局真相は明らかにならない。▼JRはアセスに伴って吹田の大気汚染や騒音調査を1年かけて行ったが、これも「泥棒に調査させるようなもの」である。実際JRが東海道沿線で貨物列車の騒音を測れば50デシベルほどであるが、吹田市が測れば97デシベルも出た。それも早朝4時、97デシベルといえば飛行場よりも大きいほどだ。▼つまり、公正なデータを集めようとすれば、「第三者が」調査をしなければならない。しかし日本のアセスでは、調査は事業者が行うことになるのが現実。貨物駅を移転しようとしている事業者が集めたデータでアセスの議論が進む。▼選挙前、与党である公明党も阪口市長も「公害道路は地下に」と言った。時が流れて市長発言は「アセスの答申に従う」と変化し、結局JRが集めたデータに基づき、「金がない」というJRの理屈だけが通って、公害道路は地上を走りそうな状況になった。▼「理不尽」なのだ。どうしても必要な道路なら受け入れようではないか。例えばごみ焼却場などは、人々が生活している以上、必ず必要なものだ。これをどこかに建てるというのは納得できる。道路はどうか?名神高速や新御堂筋は、たしかに排気ガスを撒き散らすが、物流の大動脈として必要だ。▼吹田に作られようとする公害道路は貨物専用で一般市民は利用できない。それどころか、貨物トラックが一般道路に流れ込むので、一般市民は今以上の渋滞に巻き込まれることになる。これでは地元は踏んだりけったりだ。▼本当に必要なのか、という議論がされないまま、何が何でも工事を、と話だけが進む。全国各地のダムや高速道路と一緒だ。大阪は元気をなくし、今や名古屋に抜かれそうな勢いだ。梅田北ヤードを開発しても、りんくうタウンやATCほどでないにしろ、それほど客は来ないだろう。▼それより、「周囲への影響」が心配だ。北ヤードに企業が移っていけば、江坂や新大阪のビルがガラガラになっていくのではないか。▼少ないパイを奪い合う競争では、今までの繰り返し。発想を変えて「身の丈にあった開発」に転換すべきだ。貨物駅と共存した街づくりがあってもいい。移転せず「梅田に鉄道博物館」があってもいいと思うのだが。

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