さいきん(ii. 2004)近くのスーパーのDPEコーナーにデジタル・セルフ・プリント(DSP)の機械が出現した.デジカメのメディアを挿入してLサイズの印画紙(ではないが)にプリントする機械である.
これまで,カラー写真のDPEには,1)引き伸ばしサイズが固定,しかも店や機械によって微妙に異る,2)トリミングができない,というより,右に寄ったり左に寄ったり,変に切られる,という不満があった.
同時プリントで良好だったコマを焼増したら,かなり違うものができてくる事があった.立体写真のネガをプリントするとき,左右に寄られるのは困る(中央がボケボケなので機械も迷うのだろう).「自分で操作させてくれよぉ」と,思うことしばしば.
このDSP機だと,かなりセルフで調整でき,ファイル段階で工夫することで希望に沿ったプリントが得られ,再現性もありそうだ.まぁそう期待したわけである.そこで,いろいろと試してみた.
まず,いくつかの画像ファイルを選んでコンパクトフラッシュ(256MB)に入れ,試し刷りに持っていった.すると;
という事が分かった.
画質はそれなりに綺麗だった.コントラストが強い感じがする.パソコンのデスクトップ画像の縦横の激しいものにはノイズが出ていた.
基本的にこの手の機械の使命は画面中央の「お顔」を大きくプリントする事だろうから,周囲が削れるのは仕方ないかもしれない.
調整が全くできないのはガッカリした.プリクラレベルのオプションもない.まぁ機械の前でアレコレ試行錯誤されたら商売にならない(ほとんど営業妨害だ).あえて単純にしてあるのも仕方ないかも.
ファイルの整理無視で列挙するのにも驚いた.秘密のフォルダ(どんな?)に秘密の写真(わぉ!)とかを入れていても公然と表示されることになる.大丈夫か?カメラから取り出して直接の場合は問題ないのだろうが.
あと,ちょっとヤバい点はメディアを引き抜くのを忘れて帰りそうな事.コピーを採ってない大事な画像原版を失う可能性もあるし,けっこう高価なメディアもなくすと痛いだろう.
50円は高い.もうちょっと安いかと思っていた.今後,安くなるのだろうか?
ネットで調べると;
との事である.
要するに中身は「ちょっと上等なカラープリンター」である.
機械の横においてあった御持ち帰り用の袋には「デジタル写真プリント機 Let's Photo」と書かれている.対応メディアに関しては Ms, MsDuo, miniSD, SM, xDpc, CF, CD-R, SM, micridrive, FD, PCcard と何でも来いである.
打ち出したプリントを原稿の画像と比較検討すると;
【プリント】
127mm×87mm (1 : 0.685)
黄金分割が 1 : 0.71 くらいなので,それと比べるとこのプリントはやや横に広い.
【画像1】
640×480 (1 : 0.75) やや縦厚な原稿
左右:左側16ピクセル,右側14ピクセルが欠け,
上下:上側32ピクセル,下側30ピクセルが欠け,
610×418がプリントされている.
【画像2】
636×393 (1 : 0.618) やや横広な原稿
左右:左側46ピクセル,右側43ピクセルが欠け,
上下:上側08ピクセル,下側09ピクセルが欠け,
547×376がプリントされている.

この事から印刷範囲は次のように決まると考えられる.
従って,対策としては(パソコン上で)カットされる部分を予想した台紙ファイルというかテンプレートを作っておき,それに目的の画像を貼り込んで原稿とすればよい事になる.
大容量のメディアに大量の画像を貯め込んで行ったりすると,一覧を表示し選択するだけで苦労するだろう.少しの枚数ならFDぐらいが安全かも知れない.忘れて帰りそうだし.

標準的ということで,とりあえずVGA版 640×480の中央 610×418 を印刷範囲として識別できるテンプレートを用意しておき,実原稿にあわせてテンプレート側を縦横比固定で拡大縮小,テンプレートに実原稿を貼り込んでみることにした.
実際やってみると満足できるものができた.冒頭に書いた従来のDPEの難点の倍率とトリミングの件は解決された事になる.でもこれでは自前のプリンタで打ち出しているのと変わらない.50円払って画質がちょっと良いだけだ.