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一位(オンコ・アララギ)
仁徳天皇が笏を作らせ、この木に「正一位」を授けたことによってこの名前がついたと言われています。
“おんこ”は東北、北海道地方の地方名で、また“あららぎ”の古名もあります。
この木は飛騨高山の『一刀彫』の材料として良く知られ、また、近年北海道の木彫りの材としても良く使われています。
この木も材が少なくなり非常に高価な物となってしまいました。
この木はヒバよりも繊維が強く非常に裂けやすい木です。
比較的収縮率が低いので木口割れはありますが、表面の割れはあまり深くは入りません。
また、この木の特徴でしらたとあかだの色の差が著しいのでこれを上手く使って作品を作ると面白いです。
比較的繊維が堅く、もろく、ヤ二が少ないのでペーパーでも十分仕上がります。
木取り・彫り方
この木は、あまり大きな木だと単価も高く非常に手に入りにくいので小物とか板物を手に入れるほうが無難です。
“しらた”は比較的硬いですが、わりと硬さの差の無い木です。
彫り具合は非常に裂けやすいので無理は絶対に禁物です。
思わぬところで裂けてしまいます。
また、横削りは削りにくいので良く刀を研いで下さい。
木口の削り具合は硬めです。
“しらた”と“あかみ”を使って彫るとこの木独特のコントラストの強い面白い仕上がりになります。
仕上げ方
削った当初は赤みを帯びた茶色ですがすぐに黒っぽい茶色になります。
何も塗らなくっても良いのですが、古くなると埃が付いて汚れてしまいますのでニス等を薄く塗るか木蝋で仕上げておくと良いです。
木はあまり硬くないので塗膜のかたいウレタン等で仕上げると、後に傷が付いて汚くなりますので使わないほうが良いです。
ただし、ペーパーで仕上げた時はニスやラッカーなどを塗りそのつど細かいペーパー磨き、何回か重ね塗りをして艶を出して下さい。
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