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●金色頭のアメリカムシクイ類(GOLDEN-HEADED WARBLERS):これら4種の雄は、頭の模様や背面の色によって容易に識別される。ワシントン州以外では、繁殖域が異なる。雌と特に幼鳥を、秋の渡りの時期に南西部で識別するのは難しい。

タウンゼンドアメリカムシクイ         TOWNSEND'S WARBLER
針葉樹林に普通。黄色で囲まれた頬の暗色部分によって、キマユアメリカムシクイ(284ペ−ジ)を除く他の全てのアメリカムシクイと、どの羽毛でも識別される筈である。尚、キマユアメリカムシクイは、主として東部に棲息する。秋、ノドグロミドリアメリカムシクイとキホオアメリカムシクイにも頬にうっすらと暗色部分のようなものが見られるが、咽が白または淡黄色で、鮮やかな黄色ではない。囀りは、ややぜいぜいいうような声で、しばしば高く澄んだ1〜2声を最後に加える。

ノドグロミドリアメリカムシクイ         BLACK-THROATED WARBLER
普通。北方の針葉樹やオ−クやイトスギの高い所に営巣する。頬の金色が最も独特。頬の色合がこのようなアメリカムシクイは、東部では他にいない。黒い咽と、翼の白い縞にも注目。雌は類似するが、雄よりくすんでいて、咽が暗色でマダラになっている。幼鳥は咽が黒くないが、顔に金色の三角形が目立ち、また、肛門のあたりが黄色っぽいのが独特である。典型的な囀りは、ゆっくりしていて、ぜいいうような声と、3〜4番目の澄んだ笛のような声から成る。毎分5回。もうひとつの囀りは、ぜいいうような声であり、似たような4声のあとに、さらに低い声と高い声を加える。

キホオアメリカムシクイ  GOLDEN-CHEEKED WARBLER
局地的で普通でない。テキサス州エドワ−ド高原の背丈が25〜40フィ−トのヒマラヤスギ処女林に棲息する。頬が金色で黒く縁取られているアメリカムシクイは、西部では他にいない。類似するノドグロミドリアメリカムシクイは、頭頂と背面がオリ−ブ色っぽい緑色。秋は、棲息域がノドグロミドリアメリカムシクイやタウンゼンドアメリカムシクイと少し重なる。このときは、それぞれの幼鳥には、親と同じ顔模様がうっすらあることに注目。囀りは、ノドグロミドリアメリカムシクイに類似するが、それより低音で、どの声もぜいいうような声である。

キガシラアメリカムシクイ   HERMIT WARBLER
雄は独特。頭が金色で模様がなく、よだれかけは黒く小さい。雌と幼鳥は、顔全体が黄色いことで、タウンゼンドアメリカムシクイと識別される。また、背面が灰色であることで、ノドグロミドリアメリカムシクイの雌や幼鳥と識別される。背の高い針葉樹林に普通。囀りは、キイロアメリカムシクイ(278ペ−ジ)に類似するが、それより高音。

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ノドグロルリアメリカムシクイ       BLACK-THROATED WARBLER
常緑樹の森(あるいはアパラチア山脈の落葉の下ばえ)に普通。成鳥と幼鳥は独特で、頬と咽が黒く、背面は青灰色。雌の翼の白い部分は小さいことが多いが、無いことはふつうない。雌は、顔が非常に暗色で眉線があり、筋模様はなく、チュッチュッ鳴く声がユキヒメドリに類似することに注目。囀りは、ぜいぜいいう不明瞭な上がり調子の声で、ゆっくりとしている。

ノドグロハイアメリカムシクイ        BLACK-THROATED GRAY WARBLER
落葉樹や針葉樹が生える乾燥した西部の潅木林で普通。頬の暗色部分と非常にはっきりしない筋模様がある背面との組み合わせによって、シロクロアメリカムシクイ(270ペ−ジ)やズグロアメリカムシクイ(284ペ−ジ)と、どの羽毛でも識別される。顔にある黄色の小さな点が、見るのは難しいが、識別点。囀りは、少しぜいぜいいう声で、言い回しはキヅタアメリカムシクイ(278ペ−ジ)を連想させる。

ミズイロアメリカムシクイ           CERULEAN WARBLER
地域によっては河川沿いの低地や小川近くの落葉樹林に普通。背面が青く、咽が白いアメリカムシクイは、北米では本種のみ。雄の成鳥の咽にある細い黒帯に注目。雌や幼鳥は、頭頂がくすんだ青灰色で、背面がうっすら緑色で、下面が明るい黄褐色。これらの特徴は識別に役立つ。典型的な囀りは、うなり声を6〜8声で、真ん中ちかくが速い。

キノドアメリカムシクイ             YELLOW-THROATED WARBLER
マツやアメリカスズカケノキの高い所に普通。黄色い咽、白い腹、および白黒の頭が識別点。胸の縁に黒い筋模様がある。囀りは、澄んだ大声で、毎分4〜6回。本種とアサギアメリカムシクイとの混血と思われているサットンアメリカムシクイ (Sutton's Warbler) は、本種の方に似るが、背面に黄色い部分がある。西バ−ジニア東部で非常に稀。囀りは、アサギアメリカムシクイに似るが、2回発する。

グレ−スアメリカムシクイ      GRACE'S WARBLER
地域によっては、標高7000フィ−トを越えるオ−クマツの森林に普通。眉線と咽の黄色が、胸の下側と腹の白色と対照的である。このような西部のアメリカムシクイは、本種だけ。成鳥と幼鳥は類似。頭の模様は、キノドアメリカムシクイやタウンゼンドアメリカムシクイ(280ペ−ジ)やキマユアメリカムシクイ(284ペ−ジ)に似る。囀りは、同じ音程で音楽的にチュッチュッ鳴く声を連続させ、最後に少し速くなる。

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キマユアメリカムシクイ              BLACKBURNIAN WARBLER
トウヒ(アパラチア山脈ではオ−ク)の森林で普通。木のてっぺんに止まる。雄は、頭の模様と鮮やかなオレンジ色の咽が、独特。雌と幼鳥は、雄より淡色だが類似の模様がある。本種の他に東部でこのような顔模様があるアメリカムシクイは、ノドグロミドリアメリカムシクイ(280ペ−ジ)とキノドアメリカムシクイ(282ペ−ジ)。西部では、タウンゼンドアメリカムシクイ(280ペ−ジ)の雌と幼鳥が類似。囀りは、細くて非常にかんだかく、しばしば最後に極めて高音になる。毎分4〜6回。

ワキチャアメリカムシクイ   CHESTNUT-SIDED WARBLER
落葉樹の潅木密生地に普通。春は、雌雄ともに、黄色っぽい頭頂と、目立つ栗色の側面で識別される。側面が栗色のアメリカムシクイは、本種とクリイロアメリカムシクイのみ。雌の幼鳥は、栗色部分はないが、背面が鮮やかな緑色で筋模様がないこと、翼に黄色い縞があること、下面が白いこと、目の周りに幅の狭い輪があることで、識別される。囀りは、キイロアメリカムシクイ(278ペ−ジ)に酷似するが、ふつう最後から2番目の声を上げて最後の声を不明瞭に下げる。毎分5〜8回。もうひとつの囀りは、このようには終わらない。

クリイロアメリカムシクイ   BAY-BREASTED WARBLER
北方の針葉樹林でかなり普通。側面と咽と頭頂が栗色で、頭の後方に黄褐色の部分があることが、春の雄の識別点。雌は、雄よりずっとくすんでいる。秋は、しばしば、栗色が跡形もなくなり、秋のズグロアメリカムシクイに酷似する。しかし本種の方が、下面(特に下尾筒)が黄褐色で、脚と足が黄褐色でなく黒。囀りは、非常に高く、弱々しく、ホオアカアメリカムシクイ(278ペ−ジ)に類似するが、比較すると、それぞれの声がひとつひとつ明瞭でなく、重なるように発することが多い。

ズグロアメリカムシクイ   BLACKPOLL WARBLER
針葉樹林に多数棲息する。春の雄は、黒い頭頂と白い頬と咽がよく目立つ。このことによって、シロクロアメリカムシクイ(270ペ−ジ)やノドグロハイアメリカムシクイ(282ペ−ジ)と識別される。筋模様のある背面、黄褐色の脚と足(脚は時々暗色)、白い下尾筒、およびオリ−ブ色の翼にある目立つ白縞は、雌と全ての秋の鳥の良い野外識別点。渡りのとき大西洋に面した州を多数通過し、低い枝に見られることが多い。細くてかんだかい囀りは独特。速い声もゆっくりした声もだすが、それぞれは分離音で抑揚がない。始めと終わりが柔らかく、中間が大きいことが多い。毎分4〜7回。

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マツアメリカムシクイ  PINE WARBLER
成熟したマツ林に普通。渡りのときは、果樹園や他の落葉樹の木々のところにも見られる。大型で背面には模様がない。下面の黄色い部分の面積は、とても変化に富む。マツの木々にいないときは、雌や幼鳥の識別は難しい。雄が類似するキノドモズモドキ(264ペ−ジ)は、眼鏡模様が目立つ。翼の大きな白縞、筋模様のない背面、白い腹、目の周りのはっきりしない輪、および尾の白い斑の組み合わせによって、どの羽毛でも本種は識別される。ズグロアメリカムシクイとクリイロアメリカムシクイ(284ペ−ジ)の幼鳥は、類似するが、背面に筋模様がある。囀りは、音楽的な震え声で、チャガシラヒメドリ(338ペ−ジ)よりゆっくりとしている。毎分4〜7回。

カ−トランドアメリカムシクイ    KIRTLAND'S WARBLER
背丈が6〜18フィ−トのジャックパインの大森林地帯だけに局地的に現われる。稀。ミシガン州の北部中央だけに営巣することで知られている。バハマ諸島で越冬すると考えられている。渡りの途中は全くといってよいほど見られない。尾を上下に動かす東部のアメリカムシクイで、背面が灰色なのは本種のみ。灰色の背面上と黄色の側面に沿って目立つ黒い筋模様、黒い目先、および目の周りの白い輪に注目。雌は雄に似るが、雄よりくすんでいる。シロオビアメリカムシクイ(278ペ−ジ)に類似する。地上に営巣する。人を殆ど恐れない。囀りは、低音の大声。毎分6〜9回。

チャスジアメリカムシクイ   PRAIRIE WARBLER
草原では見られないが、落葉樹の若木の生えるところ(広範囲の伐採地や焼失地)、若いマツ(背丈が10〜30フィ−ト)の木立、森林の周辺、およびマングロ−ブで見られる。尾を上下に動かすアメリカムシクイで、背面がオリ−ブ色なのは本種のみ。雄の背面の栗色の筋模様は、隠れていることがある。目と頬の模様が、成鳥は黄色と黒で、幼鳥は灰色と白っぽい色であることに注目。下面の筋模様は、側面にしかない。囀りは、速いこと(ソノグラム)も遅いこともあるが、うなり声が半音階ずつ上がってゆく。毎分4〜7回。

ヤシアメリカムシクイ                   PALM WARBLER
比較的普通。沼沢地の地上に営巣する。冬は野原の周辺で見られる。地上で餌を採る。下尾筒が鮮やかな黄色で、腰が鮮やかなオリ−ブ色で、尾を上下に動かす習性があることで、識別される。春は、錆色の帽子も手がかりになる。胸や腹の色は、地域や季節によって、黄色から灰色まで変化する。囀りは、速く、幾らかうなり声で、ユキヒメドリのような震え声。

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カマドムシクイ                 OVEN BIRD
落葉樹林に普通。地上を歩く。下面はオリ−ブ色で模様がなく、胸は筋模様が密集し、頭頂に黒い2本縞があることで、他のアメリカムシクイと識別される。地上に丸天井形の巣を作る。木々の下層に目立つように止まり、澄んだ大声で、ティ−チャ− (tea-cher) を約10回繰り返す。だんだん大きくなる。毎分3〜4回。夕暮、飛翔中に囀る。

キタミズツグミ  NORTHERN WATERTHRUSH
北方の沼沢地に普通。アメリカイソシギのように頭を上下に動かしながら歩く。水平姿勢に注目。カマドムシクイとは、頭の模様で識別される。ミナミミズツグミとは、比較すると嘴が小さいこと、および咽に細かい斑点があることで識別される。また、眉線は、幅が比較的狭く、色がクリ−ム色から黄色である。ミナミミズツグミの眉線は、もっと白っぽく、後ろほど広がっている。水の近くの地上で餌を採る。囀りは、鳴り響くような大声。毎分3〜8回。

ミナミミズツグミ  LOUISIANA WATERTHRUSH
川や沼地沿いに棲息するが、普通でない。雌雄および幼鳥は類似。幅広い眉線、とても白い咽、および脇腹の赤褐色の部分(キタミズツグミ参照)に注目。囀りは、高く不明瞭なゆっくりとした声を約3回発したあとに、下がり調子の色々な声を素早く続ける。毎分4〜12回。

カオグロアメリカムシクイ             COMMON YELLOWTHROAT
草や潅木が生える湿気のあるところに多数棲息する。黒い面が雄の特徴。雌の顎と咽と胸は、くすんだ白色の腹より黄色味がある。他の類似種では、過眼線が目から前後にのびる。地上、あるいは地面のちかくで見られる。囀りは、ウィチティ (wichity)、あるいはウィチィ(wichy) で、数回繰り返される。毎分4〜6回。テキサスの最南部を偶然訪れることがあるハシブトアメリカムシクイ (Gray- crowned Yellowthroat または Ground-chat, L5") は、大きさと色が、カオグロアメリカムシクイとオオアメリカムシクイの中間。下面は全面が黄色で、嘴はオオアメリカムシクイに似る。雄は、頭が灰色で、目先が黒い。

オオアメリカムシクイ      YELLOW-BREASTED CHAT
落葉樹の茂みで、かなり普通。大型で、嘴が太く、白い眼鏡模様があり、上面がオリ−ブ色味がかった緑色で、胸が鮮やかな黄色であることに注目。囀りは、カアカア声、ピ−ピ−声、ブ−ブ−声、およびガラガラ声を驚くほどに混ぜ合わせる。飛んでいるとき頻繁に発し、夜でさえも鳴く。毎分12〜28回。ソノグラムは下記。

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●ノドグロアメリカムシクイ類 (OPORORNIS WARBLERS) は、太っていて動きが鈍い。尾は比較的短い。囀るとき以外は地面ちかくから離れない。木々の下層の目立つところに止まって囀ることが多いメガネアメリカムシクイ以外は、見ることが難しい。

メガネアメリカムシクイ      KENTUCKY WARBLER
普通。草が生えた広々とした地面を伴う湿気のある落葉樹林で、地上に営巣する。黒い口髭と、目の周りの黄色い輪が識別点。ただし、幼鳥では黒い部分が殆ど隠れている。カオグロアメリカムシクイ(288ペ−ジ)の雄は、面は黒いが、腹が白い。囀りは、大きなチュ−リ−(churree) を7〜10回繰り返す。チャバラマユミソサザイ(236ペ−ジ)としばしば聞き誤る。毎分4〜5回。

ニシノドグロアメリカムシクイ   MacGILLIVRAY'S WARBLER
密集した茂みで、かなり普通。秋を除けば、灰色の頭巾と、目の周りの不完全な輪が識別点。秋は、ノドグロアメリカムシクイの雌や幼鳥との識別は、両種ともに現われる可能性がある限られた地域では、困難。ハイムネアメリカムシクイは、本種より太っていて大きく、また、どの羽毛でも目の周りの輪は完全で目立つ。春のノドグロアメリカムシクイには、目の周りの輪は全くない。囀りは、ノドグロアメリカムシクイに類似する。毎分8〜10回。

ノドグロアメリカムシクイ     MOURNING WARBLER
下ばえが密生したところの棲息するが、普通でない。ニシノドグロアメリカムシクイに相当する東部種で、同じように頭巾が灰色で咽が黒い(雄)が、春は目の周りに輪がない。秋は目の周りの輪が不完全なので、東部では本種より大きく色がくすんだハイムネアメリカムシクイと、西部ではニシノドグロアメリカムシクイと、雌や幼鳥を、それぞれ混同しやすい。典型的な囀りは、柔らかく短い5声を震わせて歌う。毎分5〜8回。

ハイムネアメリカムシクイ    CONNECTICUT WARBLER
局地的で普通でない。下ばえが密生する湿気のある森林地に棲息する。灰色の頭巾と、目の周りに目立つ白い輪が、春の最高の野外識別点。黄色い下尾筒が、上記の2種より更に長い。ズアカアメリカムシクイ(274ペ−ジ)は、咽が黄色く、下尾筒が短い。秋、幼鳥は目の周りの輪が黄褐色で、頭巾が上記2種よりオリ−ブ色味が強い。チュッというような大きな単声は、シロオビアメリカムシクイ(278ペ−ジ)の2声を柔らかくしたような感じである。囀りは、非常に大きな澄んだ声を断続的に発し、カオグロアメリカムシクイ(288ペ−ジ)を連想させるが、最後の音節にアクセントがある。毎分5〜7回。

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クロズキンアメリカムシクイ    HOODED WARBLER
下ばえが豊富な湿気の多い落葉樹林に普通。雄は、黄色い顔と黒い頭巾で、雌は、黄色い顔模様と尾の白斑で、識別される。尾を広げることが多いが、このとき尾の白斑が良く目立つ。ウィルソンアメリカムシクイには尾に斑がない。地面の近くに営巣する。チュッチュッ鳴く音楽的で大きな声は、独特。囀りは、澄んでいて大きく、ふつう不明瞭な終わりの声にアクセントがある。毎分5〜9回。

ウィルソンアメリカムシクイ     WILSON'S WARBLER
茂み(特にヤナギ)で、かなり普通。雄は、光沢のある黒帽子で識別される。雌は、下面が鮮やかな黄色で模様がないこと、尾の斑がないこと、および額が黄色いことで、識別される。囀りは、チュッチュッというような音楽的な15〜20声で、終わりに向かって少しずつ低くなってゆく。毎分5〜10回。

クロボシアメリカムシクイ    CANADA WARBLER
北方の森林の下ばえに普通。結構はっきり現われることが多い黒い首飾りが、最高の識別点。秋にこれが見えないときは、眼鏡模様が黄色く、背面と翼と尾が灰色で模様がないことに注目。(尾は少し緑色がかっている。)囀りは、速く、変化に富み、チュッチュッ鳴く低い声で始まる。毎分6〜8回。ソノグラムは下記。

アカガオアメリカムシクイ               RED-FACED WARBLER
夏場、アリゾナ南東部やニュ−メキシコ南西部の標高6500フィ−ト以上に生えるマツやトウヒの森林に局地的に棲息する普通種。間違えようがない。幼鳥と雌は雄に類似。尾をけいれんするような感じで左右に動かす。囀りは、キイロアメリカムシクイ(278ペ−ジ)に類似するが、それより細くてかんだかい。

ハゴロモムシクイ                   AMERICAN REDSTART
特に水に近い落葉樹林の下層に普通。飛んでいる虫を極めて活動的に採るアメリカムシクイで、扇状の長い尾には、良く目立つサ−モン色あるいは黄色の部分がある。翼や尾にこのような模様があるアメリカムシクイは、本種のみ。囀りは、同じような高い声の連続で、最後にそれより特徴的な声が入ることがある。毎分6〜13回。

カタジロアメリカムシクイ               PAINTED REDSTART
標高5000〜8000フィ−トで、オ−クの峡谷に普通。成鳥と幼鳥は類似する。胸が赤く、頭と咽が黒く、翼と尾には大きな白い部分があるので、間違えようがない。ハゴロモムシクイのように、飛んでいる虫を採る。囀りは、キヅタアメリカムシクイ(278ペ−ジ)を連想させるが、音程がもっと変化に富む。毎分5〜7回。

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秋のアメリカムシクイ類 (FALL WARBLERS):秋は、ふつう、くすんだ羽毛の幼鳥が、成鳥を数で凌ぐ。殆どの成鳥は、春ほど華麗な色をしていないが、雄の成鳥(ズグロアメリカムシクイとクリイロアメリカムシクイを除く)は独特な模様を維持している。幼鳥の特に雌は、注意深く研究する必要がある。 雌の幼鳥を主に以下に示した(雄の幼鳥も幾らかある)。次を除くアメリカムシクイ全種について示した。(1)南西部に限定される種類、(2)270〜288ペ−ジに示した幼鳥が成鳥に類似する種類、(3)ハゴロモムシクイ、および背面が青色っぽいアサギアメリカムシクイとミズイロアメリカムシクイ。マツアメリカムシクイ(286ペ−ジ)とマミジロアメリカムシクイ(274ペ−ジ)の翼にある縞が、はっきりしないことに注目。
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