2002年、良かった演奏会


 2002年に聴いた演奏会(オーケストラ、オペラ、リサイタル等)の中で良かったものをまとめてみました。

 ↓一応、順位。いい意味での印象度が、基準です。

No. 演奏会名、出演者、感想など
4/1 新国立劇場 ヴァーグナー:「ヴァルキューレ」
準メルクル(cond)、東京po.、K.ウォーナー(演出)、R.D.スミス(ジークムント)、D.マッキンタイア(フンディング)、J.ジョンソン(ヴォータン)、S.アンソニー(ジークリンデ)、L.ワトソン(ブリュンヒルデ)
ここまで完成度の高い公演に接することができて、幸せを感じています。聴きながら感動ではなく、驚愕してました。歌手陣も申し分なかったのですが(オペラ公演では歌手陣に隙がないことだけでもすごいことですが)、演出と指揮が何より素晴らしかったです。特に第3幕第1場の演出には、言い表す言葉もありません。見ていない人は、ツィクルス公演の際に何を差し置いてでも出かけましょう!
4/6 新国立劇場 ヴァーグナー:「ヴァルキューレ」
準メルクル(cond)、東京po.、K.ウォーナー(演出)、A.ウッドロー(ジークムント)、長谷川顯(フンディング)、D.R.アルバート(ヴォータン)、蔵野蘭子(ジークリンデ)、S.ブロック(ブリュンヒルデ)
1位と同一公演ですが、感動度は本年2位だったので、あえてここに入れます。歌手陣は日本のオペラ公演では相当高い水準だったのですが、1位(Aキャスト)と比べると少しだけ見劣りしました。でもこれは究極レベルの話です。かなりの僅差に思えました。
3/15 藤原歌劇団 ベッリーニ:「カプレーティ家とモンテッキ家」
D.カッレガーリ(Cond)、東京po.、藤原cho.、P.L.ピッツィ(演出)、M.デヴィーア(ジュリエッタ)、S.ガナッシ(ロメオ)、佐野成宏(テバルト)
全てはデヴィーアとガナッシの二重唱の弱音です。この一瞬は、音楽が最大の力を発揮した瞬間でした。3年に1回あるかないか…くらいかもしれません。
10/10 東京po.サントリー定期 沼尻竜典(Cond)
マーラー:交響曲第7番、他
マーラーの7番を初めて実演で聴きました。こんなに恐ろしい曲だとは思わなかった…。「辛いのに(おそらくはそれを気取られないために)明るく振舞ってしまう」というのは、現代人の病理なんでしょうか…。マーラーに関しては、交響曲第5番でも同じように感じます。沼尻さんの指揮は、盛り上げるところの選択と盛り上げ方が絶妙で、曲の力がはっきりと伝わってきました。
6/28 東京都響マーラーシリーズ(埼玉) G.ベルティーニ(Cond)
マーラー:交響曲第6番
個人的に、思い入れの強い曲です。今回は低弦がやけにクローズアップされており、迫力がありました。あと2nd Trb.も妙にうまかったです。楽譜どおりに演奏すると最後の終わり方があっけなく感じられる曲なのですが、ベルティーニは一層あっけなく終えてました。ここは迷うところですね…
12/24 NHK響「第九」公演 大野和士(Cond)
ベートーヴェン:交響曲第9番
劇的、オペラティックな第九でした。指揮は緩急自在、強弱自在。独唱は4つの異なるベクトルがぶつかり合い、別の方向へ砕けていく…いろいろな意味で、スリリングな第九。
5/19 伊福部昭米寿記念演奏会 新響、石井眞木ら(Cond)、他
伊福部:Sy.タプカーラ、土俗的三連画、他
石井眞木ら伊福部の愛弟子4人が連作を初演するなど、盛りだくさんな演奏会でした。中でもすごかったのは石井さんが指揮したタプカーラです。オケもみんな必死で、かなり熱い演奏でした。
8/4 二期会 ヴァーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
C.P.フロール(Cond)、東京po.、K.ホレス(演出)、黒田博(ザックス)、長谷川顯(ポーグナー)、萩原潤(ベックメッサー)、田中誠(ヴァルター)、林正子(エーファ)
非常に長いオペラですが、歌手の質が総じて高く、長さを感じませんでした。中でも田中さんの輝かしい声が良かったと思います。フロールの指揮もところどころ刺激的でした。
1/26 地方都市オケフェス 神奈川po.、現田茂夫(Cond)、二期会cho.、木村俊光(船長)、吉田伸昭(西川)、山口俊彦(八蔵)、竹沢嘉明(五助)、工藤博(裁判長)
團伊玖磨:歌劇「ひかりごけ」(演奏会形式)
歌手陣の技術にはところどころ甘い箇所があったのですが、総じて緊張感が高く維持されており、この重厚な歌劇を存分に堪能させていただきました。オケも暗い音色で応えており、良かったです。
10 5/24 東京po.オーチャード定期 C.ホグウッド(Cond)
シューベルト:Sy.8、ハイドン:Sy.88
シューベルトの「ザ・グレイト」です。これも長い曲なんですが、緩急のつけ方など、指揮の構成が実に巧みで、面白かったです。主題の描き分けも見事だったなあ。ハイドンも。
11 11/15 日本po.定期 沼尻竜典(Cond)、ハラダタカシ(オンド・マルトノ)、野平一郎(p)
メシアン:トゥーランガリラ交響曲
特に新しい刺激となるポイントはなかったんですけど、情熱的なトゥーランガリラでした。可もなく不可もなく…?まあこの曲を不可なくできるオケなんで限られてるんですけどね。野平さんがけっこう良かったです。

ちなみに2001年に行った演奏会は40。内訳はオーケストラ26、オペラ11、ブラスバンド2、リサイタル1でした。年の前半(1〜6月)に行ったのは29です。こりゃ今年は100いくかなー?と思ったんですが、後半の失速ぶりがすごかったようですね。まるでファイターズのようだ…

表紙へ戻る