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自由帳


 5   幼脈と老脈について
更新日時:
2007/04/09 
現在の鉱床用語において老脈、幼脈は殆ど死語となり使われていない。幼脈は浅熱水鉱脈、老脈は中〜深熱水と呼ばれている。
 
浅熱水鉱脈
深さ1000メートル以内、生成温度150度〜250度
*例えば静岡県の清越は195〜210度
代表的な鉱山は、鴻之舞、珊璃、千歳、高玉、佐渡、清越、土肥、河津、菱刈、大口、串木野など
 
中熱水鉱床
深さ1〜3キロメートル、生成温度200〜300度
深熱水鉱脈
深さ3〜10キロメートル、生成温度300度以上
代表的な鉱山は、大谷などの北上の鉱山、茨城県下の鉱山、山梨県下の鉱山など
 
一般に金鉱は生成温度が低いほど銀分が多く、粒が小さい。そのため砂金産地には中深熱水鉱脈由来の産地が多い。しかし佐渡金山は浅熱水だ。稀に例外もあるということだろうか。
また、菱刈に見られるように浅熱水の鉱山は、金銀の総埋蔵量も多いため鉱山の寿命も長いという特徴がある。
そうそう戦国時代の金山は殆どが中深熱水型である。発見も砂金回収が発端になっていることが多い。武田の黒川、佐竹の八溝などが代表的であるが、どちらの金山も安土桃山時代の短期間に爆発的な産金をするが、すぐに鉱脈がつき江戸時代が来る前に閉山をしている。
徳川幕府が長きにわたり産金を続けることが出来たのは、佐渡、土肥、縄地などの浅熱水型を優れた技術で開発したからに他ならない。武田の配下であった大久保長安はどこから浅熱水型鉱脈の開発法を学んだのが大変興味深い謎である。
 
 
 


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2007年の砂金堀り


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