ゼファー日記5
奈良県吉野郡・天の川温泉
★2002年10月17日(木)・・・・・・・・・走行距離・192キロ
六時半、出発。起床から出発まで最低一時間掛かる事、また掛けないと身体が起きていない事を思い知らされる。思い知らされると言えば、服装の難しさはこれからの一番の課題に違いない。
前日、出発準備中に汗まみれになった反省から、少し薄着にした今日、心地好い感じで都会を走り抜けたまでは良かったが、和歌山との県境・紀見峠を通過するあたりから寒さを感じ始めた。トンネルを抜けて和歌山に入って気温十度の標示板が目に着く。天気は快晴、日向はポカポカ、合羽を着る必要もないだろうと、371から731、最初の目的地、駅の道・大塔を目指して168に入る。
然し、だが、チョット待ってである、右に左に折れ曲がる九十九折りの山道は、折れる度に一日中日の当たらない山陰に入るわけである。日毎に冷え込んでいく地域の冷気を掻き混ぜる様に走り込むバイクは、冬の始まりを知らせるかの様に身体から先程のポカポカ暖気を奪っていく。冷気はまず夏仕様の手袋を攻撃し、指先を凍えさせていく。オシッコもしたい。鼻水も垂れてくる。信号も無く、快走の続く十津川街道。前を行くシルバーマークの軽自動車が段々遠くなる。寒さで硬くなる身体に我慢できずに停車しようと思った時、目的地まで後2Kmの看板が出る。意地で走り抜けた2キロが長かった。
八時半、もちろん道の駅は開店前。日溜まりに停めて、オシッコを我慢しながら、エンジンの暖気で手を温める。ヤットの思いで手袋も脱いで、トイレへ一目散。自販機の生温いココアを飲みながら日向ぼっこ、熱い位の夏の日差しに身体が溶けていく。ここで、昨日から連絡のつかないユースホステルへ再度TEL,昨日と同じで呼出音はなるけど誰も出ないので、宿泊を諦めて帰宅のコースを確認、手袋をレイングローブに代えて出る。・・・・YH吉野山喜蔵院って、お休みですか?
天の川温泉に一時間早く着く。河原で日向ぼっこをしながら待つと、後から後から客が来る。11時開店は遅いよね。丘の上に建つ木造の館は、梁組みがよく見える造りで木の香りもいい。お湯は肌に纏着く様な感じで、日溜まりの中の露天風呂は眩しいほど光に溢れている。川向こうの道を走る車が、木々の間から時折顔を覗かせてくれなければ、時の狭間に取り残されてしまいそうだ。その上、禁煙の休憩室は畳敷きの大広間で、三つある机は磨き抜かれた切り株だ。私は、縁側の日溜まりで10分以上寝てしまった。(¥510で、石鹸あり)
道の駅をもう一つ覗いて、帰路につくが、都会は渋滞で汗だくになる。脱ぎ着を小まめに出来る工夫が必要だ。