○ 松虫皇女廟
( 出典 : 「口訳 利根川図志 巻四」 赤松宗旦著 阿部正路・浅野通有 訳 1978年10月1日 崙書房 発行 成田市立図書館 蔵 )
松虫皇女廟
松虫村の松虫寺にある。 寺門の仁王は端慶の作。 本尊は七仏薬師如来で行基僧正の作。 人皇四十五代聖武天皇の天平年間(七二九〜七四九)の御建立だという。 薬師寺のうしろの方に松虫皇女の墳(つか)がある。 そのかたわらに社がある。 里人は姫宮と称している。
松虫姫は、聖武天皇の第三の皇女(あるいは宮女ともいい伝える)で、癩を病んでここに棄てられた。 そのことを姫は哀しんで、病の癒えることをこの薬師仏に祈り、ついに、病はおなおりになった。 後に、帝のいらっしゃる都にお戻りになり、そこで亡くなられた。 しかしながら、その御骨は後にこの寺に安置したといい伝えられている。
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