○ 織田完之史料室 ( 岡崎市 )
( 出典 ; 2007年7月4日付け 中日新聞 CHUNICHI WEB )
地元の偉人、織田完之を伝えたい 岡崎・高須神明宮に史料室完成
幕末から大正にかけて活躍した岡崎市福岡町出身の農政家、織田完之( かんし、1842〜1923年 )の功績を伝える織田完之史料室が、地元の高須神明宮境内に出来上がり、3日に現地で完成式と除幕式があった。
福岡町の高須地区の住民らによる史料室設置委員会が中心となって進めた。 プレハブ造りの約十平方メートルに、書籍約百点、写真や地図などの史料約百点を収蔵。 完之が携わった千葉県の印旛沼開削事業に関する自身の著書や農学関係の書籍、実業家渋沢栄一との交流を物語る品々などを展示した。 史料室の鍵は委員が管理し、いつでも閲覧希望者に公開する予定という。
完成式には、完之の子孫や地元住民ら約七十人が出席。 鈴木高由委員長(78)は「 私たちの郷土・高須の偉人を後世に語り伝えたい思いで計画した。 多くの協力、援助で立派な史料室ができた 」とあいさつ。 完之の玄孫で東京から駆けつけた菊池良治さんは「 子どもの時から(完之の)話は聞かされていた。 疎開させて戦災を免れた史料の一部が役立てられ、うれしく思います 」と祝辞を述べた。
式の後、郷土史家の新行紀一・愛知教育大名誉教授が「 高須と織田一族 」と題して、完之の生涯をたどりながら地域と織田家の結びつきについて記念講演した。 ( 栗山真寛 )
(杉浦補註)
織田完之史料室の主な展示品 (「『織田完之史料室』設置委員会」平成19年7月作成パンフレットによる。)
○ 織田家系図 ○ 織田完之年譜 ○ 織田完之書簡 ○ 書 幅 ○ 公文書 ○ 遺 品
○ 織田家系譜 ○ 寿考扇(寿蔵碑完工記念)
○ 書籍の部(抜粋)
・奎道先生碑豈好辯 ・建碑須知 ・手形石 ・鷹洲刊書記 ・農業小学(上・下)
・農村維持法(上・下) ・農家矩(上・中・下) ・印旛沼経緯記(内編・外編) ・鷹洲の碑(伝記)
・安積疏水志(天・地・人3巻) ・若松県奉職中巡察日記 ・土性辯(上・中・下) ・培養秘録(3冊)
・農政本論 ・勧農雑話(上・下) ・東洋詩史 ・水産彙考 ・水産小学(上・下) ・小学農家経済法
・十字号糞培例 ・国宝将門記伝 ・平将門故蹟考 ・歌子日記
・鷹洲織田完之翁小傳 ・印旛沼開発史(上・下) ・織田完之伝 ・印旛沼(写真集)
○ 地図類、写真類、パンフレット類(抜粋)
・東京牛込区地図 ・印旛沼地図(大正10年・平成5年) ・織田家墓地 ・印旛沼土地改良竣工碑
・寿蔵碑移築完工式 ・完之の葬儀記録 ・完之の墓 ・渋沢栄一の生家 ・戊辰若松城下明細図
・松本奎道関係写真 ・岩国関係写真・祭文・藤田日記
※ 今後、当室の所蔵史料の紹介のため、書籍の「 責任表示の区分、出版地、出版者、出版年 」など、
史料の概要を示した目録の整備が期待されます。