2000.1.2〜3    天狗塚〜綱附森    二人


01/02
今年最初の山行として、お亀岩避難小屋を利用しての一泊山行を行う。
今回の山行では帰途にとんだハプニングがあった山行であった。

1日目は小屋迄の3時間程度のため朝ゆっくり出発する。
昨日は飯野山へ初日の出を巳に行ったが、早朝はあいにくの曇空で3年連続でアウト。
午後は非常に穏やかな天候であったが二日は小型の寒冷前線が通過するとのことで朝から曇天で、途中のR32大歩危あたりでは小雨がぱらつく。
しかし気温が高いので山でも雪は期待薄。
 
途中西祖谷葛橋のホテルでは昨年の豪雨により土砂崩れがホテル1Fに入り込み全面改装の工事中であった。
自然の驚異はすごいものだと痛感した。
また、途中の竜宮のあたりにあったそば屋さんが取壊されていた。
さらに、R439への入口の栃の瀬では、林道工事のせいか目印の商店がなくなっていた。
久しぶりにとうるといろいろ変化が起っている。

道は正月のせいか通行量が少なくあまり対向車に出会わない。
落合を過ぎ、西山林道へはいる。
雪を覚悟していたが途中まではほとんどなく、日陰に残っていても気温が高く凍結していなくて四駆で楽々通過できる。
最後の民家を過ぎやがて林道全体が雪に覆われてきたがチェーンの必要はなく、装着しないまま登山口へ着く。
 
身支度をし急登を登り始める。
いざり峠への道は直登が多いため高度が簡単に稼げる。
振返れば、寒峰が雪をまとっているが、矢筈は黒黒としている。
中間点を過ぎ、最後の登りにかかる前でお茶を沸かし昼食をとる。
 
途中は昨日あたり大勢が登下山したのかトレースがきっちりと着き歩き易い。樹林帯を抜けると風が吹付けやっと冬山へ入ったという感触である。
峠に荷物をデポし、天狗塚へ向う頃にあられがふりはじめる。
ガスで視界がきかない無人の天狗塚で写真を撮り小屋へ向う。
 
小屋には先客4名がストーブを囲んでいた。
全員高知の人らしい。
荷物を整理しストーブを囲んでいるとさらに2名が到着、都合8名となる。
夕食は先客4名はストーブの回りで、我々を含む後の4名は部屋の中でとる。
日本酒、焼酎各500ccをおでんをつつきながら夕食をとる。
隣より差入れもあり10時前にアルコールが切れたのを機会に片付けシュラフへ潜り込む。

01/03

夜中に3回ほど目が醒め、都度ストーブに薪を加えうとうとしている内に7時になる。
小屋ではゆっくり寝れた方である。
そうこうしているうちに白髪の稜線が明るくなりやがて太陽が顔を出し小屋の中へ柔らかい光線が差込んできた。
みんな起きだし各々が朝食の準備をし始めた。
我々はラーメン&パンである。荷物をまとめ昨日来た道を引返し、綱付森への分岐へ向う。
分岐では小屋にいた夫婦連れが待受けて親切にアドバイスしてくれた。
最高点へ女房のザックをデポし急降下を始める。
以降北面には積雪、南面は雪無しを繰返しながら堂床への分岐をすぎる。
このあたりからはずっと雪が残っている。

頂上一つ手前のピークにザックをデポし空身でピストンする。
頂上には犬を連れた夫婦連れがいた。
快晴のなかで360度の展望を楽しみ、帰途の時間の都合で足早にザックの位置まで戻り、ラーメンを沸かし昼食をとる。
帰りは登山口には5時には帰りたいのでそれほどゆっくりすることはできない。


 
静かな稜線を急ぎ、最後の急登をあえぎながら上り詰め振返れば長い稜線が綱付森へと続いている。
時間は計算どうりのため、ザックを拾い快晴の中眺望を楽しみながら峠へ向い、下山にかかる。
途中西 側の稜線に太陽が落ち、見事なスカイラインを見せつけてくれた。


アイゼンを着用したまま車まで戻る。
気温は−2℃と来た時とは違い冷え込んできはじめた。

車をスタートさせると程なく暗くなり、ライトを付けゆっくりと進む。
少しスリップしたりしながら進む内に完全にスリップしながら斜面を滑るように下り始めた。
ブレーキは効かずなすすべもなくポンピングしている内にかろうじて轍横の積雪にて止ってくれた。
右側には低木があるがその下がどうなっているかは暗くて不明である。
 
パニック状態から少し脱し、どうやってチェーンを着用しょうと車の後部に回ったとたん足を滑らせ背中・後頭部より氷面にたたきつけられた。
目からは星が飛び背中の痛みでしばらくはうずくまっていた。
轍が、昼間の温度で溶け、気温の低下とともに完全に凍り、暑さ数cmのツルツルの斜面と化している。
 
何とか前輪にチェーンを着用し、時には4Lにギアを入れながらゆっくり下り乾いたアスファルト面が出始めると本当にほっとした。
念のためチェーンを付けたまま8kmの林道を走りきり、R439へ出てからチェーンをはずした。
 
帰途は先ほどショックからゆっくりと大歩危へ向う。
R32へ出てからやっと落ちつきはじめるとともに右わき腹が痛み始めた。
氷で強打したせいだろう。
 
ほっかほっか温泉へ入り、帰宅しビールで乾杯をし床へはいる。
 
翌朝は道具を整理したりしていたがだんだん痛みが増してくる。
昼前に会社へ顔を出し、帰りに接骨院へ寄り、整体をしてもらい帰宅する。
が翌朝布団から出ようと寝返りを打とうとすると激痛が走る。
かといって今日は年頭の挨拶があるため欠勤する訳にはいかないので痛みをこらえながら出社し、工場への帰途整形外科にてレントゲンを撮ってもらうが陰は出ていない。
先生の話では肋骨に小さなヒビが入っているのだろうとのこと。
痛み止を飲み、テープできつく締付けると少し楽になった。
 
しかし、翌6日は朝やはり痛くてとうとう欠勤してしまった。
山行で膝を痛めることはあったが林道で転びヒビをいれたのは初めての経験であった。


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