2001.2.11 三嶺 二人
定例の建国記念日山行として三嶺へ行って来ました。
過去三回
、名頃よりの登山者は計二組に出会っただけの静かな、楽しい山行であった。
今回は、午後より天候が崩れるとの予報であるが雪もまた楽しいと、朝5時15分女房と二人で四駆でR438経由で名頃へ向け出発した。
先週に比較し途中の積雪は大幅に減少し、結局チェーンを装着したのは剣山スキー場の駐車場であった。
見の越を過ぎると路上の積雪もなくなり、路面も乾いてきたが林道で再度チェーンが必要なため、そのまま走行し林道へはいる。
途中の路肩に乗用車が5台駐車している脇を通り向け登山口へ車を止める。
丸亀より99km、3時間の行程である。 
登山口からは、避難小屋で一泊する夫婦連れ、徳島の中年夫婦連れ、女性の単独行者及び我々と4組が前後しながら登り始める。
途中の分岐点を過ぎ眺望が開ける場所からは、快晴の空の下先週登った次郎笈が白く輝いているのが望遠できた。
やがて、上の方から年輩の男性一人が下山してきた。
話では朝5時より登り始め、上の水場辺りでトレースもなく、気持ちの悪い斜面で誰か登ってくるのを待っていたがあきらめて下ってきたとのこと。
「せっかくだから引き返しませんか」と誘いUターンさせてしまった。
「まゆみの木」手前付近で、後から単独行者がすごいスピードで上がってきてそのまま通り過ぎていった。
程なく樹林帯を過ぎ、真っ白な斜面に出る。
ここからがいつも2月の冬山が実感出来る場所の始まりである。
水場から夏道通りジグザグに上がり、後を振り返ると剣山・次郎笈が身近に感じられる。
先行者を追っているので女房たちはまだ後に見えない。
後続者のため、ステップを大きく広げながら先頭に追いつく。
このあたりでは、雪
は柔らかいもののピッケルを深く打ち込み確保をしていなければ気持ちが悪い場所の連続である。
ルートを相談しながら夏道の最後の岩の下へ到達する。
ここからは斜上し、ターンして上がれば稜線は直ぐである。
岩の下で後続の女房を待ち受け、例年のように急斜面で写真を撮る。
この場所では青空を背景に斜面を登る姿が四国とは思えないパターンとなる。
最後の斜面を登りきり池の上へ出る。
コメツツジもほとんどが雪の下に潜り込み全くの銀世界である。
途中何カ所かコメツツジを踏み抜きながら頂上を目指す。
2時間50分で到着した。
頂上からは真っ青な雲一つない空の下、剣山から三嶺への長い尾根、更に石立山、目を西へ転
じると綱付、天
狗・西熊から三嶺への稜線、更に遠く寒峯・矢筈、塔の丸と360度の展望である。
やがて頂上には名頃から、また白髪方面から到着し始め10数名になったので昼食のため避難小屋へ向かう。
従来の引き戸では、入り口の雪を取り除かなければ開かなかったが、新築の機会に内開きになっているので簡単に中へ入れる。
正月に一泊した時と同じように壁時計が元気に時を刻み、そのときにあった「写るんです」がそのまま棚の上に残っていた。
昼食は、例によってまず食前酒の熱燗をコッヘルのふたで造り、餅入りのラーメン&手巻き寿司である。
いつからか、夏はビール、それ以外は熱燗がどこへ行っても定番になってしまった。
やがて、頂上にいた人たちも小屋へ移ってきたので片づけ下山にかかる。
朝苦労して作ったステップも大勢が歩いたので一本のくっきりとしたトレールになり、いつも恐る恐る下っていた所もルンルン気分で下ることが出来た。
樹林帯へはいると、ルートを外し、雪と戯れながら登山口を目指す。
登山口には7台ほど
駐車していた。
過去の建国記念日には経験したことのない大賑わいであり、まるで春山のようである。
「2月の三嶺」いままで大事にしていたものが壊れ去ったような気分であるが、大勢の人がそれだけ楽しみが増えたわけでもあるので仕方ないものと諦めなが
ら、岩戸温泉を目指した。

