2001.12.9 天神丸 二人
【一度その林に踏み入れるなら、幽邃を究める喜びと、人界から隔絶された不安と緊張感に胸の締め付けられる思いがするだろう】とO氏が言う、にくぶち峠から一の森。

更に、前回の権田山の帰りに四季美谷温泉で、徳島の方に煽られ女房もその気に。
今日も登山口まで4時間弱を見込み5時出発予定が何故か15分遅れ。
駐車場で騒音を気にしながら後部座席で横になり運転手を待つ我が家のいつものパターン。
最近通い慣れた倉羅峠・土須峠を経由しスーパー林道へ。
入り口には12月17日より全面通行止めの掲示。
やがて、樹氷で真っ白な高城山が。空はどんより。真冬の様子。
高城山を回り込むと、空も晴れ渡り、秋日和の風情。
そんな林道で、前方に動物が。
黒い毛並み・真っ白なお尻・立派な角、鹿が一匹待ってくれている。
車で近づくとしばらく先導してくれ、やがて脇の笹原へ。
出発して3時間半でにくぶち谷のコンクリート橋へ。
廃車のバスがあると聞いていたが、土に埋もれた古い乗用車。
なにかおかしい??
今回はガイドブックを忘れ、エアリアマップと二万五千の地図のみ。
エアリアマップを開くと左岸にルートがあるので探したのだが見つからない。
地図を確認すると、谷は大きくカーブし峠からは離れて行く。
朝食の後、右岸に踏み跡を見つけ遡る。
新しい獣道も縦横に。
所々に色あせたテープ。
静かなにくぶち谷を遡り、ひょっとすれば稜線へ出れるかも、と淡い希望を持ちながら。
1時間半ほど進み、行く手が茂みになってきたので、左岸のやせた尾根へ取り付く。
痩せた尾根には、シャクナゲの間に境界標識の赤いプラスチックが。
ピンポーーン。
しばらく、ルンルン気分で進み稜線も近づき、谷を挟み左横には光る笹の斜面が見え隠れ。
しかしながら、そこからは暗黒の世界へ逆さ落とし。
丈余の強烈なスズタケのブッシュ。
あちこち探すが、踏み跡らしき物もなく、体当たりしても跳ね返されるだけ。
尾根も広くなり、手持ちのテープも使い果たしブッシュへ入ると帰りが心配。
家族会議を開き、にくぶち橋から2時間の地点で引き返す。
帰りは、行きに付けた無用のテープを回収しながらの散策コース。
枯れ葉を落としたこのにくぶち谷は静かな綺麗な谷沿いのコース。
若葉の頃は、すてきな散策コースかな!
帰りに車でファガスの森方面へ30m程戻ると左手に数多くの赤テープ。
行きは反対側にあった小屋に目を取られ、見過ごしていた。
帰途は、時間もあるので天神森へ寄り道。
途中には、まだ少し樹氷が残っている。まるで待ってくれてた様に。
剣山・一の森のシルエットが綺麗。
双眼鏡で覗けば、剣山東斜面は真っ白。 
頂上三角点の上で燗酒を作り反省会?(残念会?)
冷えた内臓に、燗酒が染み渡り二人で極楽極楽・・・
すっかり樹氷が落ち、真っ白な登山道を走り下る。
後は、帰りに買い物があるので四季美谷温泉へ下らず神山町へ。
R193倉羅峠寄りの最後の老夫婦の民家でスダチ・柚を仕入れる。
何でも大きな袋一杯で200円。
スダチは冷蔵庫の中の物を出して頂く。
前々回の帰りに偶然見つけた直販のお家。
ふいご温泉へ寄り、帰宅する。
帰宅してガイドブックを開けばちゃんと書いている。
「コンクリートの橋から東へわずかに行った所が登山口である」
やはり、事前確認が不可欠と反省した一日でした。