2002.11.3     不入山・新九郎山     二人


念願の中東山を下山後、次の新九郎山目指してスーパー林道を奥槍戸へ向かう。
途中、高の瀬あたりは紅葉も見頃で路肩に車を停め写真を撮るカメラマンが大勢。
下ってくるバイク等とすれ違いながら、中東山を左手に見ながら高度を上げる。

奥槍戸には車が数台・バイクが多数。
皆が下った後でテントを設営。が、後からもバイクが何台も上がってくる。最終は18時頃まで。
車で風を防ぐが巻き風が強くフライが大きく音を起てるので、降っても雪だろうとフライシートを撤去。
夕食は例によって日本酒&つまみ種々の流動食。
ご飯のパック&レトルトは緊急用の非常食(?)として今回もキープ。

昼間の疲れで19時過ぎにはシュラフの中へ。
23時過ぎに寒くて眼が醒める。テント内で3℃、屋外で−3℃。
外では粉雪が舞い、遠くで鹿も寒いのか遠吠えのように鳴いている。
稜線を吹き抜ける風が轟音を起てている。
一枚余分に着込み再度シュラフの中へ。

長い苦痛の時間が過ぎ、槍戸谷越しの平家平方面の稜線が明るくなり、やがて日の出。
周りは雪化粧&路面は凍結。季節外れの冬模様。
誰もやって来ない内にと、急いでテントを撤収し不入山へ向かう。
粉雪の下の霜柱をキュッキュッと音を立てて踏みながら遊歩道を進む。
雪上には、兎や、鳥の足跡が続いている。
振り返れば、白い衣装を纏った次郎笈。右手には昨日の中東山が直ぐ眼の前に。

遠く白髪から三嶺方面が朝日を浴び白く輝いている。

途中の池の休憩場辺りから遊歩道も途切れ待望の笹の中へ。
要所要所にテープが付けられているが、皆思い思いに歩くのか笹が倒れ解りづらい。
時には背丈以上のスズタケを潜りながら不入山頂上へ。
眼前にジロウ・太郎・槍戸が。絶好の展望台である。

小休止の後、本命の新九郎山へ。
途中で大きなザックを背負った3人連れとすれ違う。
聞けば、平家平までの1泊2日のテント泊縦走。
我々と同じようにテントでアルコールを飲むのが楽しみとのこと。
「アルコールのため山へ行くのだ!!!」着いて行きたいと思いながら別れる。

遊歩道を途中まで戻り尾根へ上がり、1646m峰へ。
頂上には巨大なブナが。

この辺りには、大きなブナが沢山あるがどれも強風に耐えるように枝を低く大きく広げている。
昨日の谷筋のブナは風を受けない為か丈を高く伸ばしていた。
それぞれ自分の環境に合わせて成長している様子を垣間見た気がする。

1646m峰からはブッシュの中を急降下。
鉛筆の太さ&2m以上ほどのスズタケのブッシュを電車ごっこ擬きに二人繋がって下る。
スズタケが強風で絡まっているのでなかなか顔をスズタケの上へ出せない。
久しぶりの「スズタケとの強烈なスキンシップ」を楽しむ(?)

鞍部にも巨大なブナが点在。
今度は、登り。これもブッシュを掻き分けながらの歩行。
でも、赤・青・黄・ピンクと色とりどりのテープが案内してくれる。

やがて、頂上広場といっても笹だらけをジグザグに導かれ直径2m程に刈り込まれた三角点へ。
背伸びすると眼前に次郎笈が。
次郎笈といえば、東面の笹に覆われた斜面の姿を思い描くが、
南面の黄葉の樹木を従えて聳える姿もさすが「ジロウ」である。

そのうちに小雪が舞い始め、ジロウ頂上もガスに巻かれ始めたので引き返す。
鞍部へ戻りヌタ場を覗くと、往きには無かった鹿の大きな足跡が。
周りには獣道が縦横に。

遊歩道へ戻る途中で新九郎山へ向かう単独の方とすれ違い情報を話す。
更に戻るとベンチに、かって樫戸丸&四季美谷で会った高松の夫婦ずれ。
今回で3度目の再会である。
物好きは、似たような所へ集まる習性があるのかな?

奥槍戸へ戻ると、紅葉見物の車・バイクが数え切れないほど。
早々に荷物を片づけ帰途につく。

四季美谷温泉へ寄り、湯船で楽しい二日間の山歩きを思い出しながら冷えた体を温めた。


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