2002.11.16     白滝山     二人


何時か掲示板で話題に上がった、25000分の一の地形図上で石堂山から深淵川へ伸びる稜線上の点線。
歩いてみたいが、距離もあるし、伐採されているということで我ら軟弱ペアーでは難しすぎそう。
というわけで、大幅に距離が短い風呂の塔林道より、火打山〜白滝山最低鞍部への点線を辿ってみたい。

という訳で、ネットから25000をダウンロードし、要所のみを拡大プリントアウトし、ポイント地点には大きい字で標高を書き込み高度計と併用し、棘対策用に革手袋等々の準備をし、16日出かけた。

県道三加茂東祖谷山線を桟敷峠目指す。周りの山肌は黄色く黄葉し、秋真っ只中である。
なかでも、恐らく落葉松と思える鮮やかな黄金色が点々と目立つ。
桟敷峠近くになると、先日の雪が薄汚れて路肩に残っている。

深淵へ下り、外は寒いので神社脇でダムの上の紅葉を眺めながら車中でのブレックファースト。
1q程先の深淵川を渡って、帰りが何処からになるか上がってからのため林道脇へ車を停める。
歩き出し、振り返れば北斜面に一杯雪を附けている烏帽子が見える。

沢音を聞きながら3q程歩いている内に、少し青空が顔を覗かせ始める。
両側の斜面はほとんど伐採されている。
今植えられている若木は数十年先に商品価値はあるのだろうか?

林道終点まで歩き地形図を再確認し、人工林の踏み跡へはいる。
途中の獣道には今朝歩いたようなイノシシの足跡が点々と。
薄暗い中を辿ると古びた伐採小屋。が、ここから踏み跡がない。
地形図では向かいの小尾根を回り込まなければならない筈だが、進もうにもブッシュがすごい。
斜高しながら、ブッシュの薄いところを選び人工林へ潜り込むが灌木が絡まりひどくて歩けない。

一旦下って再度ルートを探すのも嫌だし、ということで人工林と、野バラ・背丈以上のススキ・灌木がミックスされた伐採跡との境界を歩くことにする。
動物達も歩きやすいのか、カモシカの溜め糞や、鹿の糞などに時々出くわす。
また、ツルリンドウや野バラの赤い実が点々。

頭上には火打山から鞍部へ続く稜線が直ぐ上に見え出すが、思うように前へ進めない。
時々、切り株に座り込み一休み。
青空が広がりジェット機が飛んでいる。機上ではあんな所であのおばさん達何をしているのだろうか?(見えるはずはないが・・・)

この辺りからは一緒にいても同じなので各々が歩きやすい所を歩こうと、バラバラに歩き出す。
もがいているうちに、ススキが薄くなり背の低い笹に変わり始めると天国のような歩き良さ。
やっとの思いで稜線の登山道まで辿り着く。火打山頂まで数分の所である。
シャツを脱ぎ背中に入ったゴミを拭い去る。

急な稜線を鞍部まで下ると、深淵側へ水場の標識。
懲りずに帰りはこれを辿ってみようと話をし、白滝山目指して急登を上がる。
落ち葉が敷き詰められ、半田側には所々雪が大きく斜面に広がり、時には
登山道上にも点在する。雪の上には落ち葉に混じり兎の新しい足跡。
周りは春霞のようにボンヤリと霞んでいる。
深淵側で鹿が大きな声で鳴いている。今年も無事二世を作ることが出来たのだろうか?

一時間強で、笹が綺麗に刈り払われた白滝山頂へ。でも、いつもの標識がない?
周りを探すと数m下の雪の上へ吹き飛ばされていたので、拾ってきて三角点脇へ差し込む。
朝の藪こぎで思いの外体力を使い、もう歩くのは嫌と急遽石堂山を今回はパス。
早速何はともあれ三等三角点の上を借用し「お燗」
ポカポカする様な陽気の中での燗酒付きランチタイム。

昼寝したいのだが、帰りのルート探しの時間が不安なので帰り支度。
最低鞍部へ戻り水場への標識に従い、またまた背丈以上のススキが原へ踏み出す。
が、やはり踏み跡は無し。
強引に突き切り右手の人工林へ飛び込む。
が、大きな鹿のヌタ場はあるが、獣道程度でルートらしき物は無し。
樹林帯の中も灌木が生い茂り外以上に歩き難いが、地形図では巻いているので
必ずある筈だと言い聞かせる。

そうこうしている内に、薄い踏み跡を発見。
だが、直ぐに背丈以上のスズタケのブッシュへ繋がる。これで良いのだろうか?
鉈を片手に女房は先頭で横向きになりながら進むので、後ろから「お疲れさん」と
言えば睨み返す。「ズルイ」と。
突然、笹に赤テープ。万歳!
あとは、間違いなしと自信を持ちルンルン気分。

朝の伐採小屋の少し下へ到着。やはり、少し下がって探すべきだったと反省。
あとは、のんびりと車まで戻り帰途につく。
途中、エピアみかどへ立ち寄ると、両脛の辺りは引っ掻き傷が一杯。

でも、静かな貸し切りの楽しい山歩きでした。


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