チョチコの事件    2007年11月18日(日)作成

 チョウの子どもだから「チョチコ」。HUN家ではもっぱらアゲハの幼虫がそう呼ばれています。ミカン科の葉を食べます。うちの実家がミカン農家だという事情もあって、HUN家では、これまで20数年間ず〜っとミカンの仲間が植えてあって、アゲハの絶好の生息地になっています。
 アゲハはサナギで冬越ししますから、たぶんこの幼虫はサナギになろうとして、安全地帯へ移動している最中だったのでしょう。あと数時間で越冬準備完了と思われたその時に、事件は起きたのでした。
  10月30日 12:57

 南側の窓の雨戸のレールの下で、家人がチョチコを見つけました。上記のように、間もなく蛹化すると思っていたら様子が違ったのでした。
 怪しいのは、左上方にある白い糸のようなもの。漫画の吹き出しのようなものが何だったのかは、次の写真で分かります。
(このページは写真、情報ともすべてクレジット家人です)

   12:57

 ようやく、事態が見えてきました。
 チョチコの後ろにいるのは、アシダカグモ。この写真ではしっかり食いついているようです。幼虫の体の下に液体が流れ出ています。体の大きさでは十倍大きな獲物を本当に一瞬で捕らえたところです。
 おそらく、「吹き出し」のなかにクモが隠れていたのでしょう。そこを通りかかったのがチョチコの運の尽きでした。

   12:57

 クモがしがみついてるのが分かります。しかし、この写真でも、抵抗をやめたわけではないようです。

   12:59

 家人曰く、チョチコはクモを壁に押しつけるようにしていたといいます。体重十倍の体で押しつければクモもダメージは大きいと思われます。

 

   13:08

 それから間もなく決着は付いたようでした。クモの毒液が効いてきたのか、体がぐにゃりとなって抵抗をやめたようです。
 漏れ出た体液も乾き始めています。

   13:42

 上の5枚の写真からは少し間が空いています。チョチコは、サナギになる時のように体を垂直に伸ばしています。
 しかし、サナギになるなら上にあるはずの頭を下にしています。尻には白い糸が付いていて、桟に止められています。クモの姿はすでになく、この大仕事を成し遂げて、安全地帯に身を隠したようでした。
 
 記録はここまでです。
 45分間の出来事でした。
 安住の地を求めて、蜘蛛の糸…合掌。と家人はメールに書いて写真を送ってきました。
 たしかにその通りに、朔太郎の詩みたいに、チョチコは吊されたのでした。
 重ねて合掌。
おまけ

 同じ日に撮ったナシケンモン(梨剣紋蛾)の幼虫です。
 オレガノの茎に付いていたのか隠れていたのか。毒々しい模様で気付いたそうです。
 マメドクガとしていましたが、写真を撮った家人が調べ直したところ、ヤガ科のナシケンモンと判明しました。


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